「断続的」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
言葉には、色々なシチュエーションで使う言葉がたくさんあります。
身近な言葉。
家族や友人の間の会話で出てくる言葉。
ビジネスの場面でしか使わない難しい意味の言葉。
実に様々な言葉があります。
でも、私達がよく使う言葉は、日常生活の中だけでなく仕事上での場面でも使うものです。
その中で「断続的」という言葉は、日常的に広く使われている言葉でしょう。
今回は、この「断続的」について、その意味や似たような類語や対義語などを未見ていきたいと思います。
「断続的」は、身近な言葉である反面、意味を正しく理解していない人も少なくありませんので、是非、理解を深めて言葉のボキャブラリーを増やして欲しいと思います。
目次
- 「断続的」の意味とは?
- 「断続的」の類語や言い換え・似た言葉
- 「断続的」の言葉の使い方
- 「断続的」を使った例文
- 断続的の英語
- 断続的の反対語
- 「断続的」を使った言葉と解説
- 「断続的」と継続的の違い
- 「断続的」と連続的の違い
「断続的」の意味とは?
「断続的」の意味とは、雨に例えると「降ったり止んだりすること」を、「断続的に雨が降る」と言います。
「断続的な雨」では、「途中で止んだり、再び降ったりする」というような雨のことを言っています。
「断続的」とは、「途切れながらも続く」というニュアンスを持つ状態を指しています。
「断続」は、「続」を「断つ」ということになり、「綿々と連なっているものを断つ」という意味を持っています。
また、「断」は「たつ」という意味の漢字。
語原は、「切られた糸」と「斧」の組み合わせで「糸を切ること」を意味する漢字とされています。
「続」は「続く(つづく)」、「連なる(つらなる)」という意味を持っている漢字で、語原は「糸」と「細長いもの」の組み合わせで「糸が長く連なること」を表している漢字で、「断」と「続」の2つの文字を合わせることで、「連なるものを切る」という意味を持ちます。
「ところどころで止まりつつも、最後まで続いていった」
そのような状態を表現する時に使う言葉です。
- 「断続的」の読み方
「断続的」の読み方
「断続的」は、「だんぞくてき」と読みます。
「断続的」の類語や言い換え・似た言葉
「断続的」は日常的な会話の中でも使う頻度が高い言葉ですが、意味の近い類義語、同義語としては、次のような言葉や表現があります。
- 「途切れ途切れ」
- 「間欠的」
「途切れ途切れ」
「途切れ途切れ」は、「断続的」と同じ意味を持っている言葉です。
この表現は、「途中で幾度も切れ目があること」で、まさに「断続的」と言えるでしょう。
「絶え絶え」という形で表現することもあります。
「苦しい息の下から、途切れ途切れに話していた」
「道が途切れ途切れになって迷ってしまった」
このような場合で使える表現です。
「間欠的」
また、「間欠的」という言葉もあります。
「間欠的」という言葉を2つの文字に分けて意味の深くして見てみましょう。
「間」とは、この文字通り、「間(あいだ)」を意味して、「欠」は「無くなること」を意味しています。
2つの文字が組み合わさることによって、「物事が途中で途切れること」という意味を持つ言葉になってくるのです。
「断続的」も「物事が途中で中断されること」を意味しているので、「間欠的」という表現とも似た意味になるので、類義語として挙げることができるでしょう。
但し、「間欠的」は「物事が継続すること」よりとちらかというと、「途切れること」の意味合いが強く感じられるので、「長い時間、物事が続いて途切れている時間が短い」時は、「断続的」で表現し、「物事が途切れることが多く続ける時間が短い」時は、「間欠的」と表現することが多いです。
「断続的」、「間欠的」とも似たような意味を持つ言葉ですが、僅かな違いではあるものの、異なるニュアンスを持つ言葉ですので、使用する場面では、正確な理解の下で使うことです。
「断続的」の言葉の使い方
「断続的」の言葉の使い方を考えてみると、1日8時間の作業があった場合に4時間ごとに休憩を取るために仕事を一旦、中断する状態の時に「断続的」を使います。
この場合、「4時間の仕事の間に休憩を取りながら、断続的に仕事を行う」というような表現になります。
この時に、仕事を行うことにフォーカスする場合は、「断続的」という表現になりますが、休憩を核にして表現する時は、「間欠的」を使用することになります。
同じ状況でも、「4時間働いて。間欠的に休憩を取るようなスケジュールでシフトしている」というような使い方となるでしょう。
前述の通り、「断続的」と「間欠的」はどちらも似たような意味を持ちますし、同じ状況でも使用することができる言葉ですが、話すテーマや焦点が異なった場合に使い分けることが出てきます。
「断続的」を使った例文
「断続的」を使った例文を見ていくことにします。
- 「断続的」の例文1
- 「断続的」の例文2
- 「断続的」の例文3
「断続的」の例文1
「昨年発売されたゲームは、いまだ高い人気を維持しており、断続的に在庫がなくなっている状態なのです」
人気のある商品は常に在庫不足気味がありますが、増産をしても瞬く間に売り切れてしまい、「断続的」な在庫状況が続くでしょう。
「断続的」の例文2
「今年の冬は、この地域でも断続的に雪が降るので、交通情報に注意をしながら車を運転しなければなりません」
雪国では、道路の凍結でスリップ事故が多発します。
事故を起こさないように注意しながら、車の運転を意識することが、とても大切です。
「断続的」の例文3
「今年の梅雨は雨が少なかったのですが、梅雨明けが発表された後から雨が断続的に降っています」
梅雨の時期に全く雨が降らないということがありますね。
しかし、「空梅雨」だったはずなのが、いきなり「梅雨明け宣言」があってから、雨が「断続的」に降ることがあります。
断続的の英語
では、「断続的」を英語での表現も見ていきましょう。
「断続的」を英語で表現するなら「断」は“off”で、「続」は“on”という単語になります。
「断続的」という表現は「続けること」の意味合いが強いことから、“on and off”で「断続的」英語表現になります。
一方で、「間欠的」の英語表現となると、逆も並びで“off and on”と表現することになります。
とはいうものの、実際には「断続的」でも“off and on”を使用しても、厳密に家えば、どちらの使い方でも問題はなく意味が通じます。
つまり、「断続的」を英語で表現するなら“on and off”がベストな用語ですが、“off and on”でも差し支えがないということになります。
断続的の反対語
「断続的」の反対語は、「継続的」や「連続的という表現で表すことができます。
詳しい意味は、後で述べることにします。
「断続的」を使った言葉と解説
「断続的」を使った言葉をもう少し見ていきましょう。
- 「断続的に降り続く」
- 「声が断続的」
- 「断続的に発生」
「断続的に降り続く」
「今日は雨が断続的に降り続く天気だな」
このような天候はよくありますが、「雨が降るかはっきりしてよ」なんてイライラと感じる人もいるのではないでしょうか?
「雨が断続的に降り続く」とは、前述の通り、「降ったり止んだり」という意味ですね。
「声が断続的」
「やじうまのざわめく声が断続的に聞こえている場所がどこなのだろうか?」
「断続的」にざわめく声が聞こえるとは、ちょっと不気味な感じもしますが、「やじうまの声」ともなると、どのようなことが起こっているのか、すごく興味がそそられないでしょうか?
「声が上がったり、静まったり」といったところでしょう。
「断続的に発生」
「不正アクセスが断続的に発生している」
インターネットが普及してから、不正アクセスに頭を悩ましている企業が機関は少なくありません。
このようなアクセスを防ぐことが、情違システム部門の仕事ですが、「断続的」なアクセスは、再現性の確認が難しい場合もあるので、セキュリティ強化は厳しくなります。
「断続的」と継続的の違い
「継続的」の違いを見てみると、「断続」は「途切れ途切れ」。
「継続的」は、「途切れずに続く(続ける)」となります。
「継続的」とは、「隙間なく続くこと」、「途切れることなく続くこと」を意味していますが、「断続的」は、「途切れ途切れになりながらも最後まで続くこと」、「隙間ができながらも続くこと」となるので、じっくりと意味を吟味すると、あきらかに異なっていることが理解できます。
このことから、隙間ができずに続くのが「継続的」。
隙間ができてもさらに続くのが「断続的」となります。
簡単に言うと、「継続的」と「断続的」の印象としての違いは「隙間の有無」と言えます。
「断続的」と連続的の違い
「連続的」の意味を考えると「ずっと続いているということ」となるしょう。
具体的な使い方を考えるなら、「連続的なシュートの攻撃に、相手チームはひとたまりもなかったのです」
こここでは、休みが取るような隙間的な時間がありません。
まさに、「続いている」ということです。
「断続的」は、「絶え間なく続く」という意味に理解しまったり、反対語の「継続的」と意味を混同してしまうことも珍しくはありません。
そのことから、日常的に使うことが多い言葉ですが、使い方には注意が必要な単語かもしれません。
また「断片的」と言った似ている単語もあるために、さらにややこしくなてtくることもあります。