「紺屋の白袴」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ことわざで「紺屋の白袴」とは一体どの様な意味で使われるのでしょうか。
語源や類語なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「紺屋の白袴」とは?
- 「紺屋の白袴」の表現の使い方
- 「紺屋の白袴」を使った例文と意味を解釈
- 「紺屋の白袴」の類語や類義語
「紺屋の白袴」とは?
「紺屋の白袴」の概要について紹介します。
- 「紺屋の白袴」の読み方
- 「紺屋の白袴」の意味
- 「紺屋の白袴」の由来
「紺屋の白袴」の読み方
「紺屋の白袴」は「こうやのしろばかま」「こうやのしらばかま」と読みます。
「こんや」は元々の読み方で、ことわざとしては「こうや」で統一されています。
「紺屋の白袴」の意味
「紺屋の白袴」の意味は「他のことに忙しくて、自分のことを構っている暇がない人のこと」です。
普段、仕事や性格的なものから常に他人の面倒を見ることばかりしていて、気が付けば自分のことがおろそかになっていることを言います。
自分のことを構っている暇がない程忙しい様子を表しています。
「紺屋の白袴」の由来
「紺屋の白袴」の由来は、染物屋が自分の袴は染めずに白いままではいていることからきています。
紺屋とは「藍染め屋=染物屋」の事です。
江戸時代は袴を身に付ける人が多く、染物が盛んでした。
染物屋は非常に忙しく、お客の袴を染めるので手いっぱいで、自分の袴を染める時間がなかったことから言われる様になったのです。
「紺屋の白袴」の表現の使い方
「紺屋の白袴」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人の様子を表す
文法的な使い方
「紺屋の白袴」は形容動詞として「紺屋の白袴だ・である」と使われることが多くなります。
ことわざですので文章の中で独立した意味で使われます。
人の様子を表す
「紺屋の白袴」は人が忙しい状態を表す言葉です。
既に目の前に忙しい人がいる場合は、いちいち何がどう忙しいのか具体的に説明するよりも「紺屋の白袴だ」とだけ言い表した方がスムーズです。
「紺屋の白袴」を使った例文と意味を解釈
「紺屋の白袴」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「紺屋の白袴」を使った例文1
- 「紺屋の白袴」を使った例文2
「紺屋の白袴」を使った例文1
「結婚しても『紺屋の白袴』にならない様にしたい」
女性が結婚して、夫や子供の面倒を見ることに手いっぱいで、自分を構わなくなることは避けたいと思っています。
「紺屋の白袴」を使った例文2
「シェフなのに普段の食事は『紺屋の白袴』だ」
料理人なのに普段の食事はカップラーメンやコンビニ弁当であることを表しています。
「紺屋の白袴」の類語や類義語
「紺屋の白袴」の類語を紹介します。
- 「医者の不養生」【いしゃのふようじょう】
- 「易者身の上知らず」【えきしゃみのうえしらず】
「医者の不養生」【いしゃのふようじょう】
「専門分野の人が自分のことには無頓着であること」という意味です。
「医者が患者の病気ばかりに気を遣い、自分の病気をおろそかにすること」というの由来です。
「易者身の上知らず」【えきしゃみのうえしらず】
「他人のことは色々言えても自分のことはどうにもできない」という意味です。
「占い師が他人の未来について色々言えても、自分の未来まで分らないこと」というのが由来です。
「紺屋の白袴」は「他のことに忙しくて、自分のことを構っている暇がない人のこと」という意味です。
人の面倒ばかり見て自分を構わない人に対して使ってみましょう。