「望外の喜び」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「望外の喜び」の意味や類語を紹介します。
さらに「望外の喜び」の使い方や、「望外の喜び」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「望外の喜び」の意味とは?
- 「望外の喜び」の類語や言い換え・似た言葉
- 「望外の喜び」の言葉の使い方
- 「望外の喜び」を使った例文
- 「望外」を使った言葉の意味と解釈
「望外の喜び」の意味とは?
「望外の喜び」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
あるいは今回初めて「望外の喜び」という言葉を聞いたという人もいるかもしれません。
日常会話にはなかなか登場しない「望外の喜び」は、知らない人にとっては、読み方もわからないような縁遠い言葉かもしれません。
しかしビジネスシーンで活躍している社会人の方々は、「望外の喜び」という言葉を使った経験があるのではないでしょうか。
そんなビジネス用語の一種ともいえる「望外の喜び」の、読み方や意味を紹介して行きます。
- 「望外の喜び」の読み方
- 「望外」の意味とは?
- 「望外の喜び」の意味
「望外の喜び」の読み方
「望外の喜び」は「ぼうがいのよろこび」と読みます。
「望外」は「ぼうがい」と読み、「喜び」は「よろこび」と読みます。
「望外」という言葉を初めて見たという人は、「望外」を「ぼうがい」と読むのが難しいかもしれません。
これを機会に「望外の喜び」は「ぼうがいのよろこび」と読む事を知っておきましょう。
「望外」の意味とは?
「望外」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「望外」には「望んでいた以上の結果」「思いのほか」という意味があります。
例えば自信がない状態で始めた仕事を、上司から高く評価されたとします。
このような場合は、その人にとって望んでいた以上の結果が出たという事になります。
そのため「仕事で望外な結果が出た」事になります。
「望外の喜び」の意味
「望外」には「望んでいた以上の結果」という意味がありましたが、「望外の喜び」という言い回しをする時は、どのような意味が出てくるでしょうか。
「望外の喜び」という場合は、「これ以上、想像できないくらい嬉しい」「最上級の喜び」という意味になります。
例えば若くして取締役に抜擢された場合、ほとんどの人にとって「望外の喜び」になるでしょう。
芝居ができたらそれで満足と思っていた人が、映画に主演して映画賞を総なめにしたら、「望外の喜び」を感じるかもしれません。
このように「これ以上ないくらい嬉しい」という気持ちを誰かに伝える時に、「望外の喜び」という言葉を使ってみましょう。
「望外の喜び」の類語や言い換え・似た言葉
次に「望外の喜び」という言葉に似た言葉や、類語を紹介します。
「望外の喜び」を言い換えられる言葉にはどのような言葉があるかを知ると、ボキャブラリーが増えてコミュニケーションスキルがアップするかもしれません。
- 「予想を上回る喜び」【よそうをうわまわるよろこび】
- 「期待以上の嬉しさ」【きたいいじょうのうれしさ】
「予想を上回る喜び」【よそうをうわまわるよろこび】
「望外の喜び」を簡単な表現に言い換えるなら、「予想を上回る喜び」になるかもしれません。
何かを始める時は、自分の実力や状況を考えて、「これくらいできそう」という予想を立てると思います。
その予想を超えた成果を出す事ができた時は、感じる喜びも予想以上になります。
また何かをしてもらった時に、「このくらい嬉しいのかな」と予想する事があります。
例えばプロポーズがそうです。
しかし実際にプロポーズをされてみたら、予想よりもはるかに嬉しかったという事が起こるかもしれません。
そのような嬉しさを言葉にすると「予想を上回る喜び」という言葉になるかもしれません。
「期待以上の嬉しさ」【きたいいじょうのうれしさ】
何かをする時は、「期待」をすると思います。
例えば受験勉強の結果、志望校に合格した時の事を考えると、相当嬉しい体験ができる事を期待すると思います。
そして実際に志望校に合格した時に感じるのは、「期待以上の嬉しさ」かもしれません。
また映画を観終わった後、映画に対する期待を超えている場合は、「期待以上の面白さ」という言葉が出るかもしれません。
なかなか期待を上回る出来事や作品はありませんが、それを超えた時のうれしさはひとしおではないでしょうか。
「望外の喜び」の言葉の使い方
「望外の喜び」はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「望外の喜び」は「これ以上ないくらい嬉しい」事を、誰かに伝える時に使いましょう。
とはいえ家族や友達に「志望大学に受かって『望外の喜び』だよ」という人は少ないと思います。
基本的に「望外の喜び」という言葉はビジネス用の言葉と考えましょう。
「望外の喜び」という言葉は、目上の人や上司に褒められた時に使うのが一般的です。
上司に「最近、いい仕事ができてるね」と言われたら、「ありがとうございます。『望外の喜び』です」と答えます。
また取引先が良い条件で契約をしてくれたお礼のメールなどで、「このような素晴らしい契約をいただき、『望外の喜び』を感じています」などと書きます。
このように、上司や取引先、目上の人などに褒められたり、良くしてもらった時に、お礼の言葉として「望外の喜び」という言葉を使いましょう。
「望外の喜び」を使った例文
続いて「望外の喜び」を使った例文を見て行きましょう。
「望外の喜び」はビジネスシーンで使う事が多いので、ビジネスシーンにおける「望外の喜び」を使った例文を紹介します。
「課長から褒められて、『望外の喜び』を感じています。今後ともぜひご指導をお願いいたします」、「この度、部長に抜擢されましたこと、『望外の喜び』と感じています。この先も会社の繁栄のため全身全霊で仕事をしたいと思います」、「御社の忘年会に誘っていただき、『望外の喜び』です。しかし、スケジュールの都合でその日に行く事ができそうにありません」などです。
このように嬉しい場合はもちろん「望外の喜び」という言葉を使いますし、それほど嬉しくない場合でも、「望外の喜び」という言葉をビジネスマナー上、使う事があります。
「望外」を使った言葉の意味と解釈
最後に「望外」を使った言葉の意味と解釈を見て行きましょう。
「望外」を使った定型句のような言葉には、どのようなものがあるでしょうか。
- 「望外の出世」【ぼうがいのしゅっせ】
- 「望外の出来」【ぼうがいのでき】
- 「望外の幸運」【ぼうがいのこううん】
「望外の出世」【ぼうがいのしゅっせ】
「望外の出世」は、自分が望んでいた以上の出世という意味になります。
例えば最終的に課長になれたらいいなと思っていた人が、早い段階で部長になれたとしたら、それは「望外の出世」となります。
また新しい立場に就任した時などのお祝いの席でスピーチをする時に、謙遜の意味も含めて、「今回は望外の出世で…」という言い回しをします。
そのため「俺が出世して当然」と内心思っていても、「望外の出世」という言葉を使う事があります。
「望外の出来」【ぼうがいのでき】
自分の仕事が思ったよりも良い出来になったという経験は、誰にでもあると思います。
このような時に、「望外の出来」という言い回しをします。
誰かに「君の仕事は素晴らしいね」と言われた時に、「本当に素晴らしい出来です」と言うのは、少しおかしな感じがします。
そのような時に「望外の出来で、自分も驚いています」と言うと、感じの良い社会人に見られやすいでしょう。
「望外の幸運」【ぼうがいのこううん】
難しいと思われていたプロジェクトを成功させたときに、「望外の幸運」という言葉を使う時があります。
「実力でプロジェクトを成功させました」というと、自己顕示欲が強すぎるように見える時、「望外の幸運に恵まれて、プロジェクトを成功させる事ができました」というと感じが良く見えます。
「望外の喜び」の意味と使い方を見てきました。
主にビジネスシーンで使う言葉ですので、すでに社会人の人や、これから社会人になる人は覚えておくと便利な言葉のひとつです。
「望外の喜び」という言葉を、ビジネス用語として使えるようになると、仕事が成功しやすくなるかもしれません。