「暇人」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「暇人」の意味や類語を紹介します。
さらに「暇人」の使い方や、「暇人」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「暇人」の意味とは?
- 「暇人」の類語や言い換え・似た言葉
- 「暇人」の言葉の使い方
- 「暇人」を使った例文
- 「暇人」の評価
「暇人」の意味とは?
「暇人」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
もしあなたが「暇人」だとしたら、誰かに「暇人だね」と言われた事があるかもしれません。
逆にいつも忙しくしている人なら、「暇人」は縁遠い言葉になるかもしれません。
「暇人」という言葉はスラングのように聞こえるかもしれませんが、実は辞典に掲載されるような定着した言葉です。
つまり最近「暇人」と呼ばれている人も、「自分の様な人は過去にもたくさんいた」と誇りに思えるかもしれません。
そんな面白味がある言葉「暇人」の読み方と意味を紹介して行きます。
- 「暇人」の読み方
- 「暇人」の意味
「暇人」の読み方
「暇人」は「ひまじん」と読みます。
「暇」は「ひま」で、「人」は「じん」と読みます。
「ひまびと」などと読み間違わないように気を付けましょう。
「暇人」の意味
「暇人」にはどのような意味があるでしょうか。
「暇人」には、「これというようがなく、時間が有り余っている人、または「これといった用事がなくて、ぶらぶらしている人」という意味があります。
例えば小学生でも、塾や習い事に忙しい人がいますし、兄弟の面倒や家の手伝いで忙しい人がいます。
しかし、特に習い事もせず、家の手伝いもしないで、時間がありあまっている人もいます。
このようなタイプの人は、どこかで忙しくなる事もあれば、同じように大人になるケースもあります。
年齢に関わらず「暇そうだな」「いつもぶらぶらしているな」と思える人は「暇人」と呼ばれます。
本当に暇かどうか、その人の主観的に暇だと感じているかは別にして、世間一般的に見て、時間が余っているように見える人を「暇人」と言います。
「暇人」の類語や言い換え・似た言葉
「暇人」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉をいくつか紹介します。
どこかユーモラスな面々が登場します。
- 「遊び人」【あそびにん】
- 「怠け者」【だらけもの】
- 「でれ助」【でれすけ】
- 「ごくつぶし」【ごくつぶし】
「遊び人」【あそびにん】
「遊び人」という言葉があります。
昔から「遊び人」と呼ばれる人がいますが、今でも引き続き「遊び人」と呼ばれる人が一定以上います。
「遊び人」には、正職がなくてブラブラしている人という意味があります。
また、ばくち打ちという意味もあります。
今ならパチンコばかりしているパチプロや、麻雀でお金を稼いでいる人などが、「遊び人」と呼ばれる事になるかもしれません。
「暇人」は暇な部分に注目が集まりますが、「遊び人」は遊んでいる事、ギャンブルをしている事に注目が集まります。
もし「遊び人」がギャンブルをやめたら、「暇人」と呼ばれるようになるかもしれません。
「怠け者」【だらけもの】
「怠け者」は「なまけもの」と読みます。
「怠け者」には、仕事などを、気を抜いてやらない人という意味があります。
「暇人」も気が抜けていると「怠け者」とよばれてしまうかもしれません。
「でれ助」【でれすけ】
「でれ助」は、知っている人が少ない言葉かもしれません。
「でれ助」には、でれでれしてだらしがない人という意味があります。
また女性に対して、鼻の下を長くする人という意味があります。
このように「でれ助」という言葉の意味を見て行くと、男性のほとんどが、「でれ助」なのではないかと思えてきます。
「ごくつぶし」【ごくつぶし】
「ごくつぶし」という言葉もあります。
「ごくつぶし」は「穀潰し」という漢字が使われます。
仕事もせずに飯ばかり食べる人の事を、「ごくつぶし」と呼びます。
今なら「ニート」や「引きこもり」が「ごくつぶし」と呼ばれるかもしれません。
「暇人」の言葉の使い方
「暇人」はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「暇人」には、「これというようがなく、時間が有り余っている人、または「これといった用事がなくて、ぶらぶらしている人」という意味があります。
そのような人を見かけた時、または自分がそうだと思った時に「暇人」という言葉を使ってみましょう。
またずっと「暇人」ではなく、一時的に「暇人」というケースもあるでしょう。
例えばいつもは仕事で忙しく、プライベートがほとんどない人も、お正月に帰省をした途端に「暇人」になるかもしれません。
そして地元の友達に声を掛ける時に、「俺、暇人だから、今夜飲みに行かない?」などと言います。
このように、いつでも時間が有り余っている人だけでなく、入院中など一時的に時間が有り余る場合も「暇人」という言葉を使う事ができます。
「暇人」を使った例文
「暇人」を使った例文を見て行きましょう。
「暇人」という言葉をどのような場面で、どう使えばいいかが見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける「暇人」を使った例文を見て行きましょう。
「新人の受付嬢の顔を見るために、わざわざ一階まで行ったのか。お前も『暇人』だな」、「今日やるタスクは済ませたから、『暇人』になった。
一緒にコーヒーでも飲みに行こう」、「この仕事を終えれば、ようやく『暇人』の仲間入りだ。ゴルフを思い切り楽しもう」などです。
仕事をしている人は、本当の意味での「暇人」ではなく、ちょっとした暇をみつけて楽しむ人の事を「暇人」と呼ぶ事が多くなるかもしれません。
例文2
その他の場面における「暇人」を使った例文を見て行きましょう。
「一日中、空を見ていたのか。さすが『暇人』、うらやましいよ」、「私のお兄ちゃん『暇人』だからさ、いつもゲームしようって誘ってくるの。まあ、いいやつなんだけどね」、「あんな『暇人』と結婚したら、あなたが働いて稼がなきゃならなくなるよ」などです。
「暇人」と呼ばれる人を見ると、人間らしくて楽しそうでうらやましくなる事があるかもしれません。
「暇人」の評価
「暇人」は周囲の人からどのように見られているでしょうか。
そこで「暇人」のポジティブな評価とネガティブな評価を紹介します。
- 「暇人」のネガティブな評価
- 「暇人」のポジティブな評価
「暇人」のネガティブな評価
仕事や家事を忙しくこなすのが当たり前だと思っている人は、「暇人」を「困った人」と見ている可能性が高いでしょう。
高齢の方に多く、また仕事人間と呼ばれる人にも、このようなタイプが多くなっています。
仕事をしている人が偉い人、忙しくする事が正義と考えている人は、暇を持て余している人を、どう扱っていいか分かりません。
また本当はのんびりしたいのに、仕事や家事に追われている人からすれば、「嫉妬」の気持も手伝って、「暇人」にイライラするでしょう。
きっとこのような人は、表立って、または陰で、「暇人」の悪口を言うはずです。
「暇人」のポジティブな評価
遊び心がある人からは、「暇人」が高く評価される事があります。
時間が有り余っている人は、好奇心の赴くまま、新商品に触れたり、展示会に参加したり、新しいコミュニティに参加したりする事ができます。
スケジュールが白紙の状態なので、最先端のものや、一見くだらなく見えるものと触れ合うチャンスが大きくなります。
クリエイティブな仕事をしている人は、自分を忙しくせず、できるだけ「暇人」に近づけようとする傾向がありますが、それは世の中に対してアンテナを立てつづけるためです。
忙しくするのが仕事ではなく、価値がある仕事をする事が大切だと考える人は、「暇人」を評価して、自分の中にも「暇人」な部分を残そうと思っています。
「暇人」について見てきました。
「暇人」はクリエイティブな何かを生み出す可能性がありますので、ネガティブな意味だけで使われる言葉ではありません。
自分の事を「暇人」と言えるように、スケジュールを工夫する事が、楽しく生きるコツかもしれません。