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「羊頭狗肉」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「羊頭狗肉」という言葉を見たことがある人はどのくらいいるでしょうか。

そもそも何と読むか分からない、「狗」という漢字を初めて見た、という人もいるでしょう。

ここではこの言葉について解説していきます。

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「羊頭狗肉」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「羊頭狗肉」の意味とは?
  • 「羊頭狗肉」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「羊頭狗肉」の言葉の使い方
  • 「羊頭狗肉」を使った例文と解釈
  • 「羊頭狗肉」の対義語
  • 「羊頭狗肉」の英語
  • 「羊頭狗肉」の言葉の由来
  • 「羊頭」を使ったことわざと解釈


「羊頭狗肉」の意味とは?

簡単にいうと見た目と実質が伴っていないことの例え、つまり「見かけ倒しのこと」という意味です。

宣伝文句や見せかけは立派だけれども、実際に売っているのは粗悪な品である場合などに使うことわざです。

マイナスな意味を持つ言葉なので、皮肉や愚痴を言う時に使います。

  • 「羊頭狗肉」の読み方

「羊頭狗肉」の読み方

「ようとうくにく」と読みます。

「狗」「く」と読むところが難しいですね。

全ての漢字をつなげて音読みします。

「羊頭」「狗肉」だけで使うことはほとんどないので、「ようとうくにく」とまとめて覚えておくと良いでしょう。

また、「苦肉の策」などと使う「苦肉」とは異なるので注意してください。



「羊頭狗肉」の類語や言い換え・似た言葉

見た目と中身がかけ離れている、という意味なので「見かけ倒し」の他にも「実質を伴わない」「看板倒れの」「名目上の」という言い方ができます。

由来も似ている言葉としては「牛首を懸けて馬肉を売る」というものがありますし、同じ四字熟語では「有名無実」「羊質虎皮(ようしつこひ)」などが類語として挙げられます。

「羊頭狗肉」の言葉の使い方

皮肉や愚痴を言うときに、「羊頭狗肉の感がある」「羊頭狗肉ぶりにだまされた」「羊頭狗肉もいいところ」などと使います。

付く言葉はあまり限定されませんが、「羊頭狗肉する」「羊頭狗肉された」というように動作としては使いません。



「羊頭狗肉」を使った例文と解釈

例文を用いて「羊頭狗肉」の使い方を確認していきましょう。

あまり見慣れない、あるいは聞き慣れない言葉かもしれませんが、日常会話で使える場面は意外と多いかもしれません。

ただし、先にも述べたようにどうしてもマイナスな言葉なので、使うときは相手を不快にさせないよう気を配る必要があります。

  • 「羊頭狗肉」の例文1
  • 「羊頭狗肉」の例文2
  • 「羊頭狗肉」の例文3

「羊頭狗肉」の例文1

「宣伝文句は立派だが、実物は羊頭狗肉でしかない」見かけである宣伝文句は立派であるけれども、中身である実物は大したことがないものであった、ということです。

この場面に立ち会った人のがっかりした気持ちが容易に想像できますね。

「でしかない」という言い回しも期待はずれである、がっかりした、という表現につながっています。

「羊頭狗肉」の例文2

「政府が行っている政策を見ていると、羊頭狗肉の感が否めない」少しオブラートに包んだ表現に聞こえますが、「羊頭狗肉の感」=「見かけ倒し感」があるということです。

つまり立派なスローガン等を掲げていたけれども、特に革新的な政策を行っているわけではない、がっかりしているという批判、あるいは愚痴ですね。

「羊頭狗肉」の例文3

「羊頭狗肉ぶりにだまされるが、彼は紳士とはほど遠い人物である」例文1や2と違い、ここでは「羊頭狗肉」を人物に対して使っています。

人物に使う場合は、表面上の姿と本性がかけ離れているという意味になります。

この例文の「彼」は人前では紳士な振る舞いをしているが、本性は全く紳士ではない、ということですね。

「羊頭狗肉」の対義語

意味を考えると、対義語は「見た目と中身が一致している」ということになりますね。

こういった意味を持つ言葉は「看板に偽り無し」があります。

読んで字のごとく、看板に嘘偽りがない、という意味です。

また、言っていることと行っていることが同じという「言行一致」も対義語として挙げることができるでしょう。

「羊頭狗肉」の英語

直訳して、「羊=“mutton”などとしても全く意味は通りません。

意味を考えて英語に直すと、“false advertising”、つまり「誤った広告」というのがしっくりきます。

あるいは、「ただの象徴でしかない」という意味の“nothing but symbolic”という言い方をするのも上手な英訳です。

「羊頭狗肉」の言葉の由来

この言葉は故事成語であり、「無門関六則」が出典です。

ここにはある人物が「羊頭」、つまり羊の頭をぶらさげて客を呼び込んでいたものの、実際に売っていたものは「狗肉」=「狗(いぬ)の肉」だったという話が載っています。

そこから「看板は上等であっても、実際に売っているものは劣悪なごまかしの品である」=「見た目と実質が伴っていないことの例え」となりました。

「羊頭」を使ったことわざと解釈

「羊頭狗肉」は四字熟語でしたが、ここでことわざを1つ紹介します。

四字熟語とは漢字四文字で作られた慣用句として分類できるものを指し、ことわざは昔から伝えられてきた短い文章のことを指します。

意味はほとんど同じであっても、文の中での使い方は異なります。

  • 羊頭を懸けて狗肉を売る

羊頭を懸けて狗肉を売る

出典も意味も「羊頭狗肉」とほぼ同じです。

ただ、こちらは「バーゲン品を見に行ったが、羊頭を懸けて狗肉を売るようなものだった」「羊頭を懸けて狗肉を売るようなことをしてはいけない」のように使います。

「羊頭狗肉」を使うと「羊頭狗肉の感があった」「羊頭狗肉ではいけない」となるところですが、少し違いますね。

「羊頭を懸けて狗肉を売る」の場合は実際に羊頭を懸けて狗肉を売るわけではないので、ほとんどの場合「ような」という言葉もセットになるのが特徴的です。

icon まとめ

あまり使い慣れない「羊頭狗肉」について確認しました。

難しく聞こえますが、意味もわかりやすく、使う場面も狭くはない言葉です。

意味的にプラスな気持ちで使うことは困難ですが、使う機会があればぜひ活用してみてください。