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「顧みる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「顧みる」という言葉を見て、すぐに読み方までわかったでしょうか。

例え漢字には馴染みがなくとも、実は日常会話で使っている人は多いはずです。

ここでは「顧みる」の意味や読み方、類語などを見ていきましょう。

顧みる

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「顧みる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「顧みる」の意味とは?
  • 「顧みる」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「顧みる」の言葉の使い方
  • 「顧みる」を使った例文と解釈
  • 「顧みる」と省みるの違い
  • 「顧みる」の英語
  • 「顧みる」を使った言葉と解釈


「顧みる」の意味とは?

「顧みる」の意味とは?

「過ぎ去ったことを考える」「後ろを振りむいて見る」「戻って見る」など、物理的に振り返る、あるいは過去を振り返るという意味を持ちます。

「回顧する」という時の「顧」なので、受け入れやすいですね。

また、これらとは少し違った「気を配る、心配する」という意味もあります。

  • 「顧みる」の読み方

「顧みる」の読み方

「顧みる」「かえりみる」と読みます。

送り仮名を間違えやすいので気をつけてください。

この書き方をする時に他の読み方はないので、これだけ覚えておけば大丈夫です。

ちなみに「かえりみる」は訓読みで、音読みすると「顧(コ)」です。



「顧みる」の類語や言い換え・似た言葉

「顧みる」の類語や言い換え・似た言葉

「過ぎ去ったことを考える」という意味で、「思い返す」「振り返る」などと言い換えることができます。

また、「後ろを振りむいて見る」は、そのまま「振り向く」でも良いですし、「振り返る」「見返る」なども同様の意味を持ちます。

また、「気を配る」という意味で使う場合は「気にかける」「気に留める」「配慮する」などが類語として挙げられます。

「顧みる」の言葉の使い方

「顧みる」の言葉の使い方

「顧みる」は動詞であり、基本的に名詞と結びついて「○○を顧みる」という形で使います。

「○○」の部分は「子ども時代」「生活」など様々な語が入ります。

また、否定形で「○○を顧みない」と使うことも多くあります。

「家庭を顧みない」など、聞いたことがある人もいるでしょう。



「顧みる」を使った例文と解釈

「顧みる」を使った例文と解釈

それでは例文を見ながら具体的な使い方を確認していきましょう。

これまでに耳にしたことがある言い回しもあるかもしれません。

ここで「顧みる」の正しい使い方をマスターしてください。

  • 「顧みる」の例文1
  • 「顧みる」の例文2
  • 「顧みる」の例文3

「顧みる」の例文1

「自分の子ども時代を顧みる」

これは過ぎ去った過去のことに思いを馳せている、つまり子ども時代にどんな出来事があったか、あるいは自分がどんな子どもだったかなどを考えているという意味です。

逆に「私は過去を顧みない」という言い方もできます。

「顧みる」の例文2

「危険を顧みず暗い道を進んだ」

この使い方が「気を配る、心配する」という意味です。

危険に対して注意を払うことなく、あるいは危険性を心配することなく、暗い道へと進んでいく場面を表しています。

「家庭を顧みない夫」などという時もこの意味で使われており、こちらは家庭のことを気にすることがない夫、ということを表しています。

「顧みる」の例文3

「後方を顧みて危険がないか確認した」

「後ろを振りむいて見る」という意味の使い方です。

例文1や2に比べて使う頻度は高くないかもしれませんが、大切な意味の1つです。

「後ろを振りむいた」というより「後方を顧みた」という方がかしこまった印象となりますね。

逆に、友人同士の会話など気軽な場面ではあまりふさわしくない言い方でもあります。

「顧みる」と省みるの違い

「顧みる」と省みるの違い

もしかすると「かえりみる」という音を聞いた時に「省みる」が先に出てくる人もいるかもしれません。

この2つの言葉は、同じ音ですが意味には違いがあります。

「省みる」「反省」「省」が使われているように、「自分のしたことを振り返ってみる、反省する」という意味になります。

したがって、基本的に自分のことについて使う言葉でもあります。

一方で「顧みる」は主語が他者であっても使うことができます。

先の例文2を用いて「友人は危険を顧みず暗い道を進んだ」としても問題ありません。

使い分けに悩んだ時は、「主語が他者でも使うことができるか」「反省という言葉で言い換えることができるか」の2点を考えてみてください。

前者が可能なら「顧みる」、後者が可能なら「省みる」である可能性が高いです。

「顧みる」の英語

「顧みる」の英語

「顧みる」は意味合いが広い言葉なので、「りんご」=“apple”のように必ず置き換えられる言葉があるわけではなく、意味に応じた英語を使い分ける必要があります。

まず、「過ぎ去ったことを考える」「後ろを振りむいて見る」という時には“llook back (on)”を使います。

「追憶する」という意味の“reminisce”がぴったりくる場面もあるかもしれません。

また、「気を配る、心配する」という意味で使う場合は“take notice of〜”“pay attention to〜”“think of〜”など、そちらに意識を向ける、そのことを考える、という意味合いの熟語を用いるのが適切です。

「顧みる」を使った言葉と解釈

「顧みる」を使った言葉と解釈

ここで日常でも使われる「顧みる」を使った言葉を3つ確認していきましょう。

意味は多いですが、使い方の幅が広い言葉ではないため、いくつかの言い方に慣れておけばある程度使いこなしやすいでしょう。

  • ○○を顧みず
  • 顧み
  • 顧みて他を言う

○○を顧みず

先の例文でも挙げましたが、よく使う言い回しなのでより深く見ていきます。

「○○」に入るのは「危険」「家庭」「忠告」などの名詞です。

ここに入る名詞は、危険性が伴うもの、あるいは生活に伴うものが多いです。

「○○を気にしないで、考えないで」という意味になるので、後半には○○と相反する内容がくることになります。

顧み

「顧みる」の名詞形になるので、「あとを振り返って見ること」「気にかけること」などの意味になります。

「面倒を見ること、世話をすること」という「顧みる」と少し違う意味も持っています。

名詞形なので、使い方は「顧みする」「顧みがなければ」となりますが、古語に多く現代ではあまり使われない言い方となります。

顧みて他を言う

「孟子」の梁恵王下から生まれた言葉で、「答えに窮し、辺りを見渡して本題とは違うことを言って逃れる」という意味を持ちます。

問いつめられて臣下を顧み、その場を繕ったという故事が元になっています。

あまり有名なものではありませんが、日常でも使える場面はあるかもしれません。

icon まとめ

「顧みる」について類語や英語なども合わせて確認しました。

普段何気なく使っている言葉ですが、実は意味が深いことや「省みる」との使い分けなどを知っておいてください。

あまり気軽に使う言葉ではありませんが、場面に応じて上手に使っていきましょう。