「しっかり」の意味とは?漢字や類語、使い方や例文を紹介!
「しっかり」とは、「物事の基礎・構成が安定していること」や「性格・考えが堅実で信用できること」などを示す言葉です。
「しっかり」の「意味・漢字・類語・言い換え・使い方・ビジネスメールの例文・英語・語源・言葉」などについて、詳しく説明していきます。

目次
- 「しっかり」の意味とは?
- 「しっかり」の類語や言い換え・似た言葉
- 「しっかり」の言葉の使い方
- 「しっかり」を使った例文
- 「しっかり」の英語
- 「しっかり」の対義語
- 「しっかり」と「しっかりと」の違い
「しっかり」の意味とは?

「しっかり」という言葉には、たくさんの意味があります。
「物事の基礎・作りが安定していること」や「性格・人柄・考えが堅実で信用できること」「頭脳・精神が正常な機能を保っていること」「動作・行為を確実に行うこと」「数が多いこと・程度が甚だしいこと」などの意味が、「しっかり」にはあるのです。
「物事の基礎・作りが安定していること」の意味の例文としては「この建物は土台がしっかりしている」があり、「性格・考えが堅実で信用できること」の意味の例文としては「しっかりした人に任せたい」などがあります。
「頭脳・精神が正常な機能を保っていること」の意味の例文では「頭がしっかりしているから祖父はまだ大丈夫そうです」があり、「動作・行為を確実に行うこと」の例文には「しっかり掃除する」などがあります。
- 「しっかり」の漢字
「しっかり」の漢字
「しっかり」の漢字は常用漢字では「確り」となります。
非常用漢字では、「聢り」という漢字で「しっかり」と読むことができます。
「確り・聢り」には、共に「確かに・間違いなく・確実に」といった意味があります。
「しっかり」の類語や言い換え・似た言葉

「しっかり」の類語や言い換え・似た言葉には、以下のようなものがあります。
- 「がっちり・どっしり・安定して」
- 「しゃっきり・はっきり」
- 「断固」【だんこ】
「がっちり・どっしり・安定して」
「しっかり」の類語・言い換えとして、「がっちり・どっしり・安定して」があります。
「がっちり」とは「構造が堅固で揺るがないこと」、「どっしり」とは「重心が下にあって安定していること」を意味しています。
「しっかり」には「物事の基礎・構造が安定している」の意味があるので、「しっかり」の類語として「がっちり・どっしり・安定して」を上げることができます。
「しゃっきり・はっきり」
「しっかり」の類語・似た言葉として、「しゃっきり・はっきり」があります。
「しゃっきり」とは「精神状態に緊張感があって意識が研ぎ澄まされている状態」を意味しています。
「はっきり」とは「曖昧ではなく明白であること・意識が覚醒していること」を意味しています。
「しっかり」には「精神・意識の機能が正常を保っていること(意識がはっきりしていること)」の意味があるので、「しっかり」に似た言葉として「しゃっきり・はっきり」を指摘できます。
「断固」【だんこ】
「しっかり」の類語・言い換えとして、「断固(だんこ)・確乎(かっこ)」があります。
「断固」とは、「意思決定・態度がはっきりしていて周囲の意見に左右されないこと」を意味しています。
「確乎」とは、「しっかりとしていて揺らがさないさま・自分の意思決定に確信を持っていること」を意味しています。
「しっかり」には「動作・意思決定を確実にきちんと行うこと」の意味があるので、「しっかり」は「断固・確乎」という言葉に置き換えられることがあるのです。
「しっかり」の言葉の使い方

「しっかり」という言葉は、「物事の基礎・作りや人の行為・意識が安定していて揺らがない時」に使用します。
「しっかりした作りの洋服」や「意識がまだしっかりしていた」などの文章で、しっかりという言葉を使えるのです。
「性格・考え方が堅実で信用できること」の意味では、「若いのにしっかりした価値観の人物だった」などの文章で使うことができます。
「しっかり」を使った例文

「しっかり」を使った例文には、以下のようなものがあります。
- 「しっかり」の例文1
- 「しっかり」の例文2
- 「しっかり」の例文3
「しっかり」の例文1
しっかりほどけないように靴ひもを結び直しなさい。
「しっかり」の例文2
しっかりした人物を見習って気持ちを入れ替えないといけない。
「しっかり」の例文3
自分に与えられた仕事を一つずつしっかりこなしていくことが、今の私の役割なのです。
「しっかり」の英語

「しっかり」の英語は「堅く・堅固な」の意味では、“firmly,fast,tightly”などがあります。
「人柄・考え方が堅実で信用できる」の意味では、“reliable,trustworthy”という英語で表現することができます。
「しっかりした人」を意味する慣用的な英語表現には、“a person of strong(firm) character”があります。
「はっきり断固とした意思表示をする」といった意味合いの「しっかり」の英語には、“definitely,decidedly”があります。
「しっかり」の対義語

「しっかり」の対義語として、「不安定」「いい加減・曖昧」「中途半端」「あやふや」を上げることができます。
「しっかり」には「物事の基盤や作りが堅固で安定している」の意味があるので、対義語として「不安定」があります。
「しっかり」には「物事・動作をきちんと着実に行う」や「仕事・課題をきちんと遂行する」の意味もあるので、確実(着実)ではないことを示す「いい加減・曖昧」「中途半端」「あやふや」なども対義語として上げることができるでしょう。
「しっかり」と「しっかりと」の違い

「しっかり」と「しっかりと」の言葉に明確な意味の違いはなく、例えば「しっかりした建物・しっかりとした建物」「しっかり意識を保ちなさい・しっかりと意識を保ちなさい」の文章はどちらも正しい言葉の使い方になります。
ただし、「しっかりと」の方が助詞の「と」を付け加えることで、「しっかり」よりも「より確実に(より安定した)・よりきちんと(より正確に)」といった意味が強調されているという違いはあります。
「しっかり火の用心をしなさい」よりも「しっかりと火の用心をしなさい」の方が、より注意深く確実に火事が起こらないように火の始末に気をつけなさいという意味が強調されているようなニュアンスがあるのです。
「しっかり」という言葉について徹底的に解説しましたが、しっかりには「物事の基礎が安定していること」や「性格・考えが堅実で信用できること」「動作・行為が着実なこと」などの意味があります。
しっかりの類語・言い換え・似た言葉としては「がっちり・どっしり」「しゃっきり・はっきり」「断固・確乎」などがあります。
「しっかり」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。