「諮る」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「諮る」の意味や類語を紹介します。
さらに「諮る」という言葉の使い方や、「諮る」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「諮る」の意味とは?
- 「諮る」の使い方
- 「諮る」の類語や言い換え・似た言葉
- 「諮る」を使った例文
- 「諮る」は目上にしか使えない?
- 「諮る」と「計る」の違い
「諮る」の意味とは?
「諮る」という言葉を知っているでしょうか。
読み方すら分からないという人が多いかもしれません。
一方で、すでに社会人生活を送っている人は、「諮る」という言葉を日常的に使っているかもしれません。
ビジネスシーンでは当たり前のように使われる「諮る」は、学生の方、意味を知らない方も知っておいた方が良い言葉です。
そこでビジネス用語ともいえるような言葉、「諮る」の読み方と意味を紹介します。
- 「諮る」の読み方
- 「諮る」の意味
「諮る」の読み方
「諮る」は「はかる」と読みます。
ほとんど見たことがないような、読み方が難しい「諮」という漢字が使われていますので、予備知識がない方が初見で読むのは難しいと思います。
これを機会に「諮る」は「はかる」と読む事を知っておきましょう。
また「はかる」という音でこの言葉を覚えている人にとって、「諮る」という漢字以外のイメージを持っている人がいるかもしれません。
「はかる」という読み方の言葉はとても多く、「計る」「測る」「謀る」などがあるからです。
今回紹介する、「会議に諮る」という使い方をする「はかる」は「諮る」と書く事を覚えておきましょう。
「諮る」の意味
「諮る」は「会議に諮る」などという使い方をする言葉です。
ビジネスシーンで良く使う言葉ですので、何となく意味を知っているという人も多いと思います。
「諮る」は「相談する」という意味があります。
「会議に諮る」という時は、「会議で相談する」という意味になります。
ちなみに「相談」とは、「どうすればいいかについて話し合う事」という意味があります。
「諮る」にも同様の意味があります。
「諮る」の使い方
「諮る」には相談するという意味があります。
それでは、AさんがBさんに「諮る」という使い方をするかといえば、そうではありません。
「諮る」は基本的に、個人に相談する時には使わないからです。
会社なら会議に「諮る」、理事会に「諮る」、または理事会や委員会に「諮る」など、個人ではなく大人数の集まり、団体に相談する時に「諮る」という言葉を使います。
そのため、個人の誰かに相談する時は、「諮る」という言葉を使わずに、「相談する」という言葉を使いましょう。
「諮る」の類語や言い換え・似た言葉
次に「諮る」の類語や言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と「諮る」を言い換える事ができるか見て行きましょう。
- 「計らう」【はからう】
- 「談じる」【だんじる】
- 「下相談」【したそうだん】
- 「密談」【みつだん】
「計らう」【はからう】
「計らう」には「相談する」という意味があります。
「諮る」と似ている意味があり、言い換える事ができる言葉と言えるでしょう。
「みなさんに計らいましょう」などという使い方をします。
「談じる」【だんじる】
「談じる」という言葉にも「相談する」という意味があります。
「社長に談じる」という場合は、「社長に相談する」という意味になります。
「諮る」と違い、個人に相談する時に使える言葉ですので、使い勝手が良いかもしれません。
「下相談」【したそうだん】
「下相談」という言葉があります。
前もって相談するという意味があります。
例えば斬新な企画案などは、いきなり会議で発表しても、ざわついて終わってしまうかもしれません。
このような時に、根回し的な意味で「下相談」しておくと、会議の参加者に落ち着いて対処され、プレゼンをきちんとする雰囲気になります。
「密談」【みつだん】
「密談」には「秘密の相談」という意味があります。
例えば幕末の時代に、討幕を目指す勤王の志士は、夜毎に「密談」をして、討幕の計画を企てていました。
このように大っぴらにできないような相談を「密談」と呼びます。
会社の中にも社内政治があり、料亭などで「密談」をしているようなシーンを見かける事があるかもしれません。
「諮る」を使った例文
「諮る」を使った例文を紹介します。
様々な場面で「諮る」を使った例文を見る事で、どのような場面で「諮る」という言葉を使えばいいか、コツが見えてくるかもしれません。
- 「諮る」の例文1
- 「諮る」の例文2
「諮る」の例文1
ビジネスシーン「諮る」を使った例文を見て行きましょう。
「この案件は会社にとって重要だから、午後の会議に『諮って』みよう。そこで出た意見を参考にして詳細を詰めて行こう」、「ついに企画が固まった。後は取締役会に『諮って』了承を得るだけだ」、「この提案は、私としては受け入れがたい。しかし会議に『諮って』みんなの意見も聞いてみよう」などです。
会社では、個人で何かを決めるという事は少なく、たくさんの人に意見を聞いて物事を進めて行くのが普通です。
そのため一つの企画が通るまで、いくつかの会議や取締役会などに「諮る」必要があります。
「諮る」の例文2
その他の場面で「諮る」を使った例文を見て行きましょう。
「敵の軍勢が城のすぐ手前まで押し寄せている。もはや殿に『諮って』いる時間はない。門を開けて出撃しろ!」、「○○国から、開国を迫られている。ここは各所に『諮る』と言って、時間を稼ぐしかあるまい」などです。
国と国の交渉事でも、「諮る」機会が多くなります。
また「旅行の日程を考えたけど、みんなに『諮った』ほうがいいよね」とか、「クリスマスパーティーで用意するプレゼント、お店のスタッフに『諮って』素敵なプレゼントを用意しよう」という感じで、友達同士や、小さなお店の中でも「諮る」という言葉を使う事ができます。
ある程度の人数に相談する場合は、「諮る」という言葉がつかえます。
「諮る」は目上にしか使えない?
「諮る」という言葉を、目上の人に使う言葉だと思っている人がいるかもしれません。
しかし基本的に「諮る」は、目上の人が、自分よりも目下の意見を聞く時に使う言葉とされています。
また最近では、「諮る」は目上の人、目下の人など関係なく、ある程度の人数に相談する場合に使って良い言葉になっています。
「諮る」の基本は、目上の人が下の立場の人に意見を聞く事だと知っておいた上で、自由に「諮る」という言葉を使うようにしましょう。
「諮る」と「計る」の違い
「諮る」と同じ読み方をする言葉たちには、どのような意味があるでしょうか。
「計る」には、数や量を計算する、調べるという意味や、企画を計る、タイミングを計るという使い方のように、「予測する」「想像する」という意味があります。
また「測る」には、長さや深さなどを調べるという意味があります。
さらに「図る」には、「計画を立てる」「実現を目指す」という意味があります。
問題の解決を図るという使い方をします。
「謀る」も「はかる」と読みますが、「謀る」には「だます」という意味があります。
時代劇などでだまし討ちをくらった武将が、「謀られた!」と絶叫するシーンがありますが、「だまされた」という意味になります。
このように「はかる」という読みの言葉は多いため、しっかりと使い分けができるようになると、コミュニケーション能力が一段上に上がりそうです。
「諮る」の意味や使い方を見てきました。
「大勢の人に相談する」という意味で覚えておくと、「諮る」の意味を忘れずに済むでしょう。
またビジネスシーンでは、ひとりで決めずに、たくさんの人に「諮る」事が大切になります。
ワンマンプレーが好きな人も、早めに「諮る」大切さを知り、ビジネス上の成功を収める事ができるようになりましょう。