「妙なる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「妙なる」は、見た目とは全く違う意味と言っていい言葉かも知れません。
目次
- 「妙なる」とは?
- 「妙なる」の表現の使い方
- 「妙なる」を使った例文と意味を解釈
- 「妙なる」の類語や類義語
「妙なる」とは?
「妙なる」とは、言葉では表現できないほとの素晴らしさを表現する為の表現です。
「妙なる○○」という形で用いられる言葉で、決して「妙(みょう)な」というニュアンスではありません。
「妙」という漢字を使うと、どうしてもそのようなイメージが先行してしまいがちですが、「絶妙」(ぜつみょう)という言葉でも使われているように、「素晴らしい」という意味でも使える漢字です。
その「絶妙」とは、「素晴らしい巧さ」を表現する為の言葉で、この「妙なる」という言葉の発祥は、かつて松下村塾で吉田松陰が使ったのが始まりだと言われています(諸説あります)。
- 「妙なる」の読み方
「妙なる」の読み方
「妙なる」は、「たえなる」と発音してください。
「妙」は音読みの「みょう」だけでなく、訓読みで「たえ」とも読む漢字で、女性で「妙子」と書いて「たえこ」と読む名前にも使われている読み方です。
先のように、「妙な」とすると、「普通ではない」、「何かおかしい」という意味になってしまい、同じ漢字を使っていても全く意味が異なる言葉なので注意してください。
「妙なる」の表現の使い方
「妙なる」はその意味から、簡単に使うべき言葉でもありません。
逆に、対象がそれほどのものでないと使えない言葉だと考えておくのがいいでしょう。
例えば、専門職ではない人が描いた絵や撮った写真などに感銘を受けたとしても、この「妙なる」と使うには、それらが有名な専門家や多くの人に認められるほどでもないと用いるべきではありません。
「妙なる」を使った例文と意味を解釈
「妙なる」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉が使われるからには、(少なくとも使った人からは)それほどの素晴らしさがある(と考えている)のだと解釈して構いません。
- 「妙なる」を使った例文1
- 「妙なる」を使った例文2
「妙なる」を使った例文1
「先の決勝戦では、両者ともに妙なる技の応酬だった」
お互いにとても素晴らしい技を出し合った素晴らしい決勝戦だったと使っています。
「妙なる」と用いるのは大げさかも知れませんが、スポーツの解説は元々大げさに表現するところがあることから、このような使い方でも問題ありません。
「妙なる」を使った例文2
「妙なる美術品の数々を存分に鑑賞してきた」
美術館や絵画展などで、とても素晴らしい美術品を多数見ることができたようです。
この言葉を使うことによって、それだけ素晴らしい物ばかりだったことと分かります。
「妙なる」の類語や類義語
「妙なる」と似たニュアンスのある言葉です。
使える対象が限られますが、この言葉で表現されて悪いことは何もありません。
- 「快美な」【かいびな】
「快美な」【かいびな】
「この上なく心地よい」という意味で使う言葉です。
芸術性の高いものに対して使われる表現で、楽曲や絵画などが主な対象です。
それらの中の一部に対して用いることもでき、「あのバイオリンの快美な旋律が耳から離れない」などと使われることも多いです。
「妙なる」は、漢字の見た目とは異なり、素晴らしいという表現の為に使う言葉だと覚えておきましょう。