「当該」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
当該という言葉は、よくビジネスシーンなどでも使われる言葉です。
また、文章中にも使われることが多く、見かけることは多いです。
しかし、どちらかというと、同じような意味合いの「該当」の方をよく見かけることが多いです。
この当該という言葉は、よく使われるということもあり、その意味をしっかりと把握しておく必要があります。
そこで、当該の意味はどのような意味なのでしょうか。
具体的にみていきましょう。
目次
- 「当該」の意味とは?
- 「当該」の類語や言い換え・似た言葉
- 「当該」の言葉の使い方
- 「当該」を使った例文と解釈
- 「当該」と「該当」の違い
- 「当該」を使った言葉と解釈
「当該」の意味とは?
「それ」だとか「当てはまる」という意味があり、その事柄に当てはまるという意味があります。
こちらの「当該」とは、前提として、まず前文があります。
そして、その前の文で述べた内容に直接関係のある事だったり、話題になっている対象を指す時に使う言葉となっています。
たとえば、「当該企業」という風に使うこともあり「その」という意味に置き換えることが出来ます。
- 「当該」の読み方
「当該」の読み方
当該の読み方ですが基本的には「とうがい」と読みます。
該当の場合は「がいとう」と読むことになりますので、その反対の読み方になります。
この二つは混同してしまいがちですので、読むときには間違いがないようにくれぐれも注意をしましょう。
「当該」の類語や言い換え・似た言葉
当該にはいくつもの類語、そして言い換え方があります。
そして似た言葉もあります。
シチュエーションや場面別で使い分けて見るようにしましょう。
似た言葉もありますが、完全に同じ意味ではないので、そのあたりも注意が必要となります。
- 「関連する」
- 「当て嵌まる」
- 「対象」
「関連する」
当該とは、「その」だったり話題になっている対象を表す時に使う言葉となっています。
「その」という言葉に置き換えることになりますので、「関連する」という意味にも置き換えることが出来ます。
当該には当てはまるという意味もありますので、関連もそれと同じという意味で似ています。
しかし、関連するは、あくまでも関連であり、それそのものを示していないので、その点で違いがあります。
「当て嵌まる」
当該というのは、そのものをさし、直接関係のあるものだったり、対象のものをいいます。
従って、該当するものという意味があるので「当て嵌まる」という言葉が同じような意味になります。
当該はそのもの、それらの直接的な該当するものという意味がありますので、当てはめるが類語となります。
時には置き換えることも出来るのです。
「対象」
当該とはそれに当てはまっているもの、直接的な事柄などを指します。
従って、それにあたるという同じような意味合いの「対象」が類語になります。
対象物、対象の人という形で、置き換えることも出来る場合があります。
しかし、当該の場合、しっかりと合致しているという意味もありますので、対象よりも強い意味があります。
その点で使い分ける必要があります。
「当該」の言葉の使い方
「当該」は、「当該です」・「当該します」などという風に使うことがほとんどです。
単体では使うことは基本的にありません。
「当該年度」、「当該企業」、「当該選手」などのように、「当該」の後ろには、主に他の名詞を付けることが一般的です。
そして、「当該○○」と用いるようにします。
そして再度同じものについて言及する際に、前文と同じ言葉を繰り返さずに、省略して指す代名詞的な形で用いることになります。
「当該」を使った例文と解釈
当該を使った例文にはどういったものがあるのでしょうか。
当該の例文を見て、正しい使い方をマスターしておきましょう。
ビジネスシーンでも使われることが多いので、使い間違えないようにすることが大切です。
- 「当該」の例文1
- 「当該」の例文2
- 「当該」の例文3
「当該」の例文1
「当該商品をお買い上げのお客さまはいらっしゃいますか」
こちらは、条件に当てはまっている「その商品」を購入したお客さんに宛てている文章となっています。
当該商品という形で用いられます。
そのという意味になっていますので、説明になっている文章が前文にあることが前提です。
このように、当該商品という形で使われることも多いです。
「当該」の例文2
「当該企業がこれに入る」
その企業がこの条件に入るという意味で使われます。
企業に対して、そのという意味で、当該企業という形で使うことになります。
また、こちらのという意味にもなりますので、しっかりと把握しておきましょう。
「当該」の例文3
「こちらが当該施設の案内図です」
こちらは、施設の案内図ですということで、すでにこちらと示している案内図を指します。
当該とすることによって、こちらの施設であるということが強調されて分かりやすくなっています。
当該ということで、こちらのという意味合いがあり、別の施設ではないことがはっきりと分かります。
このように形式的に使うことも多いです。
「当該」と「該当」の違い
当該と該当は、一緒にされることが多いですが、具体的にどのように違いがあるのでしょうか。
まずは、こちらの「該当」とは、ある条件・資格などに、しっかりと物事や人物が当てはまっていることを指します。
そして、反対に「当該」とは、どういう意味なのかというと、話題になっている事柄に関係があるということを示しています。
また、そのものを指します。
例えば「該当物件」と言う場合ですがこの場合には、「何かの条件にあてはまる物件」という意味になります。
そして、「修繕該当物件(修繕を必要としている物件)」などのように使うことになります。
「当該」を使った言葉と解釈
当該を使った言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。
当該を使った言葉にはいくつもの言葉がありますので、みていきましょう。
- 「当該事件」
- 「当該製品」
- 「当該地方」
- 「当該年度」
- 「当該者」
「当該事件」
話題になっている事柄に当てはまっているという事件になります。
またそのものの事件という意味でも使います。
ニュースでもこのような言葉をつかって議論されることも多いので、知っておきたい言葉です。
「当該製品」
当該製品は、何かの事柄に当てはまっている製品、そしてそのものの製品という意味があります。
説明がなされ、その製品に当てはまっているかどうか調査する場合に、「当該製品」と呼ぶことが多くなっています。
「当該地方」
当該という言葉は、実はものや事件、企業や建物だけではなく、「地方」などエリアにも使うことが出来ます。
災害を未然に防ぐことが出来た「当該地方」という意味合いで使うことが出来ます。
「当該年度」
当該年度とは直接関わり合いのある年度を指します。
主に役所などで使われることが多く直接関わる年度などを調べたり、この年度を指したりすることで使うことが多いです。
「当該者」
「とうがいしゃ」と読みます。
こちらは、当該の者というそのままの意味となっています。
話題において言及されている条件に該当する人だったり、または、申請などにおける本人等の場合も、役所などでこの呼び方をされることが多くなっています。
いかがでしたでしょうか。
当該という意味は、そのもの、または当てはまっているものという意味で使われることになります。
該当という言葉とはまた異なっていますので、使い分けるようにしましょう。
意味なども違うので、間違えないようにしてくださいね。