「彼我」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「彼我(ひが)」という言葉は知っているでしょうか。
使われている漢字から推理すると、「かれ」と「わたし」という意味がありそうですが、知らない人も多い言葉となっています。
「彼我」という熟語を、じっと眺めてみても、意味はあまりわからないことは多いと思います。
使い方がわからない方も多いと思います。
そこで、「彼我」の意味や用法について、ご紹介をしていきたいと思います。
目次
- 「彼我」の意味とは?
- 「彼我」の類語や言い換え・似た言葉
- 「彼我」の言葉の使い方
- 「彼我」を使った例文と解釈
- 「彼我」の語源や由来
- 「彼我」の英語
- 「彼我」を使用した似た言葉の解釈
「彼我」の意味とは?
「彼我」という言葉の意味ですが、「彼我」の漢字の意味ですが、「彼」も「我」も、とても使い慣れている漢字となっています。
しかし、意味を知らない方もいると思います。
そして、「彼我」という熟語の意味は、「彼と私」、「他人と自分」、「むこうとこちら」、「相手と自分」という意味があります。
本当に彼我という言葉に関しては、文字通り、さまざまな意味があるので、知っておきましょう。
また、漢文の場合は「敵と味方」という意味もあります。
- 「彼我」の読み方
「彼我」の読み方
「彼我」は「ひが」と読みます。
「彼」も「我」も、とても使い慣れている漢字なのですが、ひがという読み方については会話文で使うことはありませんし、馴染みがないということもあり、読めないこともあります。
「かれが」と間違って訓読みで読んでしまわないように注意をする必要があります。
「彼我」の類語や言い換え・似た言葉
「彼我」の類語や言い換え・似た言葉にはどういった言葉があるのでしょうか。
具体的に類語や言い換え、似た言葉などを知っておくと間違えずに済みます。
シチュエーションに合わせて使い分けるようにしましょう。
- 「自他」
- 「双方」
- 「お互い」
「自他」
自他は、自分と他人という意味で使いますし、幅広く使われますが、彼我と同様の意味となっています。
人間に限らず多くの場合に使うことが出来るので、ニュースや、何か人を評価する時に「自他ともに認める」という言い方で使われます。
「双方」
こちらは、自分と相手のどちらもという意味で使われることが多いです。
従って、彼我とは少々異なっています。
双方の場合には、どちらもを意味しますので、少々違いがありますが、場面に合わせて使い分けましょう。
「お互い」
お互いは、自分と他人とのどちらもが両方という意味で使います。
またどちらも同様に迷惑をかけているだとか、どちらも同程度であるという意味で使われます。
お互いという言葉は彼我とは少々異なりますが、似た類語として知っておきましょう。
「彼我」の言葉の使い方
では「彼我(ひが)」という熟語をどのように使うのか知っておきましょう。
「彼我」はとても硬い印象のある漢語ですが、かしこまった文章で用いることになります。
たとえば「彼我の力量の差」だったり、「彼我の利害関係」という意味で使われます。
また、「彼我の距離」などと使えます。
しかし、使い方のポイントですが、「彼」「我」と書きますが、人間に限るわけではありません。
たとえば、団体でも、企業でも、地方でも何でも表して使います。
たとえば、習慣の違いでも使うことが出来ます。
「彼我」を使った例文と解釈
「彼我」を使った例文と解釈ですが、どのような例文があるのでしょうか。
彼我という言葉は、もともと漢語なので、言葉の中でも非常に硬い印象があります。
なので、例文を知り、どのように使うのかということをしっておくようにしましょう。
- 「彼我」の例文1
- 「彼我」の例文2
- 「彼我」の例文3
「彼我」の例文1
「西洋諸国を訪れて、彼我の文化の厚みの差に打ちのめされた」
彼我という言葉は、このように、さまざまな場面で使えます。
たとえば、人間に限られるわけではなく、エリアや、習慣、文化の違いという意味で使うことも出来るのです。
別の国同士だったり、日本と比較することも出来ます。
此の場合、彼我を使い、文化の違いについて言及しています。
比較する国などを文頭や文末に付け足して使うことになります。
「彼我」の例文2
「彼我の主張の対立は、容易に解消できない」
これは、他の人達のそれぞれの対立を意味しています。
人間の距離や関係、対立などで使うことが多いのですが、こちらでは主張の対立などで、関係が悪化しているという文章で使うことになります。
このように彼我の主張の対立、彼我の関係という使い方をします。
「彼我」の例文3
「彼我の利害関係の調整は可能だと判断した」
彼我の利害関係という形でここでは使います。
これは企業などにおいて、団体動詞の利害関係などをこのように表して使います。
彼我は人間同士だけではなく、このように利害関係のある企業同士などを指して使うことも出来ます。
そして、調整をしたり、またそれが可能かどうかということで使うことも出来ます。
しっかりと覚えておくようにしましょう。
「彼我」の語源や由来
彼我の語源、由来についてですが古来からの言葉となっています。
はっきりとは掲載されていませんが、文禄・慶長の役の陸戦でも、日本側と朝鮮・明側は、それぞれどのような武器を使ったのかということによって、彼我の武器の優劣という形で、使われるようになりました。
今では、このように国と国同士だけではなく、彼と自分、そして企業同士など幅広い意味で使われています。
「彼我」の英語
彼我というのは、私と彼、また彼らと彼らという意味がありますので、それを意味する一つの単語はありません。
このため英文を用いて表現することになります。
彼我を英語で表す場合には、“he and They and we”という言葉で表すことが多いです。
「彼我」を使用した似た言葉の解釈
彼我を使用した似た言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。
彼我という言葉を使った似た言葉が実はいくつかありますので、その言葉の意味を知っておきましょう。
どのような言葉があり、彼我との違いもチェックしておきましょう。
- 「彼我の差」
- 「彼我兵力差」
- 「彼我比較」
「彼我の差」
彼我の差というのは、彼我を使った言葉になります。
主に、彼我の差は、あちら側とこちら側での違いだったり、両者の差異、を意味する表現となっています。
相手方と自分たちとの間に見られる乖離などを表現する際などに用いられる表現なので、差を表現する場合に用いることになります。
「彼我兵力差」
「彼我兵力差」は、歴史小説だったり、歴史物で使われる言葉となっています。
これは兵力の差を示しており、厳しい戦いになるだろうという意味で使われることも多いです。
戦力を分析する際にこの言葉を用いて分析することになります。
これを冷静に把握しているだとか、これを計算するという意味で使われることが多いです。
「彼我比較」
こちらの彼我比較は聞きなれない言葉となっていますが、どのような言葉なのでしょうか。
彼我比較については、我が方の戦力と彼の方の戦力を比較するという意味があります。
企業で使われることも現代では多くなっています。
たとえば、自社とライバル社の製品を比較することだったり、役員は此の彼我比較の差というものを気にすることが多いです。
またレポートとして、この「彼我比較」という形で、調べたものを公表することもあります。
いかがでしたでしょうか。
彼我とは、このように、他人と自分という意味合いで使う他にも、企業と企業だったり、国と国同士、また相手と自分など敵同士を意味したりなど、非常に幅広く使う言葉となっています。
また戦地だけではなく、エリアごとだったり、企業でも使う言葉であり、歴史小説だけで使うとは限らないので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。