「ご相伴にあずかる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「ご相伴にあずかる」とは、食事をご馳走になったりもてなしを受けたりすることです。
「ご相伴にあずかる」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・お相伴との違い・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「ご相伴にあずかる」の意味とは?
- 「ご相伴にあずかる」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ご相伴にあずかる」の言葉の使い方
- 「ご相伴にあずかる」を使った例文
- 「ご相伴にあずかる」の英語
- 「お相伴」と「ご相伴」の違い
- 「相伴」という言葉の主な3つ意味と例文・解釈
「ご相伴にあずかる」の意味とは?
「ご相伴にあずかる」の意味は、「饗応の場において正客の連れとして同席することでもてなしを受けること」や「ご馳走になってもてなしを受けること」、「一緒に飲み食いをする相手を務めさせてもらうこと」などになります。
「ご相伴にあずかる」の元々の意味として「連れ立って行くこと」もありますが、現在では「ご馳走してもらってもてなしを受ける」という意味合いが強くなっています。
- 「ご相伴にあずかる」の茶道に関係する語源
- 「ご相伴にあずかる」の読み方
「ご相伴にあずかる」の茶道に関係する語源
「ご相伴にあずかる」の語源は、茶道用語の「相伴」にあるとされています。
茶道では、上座に座る主客(メインゲスト)のことを「正客(しょうきゃく)」といい、正客に付いてきたサブの客のことを「相伴(しょうばん)」といいます。
正客にお茶を点てて出した後に相伴にお茶を出しますが、その時に相伴は感謝・謙遜・敬意を込めて「お相伴させて頂きます」と言うことがマナーになっています。
「ご相伴にあずかる」は、「ご馳走になってもてなしを受けること」ですが、そこには感謝と謙遜、敬意の念も込められているのです。
「ご相伴にあずかる」の読み方
「ご相伴にあずかる」の読み方は、「ごしょうばんにあずかる」になります。
「ご相伴にあずかる」のあずかるを漢字で表記すると、「ご相伴に与る」になります。
「ご相伴にあずかる」の類語や言い換え・似た言葉
「ご相伴にあずかる」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「ご相伴にあずかる」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「ご馳走になる」【ごちそうになる】
- 「随伴」【ずいはん】
- 「お供する」【おともする】
「ご馳走になる」【ごちそうになる】
「ご相伴にあずかる」の類語・似た言葉として、「ご馳走になる・もてなしを受ける」があります。
「ご相伴にあずかる」には、正客の連れとしてご馳走になってもてなしを受けるの意味合いがあるので、似た言葉として「ご馳走になる」や「もてなしを受ける(もてなされる)」を上げることができます。
上司・先輩など目上の人から、食事に誘われてもてなしを受けるという意味が共通しています。
「随伴」【ずいはん】
「ご相伴にあずかる」の類語・言い換えとして、「随伴(ずいはん)・随行(ずいこう)」があります。
随伴には「その人に伴って行動すること」の意味があり、随行にも「その人に従って行動すること」という随伴とほぼ同じ意味があります。
「ご相伴にあずかる」には「連れ立って一緒に行動する」という意味があるので、その類語として「随伴・随行」を上げることができるのです。
「お供する」【おともする】
「ご相伴にあずかる」の類語・似た言葉として、「お相手を務めさせて頂く・お供する」が上げられます。
「ご相伴にあずかる」には「飲食のお相手を務めること・連れ立って一緒に行動すること」の意味があるので、それに似た言葉として「お相手を務めさせて頂く」や「お供する」という言葉を上げることができます。
「ご相伴にあずかる」とは「主に目上の人と一緒に飲食をして、お相手を務めさせて頂くこと」であり、「お供する」と似た意味合いを持っています。
「ご相伴にあずかる」の言葉の使い方
「ご相伴にあずかる」は、ビジネスシーンで社長・上司・先輩などの目上の人から「飲食(飲み食い)に誘って頂いた時」に使うことが多い言葉になっています。
外食店・目上の人の自宅での飲食を伴う会食・会合に誘ってもらった場合に、「ご相伴にあずかる」という言葉を使うことができます。
「目上の人からご馳走になってもてなされた時」や「友人知人と連れ立って一緒に行動した時」などに、「ご相伴にあずかる」という言葉を使用することができるのです。
「ご相伴にあずかる」を使った例文
「ご相伴にあずかる」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「ご相伴にあずかる」を使った例文について紹介していきます。
- 「ご相伴にあずかる」の例文1
- 「ご相伴にあずかる」の例文2
- 「ご相伴にあずかる」の例文3
「ご相伴にあずかる」の例文1
社長のお誘いを受けて、普段は行かない高級フランス料理のお店で、ご相伴にあずからせて頂いた。
「ご相伴にあずかる」の例文2
ご相伴にあずかることによって、目上の人と親密な人間関係ができるので、人脈形成のためには食事の誘いは断らない方が良い。
「ご相伴にあずかる」の例文3
今夜は憧れの先輩と一緒ということで恐縮してしまいますが、ご相伴にあずからせて頂きます。
「ご相伴にあずかる」の英語
「ご相伴にあずかる」の英語として、“welcome me with warm hospitality,host me so warmly”(温かいおもてなしで歓迎される)が上げられます。
あるいは、“treat me very well”(自分を丁重にもてなしてもらう)や“your treatment”(先方のおもてなし)といった言い方でも、「ご相伴にあずかる」のニュアンスを伝えることができます。
「お相伴」と「ご相伴」の違い
「お相伴」と「ご相伴」には、意味や使い方の違いはありません。
一般的に和語に「ご」が付いて、漢語に「お」が付くという慣習がありますが、接頭辞に関する日本語のルールには例外も多く、「相伴という漢語」には「お」だけではなく「ご」も付けることができます。
日本語の接頭辞の慣習・規則としては、「お相伴」が正しい言葉ということになりますが、現代ではお相伴以上に「ご相伴」が使われることが多いので、「お相伴」でも「ご相伴」でも間違いではありません。
「お相伴・ご相伴のお・ご」には、自分をへりくだって言う謙譲語のニュアンスがあります。
「相伴」という言葉の主な3つ意味と例文・解釈
「相伴」という言葉には、3つの主な意味があります。
「相伴」という言葉の持つ主な3つ意味とその解釈を説明して、例文を紹介していきます。
- 「正客の連れとして食事・饗応のもてなしを受ける」
- 「仲間・誰かと一緒に行動する」
- 「他との釣り合いや行きがかりで利益を受けること」
「正客の連れとして食事・饗応のもてなしを受ける」
「相伴」という言葉には、「正客の連れとして食事・饗応のもてなしを受ける」という意味があります。
正客の連れのお客である茶道の「相伴」が語源になっているので、相伴の意味について「正客の連れとしてもてなしを受ける」という解釈ができます。
この意味での例文として、「お世話になっている上司・取引先の誘いを受けて、昨夜は立派な料亭でご相伴にあずからせて頂いた」などを上げることができます。
「仲間・誰かと一緒に行動する」
「相伴」という言葉には、「仲間・誰かと一緒に行動する」という意味があります。
「相伴」には、目上の人からご馳走してもらったりもてなしを受けたりする意味もありますが、単純に「仲間・友人と連れ立って行動する」という意味もあります。
この意味での例文として、「次の日曜日にみんなで船を出して沖合いまで釣りに行くというなら、私もぜひ相伴させて下さい」などがあります。
「他との釣り合いや行きがかりで利益を受けること」
「相伴」という言葉には、「他との釣り合いや行きがかりで利益を受けること」という意味があります。
相伴には、同行する他の人たちとの釣り合いで利益を受ける、行きがかりで偶然に恩恵を受けるといった意味もあります。
この意味での例文として、「帰宅途中で同級生とばったり出会って、焼き鳥屋でご相伴にあずかることになった」などを上げることができます。
「ご相伴にあずかる」という言葉について徹底的に解説しましたが、ご相伴にあずかるには「食事をご馳走になるなどしてもてなしを受けること」や「一緒に飲み食いをする場に参加させてもらうこと(飲み食いの相手を務めさせてもらうこと)」などの意味があります。
「ご相伴にあずかる」の類語・言い換え・似た言葉としては「ご馳走になる・もてなしを受ける」「随伴・随行」「お相手を務めさせて頂く・お供する」などがあります。
「ご相伴にあずかる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。