「寄る年波」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「寄る年波」とは、主に「寄る年波には勝てぬ」のことわざ(諺)を構成している慣用句の定型的な言葉です。
「寄る年波」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「寄る年波」の意味とは?
- 「寄る年波」の類語や言い換え・似た言葉
- 「寄る年波」の言葉の使い方
- 「寄る年波」を使った例文
- 「寄る年波」の英語
- 「寄る年波」を使った言葉と意味を解釈
- 「寄る年波」の由来
「寄る年波」の意味とは?
「寄る年波」の意味は、「自然に年を重ねること・年を取ること」や「加齢によって気力体力が必然に衰えること」になります。
「寄る年波」という言葉の意味には、人為の努力や工夫、健康・美容の技術(テクノロジー)によっては、どうしても抗いきれない「必然的な人間(生物)の定めとしての加齢や老化」のニュアンスが込められています。
人間に限らず動物も含めて生命・生物であれば、時間の経過によって年を取っていく定め(運命)からは逃れることはできず、「寄る年波(自然な加齢現象)」には勝てないということは明らかです。
その加齢による衰えの実感を伴う客観的事実から、「寄る年波には勝てぬ」という古来からのことわざ(諺)が作られたのです。
- 「寄る年波」の読み方
「寄る年波」の読み方
「寄る年波」の読み方は、「よるとしなみ」になります。
「寄る年波」の類語や言い換え・似た言葉
「寄る年波」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「寄る年波」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「加齢」【かれい】
- 「生きてきた年月」【いきてきたとしつき】
- 「有限の生命」【ゆうげんのせいめい】
「加齢」【かれい】
「寄る年波」の類語・言い換えとして、「加齢・年を重ねること」があります。
「寄る年波」というのは、「自然現象として波の押し寄せてくる加齢・老化」のことですから、その意味は「加齢・年を重ねること」になってきます。
そのことから、「寄る年波」の類語として「加齢・年を重ねること」を上げることができます。
「生きてきた年月」【いきてきたとしつき】
「寄る年波」の類語・似た言葉として、「生きてきた年月・生きてきた時間」があります。
「寄る年波」とは「波のように押し寄せてきた年齢の蓄積」のことも意味しているので、「寄る年波」の意味は「生きてきた年月(時間)の積み重ね」として解釈することが可能です。
そのため、「寄る年波」とほぼ同じ意味合いを持つ似た言葉として、「生きてきた年月・生きてきた時間」を上げることができるでしょう。
「有限の生命」【ゆうげんのせいめい】
「寄る年波」の類語・言い換えとして、「有限の生命・必然の運命」があります。
「寄る年波」には、「動物・生物としての必然的な定めとしての加齢現象や老化現象」のニュアンスがあります。
年を重ねて自分の体力・精神力が若い頃よりも落ちてきたと実感した時に「寄る年波」という言葉を想起しやすいのです。
そのことから、「寄る年波」の類語として「有限の生命・必然の運命」を上げることができます。
「寄る年波」の言葉の使い方
「寄る年波」の言葉の使い方は、自分が一定以上の年齢を重ねて生きてきて、加齢や老化の影響を実感できた時に使うというものです。
あるいは、一般論として「人間(生命体)の寿命の有限性」や「人間・動物の必然的な老衰」に言及して意見を述べるような時に「寄る年波」という言葉を使います。
自分の加齢・老化(衰退)の実感と関係する「寄る年波」を使った例文として、「瞬発力と持久力の低下を実感したことで、寄る年波には勝てないことが分かってきた」などを上げることができます。
「寄る年波」を使った例文
「寄る年波」を使った例文には、以下のようなものがあります。
- 「寄る年波」の例文1
- 「寄る年波」の例文2
- 「寄る年波」の例文3
「寄る年波」の例文1
グローバルに活躍した一流スポーツ選手であっても、30代後半からは寄る年波には勝てないことを実感させられることになる。
「寄る年波」の例文2
寄る年波のせいにはしたくないが、自分にはもう若かった頃の全盛期のパワーと影響力が無くなってしまった。
「寄る年波」の例文3
年寄りの冷や水と言われても毎日のランニング習慣を欠かさなかった祖父が、最近は弱って寝込みがちになり、寄る年波にどうしても抗えなくなってきた。
「寄る年波」の英語
「寄る年波」の英語は、“advancing age,old age,shin step by”になります。
「寄る年波には勝てない」ということわざ(諺)の英語は、“No one can struggle against advancing age”(誰も加齢には抗いきれない)や“Old age tires both body and soul.” (老齢は肉体と精神の両方を疲れさせる)」になります。
「寄る年波」を使った言葉と意味を解釈
「寄る年波」を使った言葉とその意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「寄る年波には勝てない」
- 「寄る年波に抗う」
「寄る年波には勝てない」
「寄る年波には勝てない」ということわざ(諺)の意味は、「年を取ることによって体力・気力が衰えてしまうというのは誰にもどうしようもできない」や「加齢・老衰によって気力体力が落ちてしまう現実には誰も抗うことができない」になります。
「寄る年波」という言葉が表す「加齢・老化」を、人間や動物の必然的な運命として受け入れる他はないということわざになっています。
「寄る年波に抗う」
「寄る年波に抗う」という言葉の意味は、「加齢・老化にできるだけ負けないように頑張ること」や「年を取っても弱気にならずに必死に抵抗すること」になります。
究極的には、人間も自然の摂理(寿命の有限性)に従う動物である以上、寄る年波に抗い続けることはできませんが、「寄る年波に抗う」は生命ある限りは一生懸命に努力・工夫をして若々しく生きていこう(自分の役目を果たしていこう)とする人の気概を表している言葉なのです。
「寄る年波」の由来
「寄る年波」の由来は、「年齢を重ねること(=年齢が毎年押し寄せてくること)」を「波が岸に打ち寄せてくること」に例えたというものです。
海の波は休むことなく規則正しく打ち寄せてきますが、人間(生物)の年齢というものも波と同じく休むことなく毎年必ず押し寄せてきます。
そのことから、「寄る年波」という言葉は、休まず打ち寄せる波と同じく、人が必然的・自然現象的に年を取っていく運命を表しているのです。
「寄る年波」という言葉について徹底的に解説しましたが、寄る年波には「必然的な人(生物)の定めとして年を重ねること」や「加齢によって気力体力が必然に衰えること」の意味があります。
寄る年波の類語・言い換え・似た言葉としては「加齢・年を重ねること」「生きてきた年月」「有限の生命・必然の運命」などがあります。
「寄る年波」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。