「ご尊顔」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「ご尊顔」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は普段の会話の中では、めったに出てくることがないので、正しく意味を理解できていない人も結構いることと思います。
そこで今回は、この「ご尊顔」について見ていくことにします。
目次
- 「ご尊顔」とは?
- 「ご尊顔を拝みたい」とは?
- 「ご尊顔」の表現の使い方と注意点
- 「ご尊顔」を使った例文と意味を解釈
- 「ご尊顔」の類語や類義語
「ご尊顔」とは?
「ご尊顔」とは、「尊い人の顔」、「高貴な方の顔」をいう意味がある言葉です。
- 「ご尊顔」の読み方
「ご尊顔」の読み方
「ご尊顔」の読み方としては、「ごそんがん」となりますので、「尊い顔」を音読みした言葉になります。
「ご尊顔を拝みたい」とは?
「ご尊顔を拝みたい」とは、「尊い方の顔を見ることを臨む」という意味があります。
王様のような身分の高い人や、それくらい尊敬するような人など、身分や位の低い人が上の人と会う時に使う言葉です。
「ご尊顔」の表現の使い方と注意点
「ご尊顔」は、とても格の高い人のことを指すので、会いたい人が目上の場合に使いますが、単なる目上の人ではなく、さらに高い身分の人に対して使うことになるので、会社の上司や先輩などに使うことは間違いになります。
「ご尊顔」を使った例文と意味を解釈
ここで「ご尊顔」を使った例文をいくつか挙げて見ますので、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「ご尊顔」を使った例文1
- 「ご尊顔」を使った例文2
「ご尊顔」を使った例文1
「ご尊顔を拝するには、事前の許可が必要になりますので、今回はご遠慮ください」
「ご尊顔」を拝する相手によっては、事前の許可制を取る必要がある場合があります。
そのようなルールや制度が当たり前のようになっているのですが、国のVIPでは常識です。
一般の人々が、普通に面会することができないような世界があるということです。
「ご尊顔」を使った例文2
「ご尊顔に相対する時に、顔をそむけてしまうことは決して失礼なことではありません。むしろ正しいことと言えます」
高貴な人に相対する時には、相手をまじまじと見つめることは、失礼に当たることがあります。
むしろ、目をそらす方が良識と受け止められることが普通のようです。
日本でも戦前は天皇陛下の「ご尊顔」を拝することはできませんでした。
それほどまでに高貴な人が相手なら、まっすぐ直視するのではなく、頭を低くして会うことが、常識とされていたようです。
「ご尊顔」の類語や類義語
「ご尊顔」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「ご尊容」
- 「美貌」
- 「美形」
「ご尊容」
「ご尊容」という言葉が、「ご尊顔」に近い意味のある言葉です。
意味としては、「仏像や身分の高い人の尊い顔や姿」、あるいは「他人を敬って、その顔や姿」という意味になります。
「美貌」
「美貌」も「ご尊顔」の類義語の1つとして扱うことができるでしょう。
「顔が美しいこと」や「美しい顔」という意味で使うことができる言葉です。
尚、「ご尊顔」=「美しい顔」というどはなく、「高貴な人の顔」が正しい理解なので、「美貌」の人全てが「高貴な人」というわけではありません。
「美形」
「美形」も「ご尊顔」の類義語として扱うことができます。
「美しい形」、「美貌」の意味で使われています
「ご尊顔」はとても格式高い語感のある言葉ですが、「美形」は平易な言葉なので、とても使いやすいでしょう。
「ご尊顔」という言葉は、とても格式の高い人に会う時に使うことができる言葉です。
そのために、普段の会話の中で使うことはほとんどないと言ってもいいでしょう。
まさに皇室の人と会う時に使うような感じでしょう。
したがって、この言葉を正しく使うためには、具体的な活用シーンを見ながら、どんな人を対象にすればいいのかを押さえておくといいでしょう。