「邁進」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
ビジネスシーンなど特定の場面で頻繁に使われる言葉、それが「邁進」です。
正しく使用出来なければ、自分の評価を落としかねません。
そんな事にならない為にも、「邁進」について正しい知識を身に付けておきましょう。
目次
- 「邁進」の意味とは?
- 「邁進」の類語や言い換え・似た言葉
- 「邁進」の言葉の使い方
- 「邁進」を使った例文と解釈
- 「邁進」と精進の違い
- 「邁進」の英語
- 「邁進」を使った言葉と意味の解釈
「邁進」の意味とは?
「邁進」とは真っ直ぐに突き進むこと、恐れずに前進することを意味している言葉です。
ただし、この場合の真っ直ぐに突き進むとは、目的などに向かって進むという意味であり道を真っ直ぐに進む行動を表している訳ではありません。
また、目的や目標にむかって一途に努力をする懸命な姿勢を表す場合もあります。
- 「邁進」の読み方
「邁進」の読み方
時折、「邁進」のことを「まんしん」と読んでしまう人がいます。
しかし、「邁進」の邁は音読みだと「まい」もしくは「ばい」と読み、まんとは読みません。
邁と似た漢字にまんと読む萬があるため、「邁進」の事もついまんしんと読んでしまう人がいるのです。
ただしくは「まいしん」ですから、きちんと覚えておきましょう。
「邁進」の類語や言い換え・似た言葉
「邁進」はビジネスシーンや畏まった場所でも多く使用される言葉です。
自分の目標や目的にむかう姿勢を表す事も出来ます。
そのため、同じような意味で使用できる類語や言い換えを知っておけば、色々なシーンで役立つことでしょう。
では、実際に「邁進」と似た意味を持つ言葉を紹介していきます。
- 驀進【まんしん】
- 専心する【せんしんする】
- 猛進する【もうしん】
驀進【まんしん】
驀進はばくしんと読み、目標にむかって勢いよく進むという意味があります。
「邁進」も目標などに向かって一直線に進むことを表しますから、似た意味を持つ言葉同士だと言えるでしょう。
ただ、驀進の場合は目標に向かって進むだけではなく、例えば「バイクで山道を驀進する」といった様な直接的な表現にも使用出来る言葉です。
「バイクで邁進する」といった使い方はしない為、そこの違いには注意をしなければいけません。
専心する【せんしんする】
専心するは、「邁進」の目的や目標に向かって努力する姿勢と同じ意味を持っています。
「邁進」との違いは、専心するとはひとつの事に集中して努力をする様を表しているという事です。
その点が「邁進」とは違いますから、状況によって上手く使い分けましょう。
猛進する【もうしん】
目標に向かい進む事というのが、猛進の意味になります。
猛という漢字からも想像がつきますが、勢い激しく進む事を表している熟語です。
猛進は、猪突猛進という四文字熟語のカタチで使用されることも多く、向こう見ずで回りが見えない、無鉄砲という意味も込められています。
そのため、あまり良くない意味で使用される事もあるので、使用時には注意が必要です。
「邁進」の言葉の使い方
「邁進」は名詞となりますが、このままで使用する事はほとんどありません。
大抵の場合は、「邁進」するといった動詞のカタチで使用される事がほとんどです。
家族や友人の間で「邁進」するという言葉を使うケースは珍しく、一般的にはビジネスシーンや演説、また目上の人に対して行う決意表明などの際に用いります。
「邁進」を使った例文と解釈
「邁進」という言葉は勿論知っていても、普段なかなか使う機会がない人もいるでしょう。
またビジネスシーンなどで使う事が多い言葉だけに、正しい使用方法を覚えておきたいものです。
そこで例文を使用して、適切な使い方を覚えていきましょう。
- 「邁進」の例文1
- 「邁進」の例文2
- 「邁進」の例文3
「邁進」の例文1
「これからも会社の発展の為に邁進していく所存でございます」というのは、ビジネスシーンでよく見られる使い方です。
所存とは考えや意見という意味ですから、この例文は会社の発展という目的の為に進んでいく、努力をしていく考えであるという決意表明になります。
このように改まったシーンなどで、「邁進」する意思を表明する時は所存とセットで使われる事が少なくありません。
「邁進」の例文2
「これからもお客様により一層のサービスを提供する為に、社員一同邁進してまいります」
この例文のように、「邁進」するという言葉は、企業側が顧客に対して使用する事も多いものです。
顧客に対して送る手紙の結びに使用したり、不手際やミス、トラブルの謝罪文として使用される事も少なくありません。
時には目標を語るだけではなく、反省を表す文章にも使用出来るのです。
「邁進」の例文3
「若いうちは失敗を恐れずに夢に向かって邁進するべきだ」
「邁進」するは、「邁進」致します、「邁進」してまいります等、敬語として使う言葉だと思われがちです。
確かにそのように使う事が多いものの、この例文のように敬語以外でも使用する事は可能になります。
「邁進」は恐れずに突き進むという意味がありますから、上記のように夢に向かって「邁進」するは、適切な使い方だと言えるでしょう。
「邁進」と精進の違い
「邁進」と精進の違いが分からない、どのように使い分ければいいのか知らないという人は少なくありません。
精進には複数の意味がありますが、その中「一つの事に集中して励む、努力する」という複数の意味があります。
「邁進」も精進も目標に向かって頑張るという意味合いが込められている点は同じです。
ですが、精進はひとつの物事に対して専心するという意味が強い言葉になります。
それに対して「邁進」するは、恐れずに前へ前へ進もうとする意思が込められているのが、特徴です。
このように頑張る努力するという意味が含まれていても、どのようなカタチで頑張るのか、そのニュアンスが異なっている事が分かるでしょう。
「邁進」の英語
「邁進」の英語での表し方にはいくつかあります。
犬は“dog”というような、日本語の「邁進」と同一の英単語はありませんが、それと同じ意味となる英語での表現の仕方を見ていきましょう。
表現方法は違いますが、どれも「邁進」と訳す事が可能な英語となります。
- “push forward”
- “work toward”
“push forward”
“push forward”には、前へ突き進むという意味があります。
何かを押し退けて前へ進むという意味だったり、物理的に前へ進めるという意味で訳す場合もありますが、慢心するという意味で使用する事も可能です。
“push forward our project”といった使い方をします。
“work toward”
“work toward”は、〜に向けて努力する、〜にむかって進むという意味があり「邁進」すると訳される事も多い英語です。
“work toward my dream”、自分の夢にむかって「邁進」するといった使い方をします。
「邁進」を使った言葉と意味の解釈
「邁進」は「邁進」するとシンプルな使い方も出来ますが、他にも「邁進」を使用した熟語などが存在します。
せっかく「邁進」の意味や使い方を覚えたなら、もう一歩進んだ知識を身に付けておきましょう。
- 勇往邁進
- 一路邁進
- 直往邁進
勇往邁進
勇往は勇んでいく、いさましい物事を恐れずにいくという意味があります。
また、邁進はこれまでに紹介してきた通り、目標にむかって突き進む、恐れずに進んでいく様子を表す言葉です。
同じタイプの意味の言葉を重ねる事によって、より勇ましく突き進むことを強調する事が出来ます。
意味的には、邁進と基本的に変わりません。
しかし、邁進単独よりももっと恐れずに進む事を強調したいなら、勇往邁進を使うと良いでしょう。
一路邁進
一筋、寄り道をしない、まっすぐといった意味を表すのが一路です。
つまり、一路邁進とは目的や目標にむかってわき見をせずに突き進む事を表します。
邁進のみではなく、一路邁進とする事で専心や精進に近い意味を持たせる事が可能になるでしょう。
直往邁進
直往は、ためらわずに進むという意味があります。
そのため直往邁進とは、邁進の持つ恐れずに突き進むの「恐れずに」の部分を特に強めた言葉だと言えるでしょう。
失敗を恐れずに前へ進んで行く、その部分の声を強くしたいなら、直往邁進と表現した方がより周りに自分の気持ちを伝えられます。
特定の場面で大活躍するのが「邁進」という言葉です。
特に社会人なら、「邁進」の適切な意味や使い方を覚えておく事は、必要不可欠なマナーだと言えます。
これからは、自分の決意を表明する際に、「邁進」という言葉を上手く取り入れてみましょう。