「釈然としない」の意味とは?類語や使い方、例文を紹介!
「釈然としない」の意味や類語を紹介します。
さらに「釈然としない」という言葉の使い方や例文を紹介します。
目次
- 「釈然としない」の意味とは?
- 「釈然としない」の類語や言い換え・似た言葉
- 「釈然としない」の言葉の使い方
- 「釈然としない」を使った例文
- 「釈然としない」と「腑に落ちない」
「釈然としない」の意味とは?
「釈然としない」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
ビジネスシーンで活躍されている人の中には、いつものように「釈然としない」という言葉を使っているという方もいるでしょう。
一方で「釈然としない」という言葉を、今回初めて目にしたという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで知っておきたい「釈然としない」という言葉の読み方や意味を紹介して行きます。
- 「釈然としない」の読み方
- 「釈然としない」の意味
「釈然としない」の読み方
「釈然としない」は「しゃくぜんとしない」と読みます。
「釈然」は「しゃくぜん」と読む、単独で使える言葉です。
「釈然としない」と否定形で使われる事が多い「釈然」ですが、単独でも意味のある言葉です。
まずは、「釈然としない」は「しゃくぜんとしない」と読む事を覚えておきましょう。
「釈然としない」の意味
「釈然」という言葉には、「疑問点やわだかまりがなくなって、さっぱりする事」という意味があります
その「釈然」を否定する「釈然としない」では、「疑問点やわだかまりがなくらない」「さっぱりしない」という意味になります。
例えばパソコンの仕組みについて疑問点が湧いた時、パソコンに詳しい友達に質問をすると思います。
友達から説明を受けて疑問点が解決した場合は、さっぱりしますので、「釈然とする」でしょう。
しかし説明を受けても疑問点がなくならない場合は、モヤモヤしてさっぱりしないので、「釈然としない」事になります。
このように「釈然としない」には、「疑問点やわだかまりがなくならない」「さっぱりしない」という意味があります。
「釈然としない」の類語や言い換え・似た言葉
「釈然としない」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介して行きます。
- 「すっきりしない」【すっきりしない】
- 「モヤモヤする」【もやもやする】
「すっきりしない」【すっきりしない】
「釈然としない」と似た意味の言葉に、「すっきりしない」があります。
「すっきり」には、「きっぱりとして、後に残らず気持ちが良い様子」という意味があります。
そのため「すっきりしない」には、「きっぱりとせず、後に残り気持ちが悪い様子」という意味になります。
心の中に何かしらの嫌な感じが残って、気持ちが悪い…このような状態になるのは良くあることではないでしょうか。
気にし過ぎてしまう人は、「すっきりしない」事が毎日のように起こるかもしれません。
できるだけ気持ちを切り替えて、きっぱりと次の作業に移るようにすると、生きるのが荒くになるかもしれません。
「モヤモヤする」【もやもやする】
「モヤモヤする」という言葉も、市民権を得ているメジャーな言葉です。
「モヤモヤ」には「すっきりしないで、心の中にわだかまりがある様子」という意味があります。
このように「モヤモヤする」には、「釈然としない」とほとんどの同じ意味だと言えるでしょう。
例えば「モヤモヤスポット」という言葉がありますが、普通なら素通りできるような場所なのに、何か心に引っ掛かりがある道や異様な雰囲気の場所があります。
「なぜこのエリアに、こんな建物が…」と疑問に思い、スマホなどで調べてみるものの、「釈然としない」そんな場所です。
「釈然としない」では意味が通じない時に、「モヤモヤする」と言い換えると良いかもしれません。
「釈然としない」の言葉の使い方
「釈然としない」という言葉はどのような使い方をすればいいでしょうか。
「釈然としない」には、「疑問やわだかまりがなくならず、さっぱりしない」という意味があります。
そのため大前提として、この言葉を発する前に「疑問」と「わだかまり」のどちらかがある状態という事になります。
その後、疑問やわだかまりを解決するために、アクションを起こして、疑問を解決できるように調べものをしたり、わだかまりを解くために、わだかまりのある相手に電話をして話をしたりします。
それでも疑問やわだかまりを解けない時に、「釈然としない」という言葉を使います。
このように「釈然としない」という言葉は、それなりに行動した後で、疑問やわだかまりが解けない時に使うようにしましょう。
「釈然としない」を使った例文
「釈然としない」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面での「釈然としない」を使った文章を見る事で、「釈然としない」という言葉を使うコツが見えてくるかもしれません。
- 「釈然としない」の例文1
- 「釈然としない」の例文2
- 「釈然としない」の例文3
「釈然としない」の例文1
日常的な場面での、「釈然としない」という言葉を使った例文を紹介します。
「引っ越した家の間取りが変わっていると思っていたけど、住んでしばらく経っても『釈然としない』」、「コンビニの店員さんの態度が良くないので注意をした。謝ってくれたけど、何だか『釈然としない』のはなぜだろう」、などです。
疑問やわだかまりの解決をはかったものの、全く消えない事があります。
ある程度はそのような状況を受け入れるしかないのかもしれません。
「釈然としない」の例文2
ビジネスシーンでの、「釈然としない」という言葉を使った例文を紹介します。
「部下の書いたレポートに疑問点があったので、説明させた。しかし『釈然としない』ままで困った」、「取引先の態度が急変したので、なぜだか理由を聞いてみたが、答えを聴いても『釈然としない」。きっと別の理由があるのだろう』などです。
ビジネス上の疑問点やわだかまりが、完全に消える事はないのかもしれません。
あるていどのモヤモヤを抱えたまま、ビジネスマンは今日も活躍しています。
「釈然としない」の例文3
最後に恋愛の場面での、「釈然としない」という言葉を使った例文を紹介します。
「片想いの男性にフラれた。『妹にしか思えない』って理由だったけれど、『釈然としない』」、「彼が夜遅くに帰ってきたので理由を聞くと、「野良猫にエサをあげていた」と言った。
『釈然としない』し、本当だったらそれもちょっとどうかと思う」などです。
恋愛中のパートナーの言い訳に「釈然としない」経験は誰にでもあるでしょう。
また「彼が遅く帰る理由が『釈然としない』と感じていたら、やはり浮気をしていた」、「私を振った彼は、『妹にしか思えない』という理由で私を振ったが『釈然としなかった。しかし、彼が最近付き合い始めた女性は、私よりも妹系の女性だ。やはり嘘だった』」など、「釈然としなかった」理由が、後に明らかになる事もあるでしょう。
「釈然としない」と「腑に落ちない」
ほとんど同じような意味で使われる言葉に、「釈然としない」と「腑に落ちない」があります。
「釈然としない」は「疑問やわだかまりがなくならず、さっぱりしない」という意味があります。
一方の「腑に落ちない」は「納得ができない事」「違和感があって疑問を持つ事」という意味があります。
言い換えられるような似た意味の言葉ですが、使い分ける事も可能です。
「釈然としない」は説明を受けたり、疑問を解くためのアクションをしたのに、以前として「さっぱりしない」のですから、「解決に向けて行動を起こしたのにモヤモヤが消えない」時に「釈然としない」を使うようにしてみてはいかがでしょうか。
「釈然としない」という言葉の意味や使い方を見てきました。
日常生活を送っていると、「釈然としない」出来事に遭遇する事が分かります。
そしてそのような時に発生する心のモヤモヤの理由が、「釈然としない」という言葉の意味を知る事で、理解しやすくなるかもしれません。