「優に超える」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「優に超える」の意味や類語を紹介します。
さらに「優に超える」という言葉の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「優に超える」の意味とは?
- 「優に超える」の類語や言い換え・似た言葉
- 「優に超える」の言葉の使い方
- 「優に超える」を使った例文
- 「優に超える」を使う時の注意点
「優に超える」の意味とは?
みなさんは「優に超える」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
比較的、日常的に使われる事が多い言葉ですので、普段から使っているという人も少なくないかもしれません。
ただし知っている事と、きちんとした意味を知っている事は別です。
そこで知っているけれど、正しい意味を説明するのが少し難しい言葉、「優に超える」の読み方や意味を紹介して行きます。
- 「優に超える」の読み方
- 「優に超える」の意味
「優に超える」の読み方
「優に超える」は「ゆうにこえる」と読みます。
「優」は「ゆう」と読みます。
難しい漢字が使われていませんので、読み間違える事が少ない言葉ですが、「ゆう」という音の漢字はたくさんあります。
「雄」「有」「夕」など、数え上げればきりがないくらいあります。
「優に超える」の「ゆう」は「優」という漢字を使う事を知っておきましょう。
「優に超える」の意味
「優に超える」の「優」という漢字を見ると、「優しい」という言葉が浮かぶかもしれません。
もちろん「優」には「優しい」という意味もあるのですが、一方で「優勝」という言葉にも使われる力強い文字でもあります。
「優に超える」の場合の「優」は、「優勝」の方の「優」で、「優る(まさる)」という意味に近くなります。
「優」には「十分にある様子」「数量や程度を超えていて、まだ余裕がある様子」という意味があります。
「超える」という言葉と組み合わせると、「優に超える」は「余裕で超える」「楽勝で超えている」「十分に上回っている」という意味になります。
「優に超える」の類語や言い換え・似た言葉
「優に超える」の類語や似た言葉を紹介します。
「優に超える」を他の言葉に言い換える時は、どのような言葉を選べばいいかを知っておくと、ボキャブラリーが増えて文章を書くのが楽しくなるかもしれません。
- 「軽く上回る」【かるくうわまわる】
- 「十分に上回る」【じゅうぶんにうわまわる】
- 「楽勝で超える」【らくしょうでこえる】
「軽く上回る」【かるくうわまわる】
「優に超える」を他の言葉にすると、「軽く上回る」という言葉にする事ができます。
例えばサッカー日本代表の試合の観客が「5万人を優に超える」という場合と、「5万人を軽く上回る」という場合は、同じ意味になります。
「軽く上回る」という言葉の方が、簡単な言葉が使われているため、意味が通じやすいかもしれません。
また「上回る」よりも、「軽く上回る」という言い回しにした方が、上回った側の余裕度が強くなります。
例えばA選手の実力は、B選手の実力を「上回る」という場合は、両者の実力が拮抗しているイメージになりますが、A選手の実力は、B選手の実力を「軽く上回る」という文章は、A選手が本気を出さなくても勝てるイメージを与える事ができます。
「十分に上回る」【じゅうぶんにうわまわる】
「十分に上回る」という言葉も、「優に超える」という言葉と言い換えられる言葉です。
「軽く上回る」という言葉ほど、余裕度のある上回り方ではないかもしれませんが、それでも上回っている事は確実だというイメージを与える事ができます。
例えばAさんはオーディションに合格する基準を、「十分に上回る」という場合は、合格への期待を持つ事ができます。
「楽勝で超える」【らくしょうでこえる】
「楽勝で超える」という言い回しも、「優に超える」という言葉に近いものがあります。
Aというアルバムは、Bというアルバムのレベルを「楽勝で超える」などという使い方をします。
「楽勝」という言葉には、相手に圧倒的な差をつけて勝つという意味や、全く本気を出さなくても勝つ事ができるという意味があります。
「楽勝で超える」という言葉を使うと、比較対象との差が大きい事をアピールする事ができます。
「優に超える」の言葉の使い方
「優に超える」という言葉を、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「優に超える」には、「余裕で超える」「十分に上回る」という意味があります。
そのため、この言葉を使う大前提として、「何かと何かを比較している」という条件が必要になります。
比較するものは何でも良く、AさんとBさんの容姿でも、足の速さでもいいですし、今年の夏の平均気温と去年の夏の平均気温でも構いません。
どのようなものを比較した時も、「優に超える」という言葉を使う事は可能です。
また「優に超える」という言葉には、「余裕で」「十分に」超えるという意味が含まれていますので、「比較したものの差が大きい事」が大切になります。
実力の差が同等だったり、やや劣っている場合は「優に超える」という言葉を使う事はできません。
「優に超える」を使った例文
続いて「優に超える」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面に登場する「優に超える」の例文を見て行きましょう。
- 「優に超える」の例文1
- 「優に超える」の例文2
- 「優に超える」の例文3
「優に超える」の例文1
ビジネスシーンで「優に超える」を使った例文を紹介します。
「今年の新人社員の能力は、ここ数年の新人の能力を『優に超えて』いるな。数年後が楽しみになってきた」、「私の残業時間は、平均2時間を『優に超えて』います。明らかに働きすぎですので、会社に抗議したいです」、「この事業が成功したら、売り上げは10億円を『優に超える』だろう」などです。
「優に超える」という言葉を使うと、言葉にインパクトが出ますので、聞いている人に強い印象を残す事ができます。
「優に超える」の例文2
ニュースなどで耳にする、「優に超える」を使った例文を紹介します。
「今年の夏の暑さは異常です。平均気温は35度を『優に超えて』いるでしょう」、「今年、日本に入ってきた外国人観光客の数は、ここ数年の平均人数を『優に超える』勢いがあります。日本が本格的な観光立国になるかもしれません」などです。
ニュース番組でも、事実をインパクトのある言葉でアピールしたい気持ちがあるため、「優に超える」という言葉を使う事が多いでしょう。
「優に超える」の例文3
日常生活における『優に超える」を使った例文を紹介します。
「今日食べたカレーライスは本当に美味しかった。妻が作ったカレーライスを『優に超える』な」、「さっきすれ違った女性の美しさは、社内一の美女と言われるAさんの美貌を『優に超える』な。ああいう人が彼女になったら最高だな」などです。
日常生活を送っていても、何かと何かを比較する事は良くある事です。
男性なら食べ物の美味しさや、出会った女性の美しさなどを比較してしまうかもしれません。
「優に超える」を使う時の注意点
「優に超える」という言葉は、誰かを褒める時、自社の製品やサービスをアピールする時などに便利です。
たとえばAさんの美しいルックスを褒める時に、「優に超える」という言葉を使うと、Aさんの美しさが相手に伝わりやすいでしょう。
ただし「優に超える」は、何かと何かを比較して使う言葉です。
「Aさんのルックスは、Bさんを『優に超える』」という場合、Bさんを傷つけたり、怒らせてしまう可能性があります。
自社製品やサービスをアピールする時も、「わが社の○○は、B社の製品の性能を『優に超える』出来です」と言う事ができます。
自社製品の優秀さをアピールするにはもってこいの言葉ですが、B社の製品を貶める事につながる可能性があります。
このように「優に超える」という言葉を使う時は、比較対象に対して失礼にならないように、気を配る事が大切かもしれません。
「優に超える」という言葉の意味や使い方を見てきました。
誰かと誰かを比較したり、今年の何かと、去年の何かを比較するのは楽しいものです。
様々な場面で使う事ができる「優に超える」を使いこなしましょう。