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「眼福」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

体の一部が使用された熟語のひとつして「眼福」という言葉があります。

眼と福、全く関連性のない意味を持つ漢字が結び付いた言葉にはどんな意味があるのでしょう。

とても良い意味を持っていますから、解釈や使い方を含めて覚えていきたいものです。

眼福

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「眼福」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「眼福」の意味とは?
  • 「眼福」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「眼福」の言葉の使い方
  • 「眼福」を使った例文と解釈
  • 「眼福」の英語
  • 「眼福」の由来や語源
  • 「眼福」はビジネスシーンでも使える?
  • 「眼福」を使った言葉と意味を解釈


「眼福」の意味とは?

「眼福」の意味とは?

美しいものを見られたことや貴重なものを見られたこと、それが眼福の意味になります。

上記のような体験をすることは、とても幸運な機会に恵まれたという事です。

ですから、眼福は美しいものや貴重なものを見た幸運を指す良い意味の言葉になります。

  • 「眼福」の読み方

「眼福」の読み方

「眼福」に使用されている言葉は、どちらも難しくなく、小学生のうちに習ってしまう漢字です。

眼は訓読みでは「まなこ」「め」と読みますが、ほとんどの場合は、音読みの「がん」もしくは「げん」と読みます。

特に「がん」と読むケースが圧倒的に多い漢字です。

「福」に関しては音読みの「ふく」しか知らないという人も多いでしょう。

実際には「さいわ(い)」という訓読みもあるのですが、やはり読み方としては圧倒的に「ふく」と読みます。

しかし、眼福の場合は「ぷく」があてがわれるので「がんぷく」と読みましょう。



「眼福」の類語や言い換え・似た言葉

「眼福」の類語や言い換え・似た言葉

眼福のような美しいものや貴重なものをみた幸福を表すような、ポジティブな言葉は他にもあるのでしょうか。

とても良い意味の言葉ですから、類語や似た意味の言葉があるのなら、是非とも他にも覚えておきたいものです。

  • 目の保養
  • 目の正月
  • 堪能する
  • 味わう

目の保養

眼福の類語といえば、やはり目の保養をあげない訳にはいきません。

目の保養という言葉は、日常でも割りと頻繁に耳にしたことがあるでしょう。

例えばテレビで大好きなアイドルを観た時など「目の保養になった」等と聞いたり使ったりした事があるはずです。

保養とは健康を養うという意味ですが、目の保養の場合は、実際に目を休ませるといった事ではありません。

美しいものなどを見て、目が保養したように元気になる、癒されるといった様な意味になります。

目の正月

「目の正月」は、先に紹介した目の保養と同じ意味になります。

しかし、同じ意味でありながら目の保養と比べると「目の正月」は、聞きなれない言葉ではないのでしょうか。

お正月といえば、1年の中でもっともおめでたい、嬉しいイベントです。

その雰囲気から察する事が出来るように「目の正月」は、美しいものや珍しい、貴重なものを見て楽しむという意味があります。

ですから、それは眼福とも似た意味の言葉であると言えるのです。

堪能する

堪能にはその道に優れている人、名人といったような意味もありますが「堪能する」というと「十分に満足する、満ち足りる」といった意味があります。

眼福は目で見て満足をすること、つまり目で見て堪能するという事になりますから、そこが似た意味の言葉と言える所以です。

ただし、堪能するは「目」で見ることに限定された言葉ではないという点に注意しましょう。

味わう

味わうには、複数の意味があります。

眼福と似た意味としては「物事のおもしろみを考え感じとる、良さを感じとる」などがあるのです。

眼福は目で物事を味わう、そういった意味にもとれます。

ですから使い方を間違わなければ、味わうも眼福の言い換えとして十分に使う事が出来るでしょう。

「眼福」の言葉の使い方

「眼福」の言葉の使い方

「眼福」は動詞ではなく名詞として使う言葉になります。

例えば「~は眼福です」「眼福だ」などの他に「眼福と~」「眼福に~」という様に使われるでしょう。

また通常、名詞は他の単語を修飾する事は出来ないものですが、眼福は形容詞的な使い方をするケースも少なくありません。

「眼福な○○」というようにその後に続く単語を修飾する事もあるのです。



「眼福」を使った例文と解釈

「眼福」を使った例文と解釈

良いものを見たなぁと思う体験は、日常の中でも頻繁に起こり得ることです。

だからこそ「眼福」という言葉を使った例文を様々なケースで見ていくことで、その意味を正確に解釈することが出来るようになったり、上手く使いこなせるようになります。

  • 「眼福」の例文1
  • 「眼福」の例文2
  • 「眼福」の例文3

「眼福」の例文1

「尊敬し敬愛する師匠の書は、私にとって眼福極まりないものです」

この例文のように、自分にとってひどく貴重なものを目にした時、眼福という言葉を使います。

また極まりないとは、最高に達するという事ですから「眼福極まりない」という使い方をする事によって、美しいもの貴重なものを目にする事が出来た幸せが最高レベルだという事を表せるのです。

ですから眼福の中でも、非常に幸福感が強いことを表したいなら例文のような使い方をすると良いでしょう。

「眼福」の例文2

「秋の京都への旅行は、眼福を楽しむのにふさわしい地でした」

秋の京都といえば、歴史のある建物と秋を彩る紅葉の融合が素晴らしく美しいとして有名です。

だからこそ、この例文のように目で見て楽しめる、感動する事に対して眼福を楽しむといったような使い方をする事も可能となります。

「眼福」の例文3

「そこには想像もしていなかった眼福な光景が広がっていた」

眼福な光景と形容詞的な使い方をした場合の例文になります。

眼福な光景とは、その人にとって素晴らしい、貴重な景色や有り様という事になるのです。

眼福な光景は使いやすい言い回しになりますから、覚えておくと良いでしょう。

「眼福」の英語

「眼福」の英語

眼福といった熟語を的確に表せる英語はあるのか気になるものです。

眼福とまったくその意味もニュアンスも同じとは言えないものの、似た意味となる英語表現を紹介しましょう。

“feast for the eyes”これは目の保養と訳せる英語表現となります。

もう少し直訳をすると、目を楽しませる、目を喜ばせるといった意味の英語です。

他には“a sight for sore eyes”という英語表現も可能となるでしょう。

会えて嬉しい人という意味になる事が多いですが、見て嬉しいもの、目の保養とも訳せます。

「眼福」の由来や語源

「眼福」の由来や語源

眼福は、中国が語源の言葉だと言われています。

実際に中国でも眼福という言葉が存在しており「眼の保養」「目の楽しみ」といった意味で使われているのです。

つまり、日本での眼福とその意味も同じだと言えるでしょう。

中国では眼福の他にも口福や耳福など、体の一部に福を付けた言葉が存在しています。

眼福の意味の由来は、漢字の持つ意味通り「目の幸い、幸せ」からきているのです。

「眼福」はビジネスシーンでも使える?

「眼福」はビジネスシーンでも使える?

ビジネスの場面でも貴重なものを見る機会があるでしょう。

しかし、こうしたビジネスシーンではあまり「眼福」という言葉を用いることはありません。

ただ、ビジネス関係の人との打ち上げや飲み会など少し砕けた場所では「眼福」を使っても失礼にはあたらないでしょう。

しかし、その場合でも「眼福にあずかりまして」というように敬語表現をするべきです。

「眼福」を使った言葉と意味を解釈

「眼福」を使った言葉と意味を解釈

眼福を用いる時によく使用される言葉の表現を紹介します。

眼福を使った様々な言葉を覚えておくと、いざという時の言い回しに便利です。

  • 「眼福を得る」
  • 「眼福にあずかる」
  • 「眼福に恵まれる」

「眼福を得る」

眼福を得るは、よく使用される眼福を使った言葉のひとつです。

「眼福を得る」は目に美しいもの貴重なものを見ること、見れたことという結果を表します。

得るには「手にいれる」「自分のものにする」といった意味があり、眼福を得るは「眼福の機会を手にした」と言えるでしょう。

「眼福にあずかる」

眼福にあずかるの意味は「眼福を得る」の謙譲語となります。

そもそもあずかるとは、与えてもらうという意味ですから「目福にあずかる」「美しいものや貴重なものを見る機会や幸福を与えてもらった」ということです。

また、この場合のあずかるを漢字にするなら「預かる」ではなく「与る」を使用します。

ただ常用漢字ではないので、通常は「あずかる」という平仮名を使うことが一般的です。

「眼福に恵まれる」

「眼福に恵まれる」という言葉も大きな意味では「眼福を得る」と同様の意味になるでしょう。

ただ、得るではなく「恵まれる」という言葉を使うことによって、そうした幸福の機会を得る環境や条件を運良く与えてもらったという意味合いが強くなります。

自分の努力や行動の結果というよりも、運や天に恵まれた結果として眼福を得たと考えてみてください。

icon まとめ

眼福を得たり、恵まれる機会が増えると人生が豊かになる事は間違いないでしょう。

目の保養という言葉を使うのも良いですが、より貴重なもの感動するものを見た時には「眼福」の方が適している事もあります。

これからは、使い分けてみると良いでしょう。