「乖離」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
乖離は、さまざまなシーンで使われる言葉ですが、具体的に意味を知らない方も多いでしょう。
漢字も難しいということで、いろんな用語と意味が混同してしまいがちです。
しかし、乖離は、実は普段から見聞きすることがあまりないですが、しっかりとした意味がありますので、間違えないようにしておく必要があります。
特に説明文だったり、そういったシーンで使われることもありますので、ぜひともこの機会に覚えておくことをおすすめします。
目次
- 「乖離」の意味とは?
- 「乖離」の類語や言い換え・似た言葉
- 「乖離」の言葉の使い方
- 「乖離」を使った例文と解釈
- 「乖離」の対義語
- 「乖離と解離の違い
- 「乖離」を使った言葉と解釈
「乖離」の意味とは?
乖離の意味は、背いてしまい、離れるということ、結びつかず剥がれてしまうことなどを指します。
乖離という漢字は常用漢字ではないので、イメージしにくいかもしれませんが、そむく、そしてはなれる、さからうなどの意味があります。
離というのは離れるの意味があります。
また、はなれるという意味がありますので、もともと親しい関係だったのにもかかわらず、離れてしまうということを表します。
- 「乖離」の読み方
「乖離」の読み方
乖離の読み方ですが、「かいり」と読むことになります。
同じ読みの言葉として、解離があります。
また、剥離という似たような漢字がありますが、これは「はくり」と読むのです。
これらは意味なども似ていますし、漢字も似ているということから、混同してしまいがちです。
このため、読み方をそれぞれ間違えないようにしておくようにしましょう。
「乖離」の類語や言い換え・似た言葉
乖離の類語、言い換え、似た言葉にはどういったものがあるのでしょうか。
具体的に知っておくことで似た言葉と使い分けることが出来ます。
間違えないようにするためには、使い方を知っておくこと、そして似た言葉と区別しておくことが大切ですよね。
「乖離」の言葉の使い方
乖離は本来ならば密接につながっている者同士が離れてしまうことを指します。
また、バラバラに離れてしまうというよりは、物事同士がそむくという意味があります。
さからうという意味もあります。
離れてしまっているという意味で、ネガティブなニュアンスで使われることが多くなっています。
また、ものともの同士の物質的なつながりが、離れてしまうことにも使いますが、人との関係に距離が出る場合だったり、数値が食い違っているという意味でも使うことになりますので、さまざまなシチュエーションで使うことが出来る言葉となっています。
「乖離」を使った例文と解釈
乖離を使った例文にはどういったものがあるのでしょうか。
さまざまな使い方がありますが、普段見聞きすることがあまりないので、例文をしっかりと把握して、その使い方や意味などを知っておくようにしましょう。
- 「乖離」の例文1
- 「乖離」の例文2
- 「乖離」の例文3
「乖離」の例文1
「国民の意思、そして今の政治は乖離していると言えるでしょう」
国民が考えている理想と、今現在行われている政治は、本来ならば理想に基づいて行われていくものであったが、今は完全に離れている、もしくは理想に背いているとということを示しています。
基本的には背くという意味合いで使われることになります。
この場合も、ネガティブなニュアンスで使われています。
「乖離」の例文2
「理想と現実が完全に乖離している」
これは、理想に思っていることと現実についてが完全に乖離していることを示しています。
このように、理想としていたイメージ、そして現実とが完全に離れてしまっているという場合にも、このような表現をすることになります。
ばらばらになるというのではなく、そむく、反対になるという意味になりますので、このような例文で使うことになります。
「乖離」の例文3
「予想値と実際の数値が違いすぎるので、混乱をしている」
データなど数値が大きく離れているという場合に、こういった使い方をします。
乖離はものとものどうしだけではなく、データや数字にも使うことになります。
またそれによっていいことが起こるというわけではなく、乖離をすることにより、トラブルや混乱しているという風にネガティブな印象で使われることになります。
「乖離」の対義語
乖離の対義語にはどういったものがあるのでしょうか。
乖離は、ものともの同士が大きく離れているということを示すこともあり「結束」が対義語であると考えられています。
結束は強く結びついており離れることはないという意味があります。
まさに対義語と言えるでしょう。
また、同じような対義語として、「同調」だったり、「密接」という対義語もあります。
これらも同じように合わせるだとか、密接しているという意味で使いますので、同じような意味合いになります。
「乖離と解離の違い
乖離と解離の違いですが、どちらも同じ読み方になりますので、意味なども混同してしまいがちです。
まず、乖離と解離の違いですが、乖離の場合には、そむくだったり、反対になる、そういった意味合いが強くなっています。
しかし、解離の場合には、解離性障害などにあるように、解き離れてしまうということだったり、あるいは、分解されてしまい、ばらばらになってしまうことを指します。
時には記憶や人格、精神などもバラバラに分離してしまうことを指しています。
「乖離」を使った言葉と解釈
乖離を使った言葉と解釈ですが、どのようなものがあるのでしょうか。
あまり使わない言葉なので、言葉を知っておくと使いやすくなります。
どのようなものがあるのかということ具体的にみていきましょう。
- 「乖離が激しい」
- 「乖離率」
- 「乖離理由」
「乖離が激しい」
乖離が激しいというのは、文字通りに乖離するさまが非常に激しいことを示しています。
また、乖離は物事同士が、相反する、そむく、それぞれあらがう、という意味合いがありますので、激しく反対の方へと背いているという意味合いになります。
それも非常に激しく、トラブルになっているという意味を表しています。
乖離だけでは表現しきれていない場合にはこのように激しい、という意味で使うことになります。
「乖離率」
乖離を使った言葉ですが、じつは、この乖離という言葉は、乖離率は経済用語としても使うことになります。
主に株式売買のシーンにおいて使うことになります。
株価の変動などについて、この乖離率という言葉で表現することになります。
これはたとえば、「株価が移動平均線からどの程度離れているかを表した値」のことをいいます。
過去の平均値と現在の株価が「乖離」しているという風に表すことになります。
このように、「乖離率」は株の売買のタイミングを考える材料として使われています。
「乖離理由」
乖離という言葉を使った、乖離理由という言葉があります。
これはどのような言葉なのかというと、たとえば、ビジネスシーンなどで使われることが多いです。
ビジネスの現場において、たとえば、実際の仕事の終業時刻と、タイムカードの打刻時間が乖離している場合には、その乖離理由が必要ということになります。
乖離理由とは、乖離している物事、乖離している者同士がなぜ乖離してしまったのかということについての理由を言います。
文字通りの意味になります。
いかがでしたでしょうか。
乖離という言葉は、解離と混同されがちですし、剥離とも似ていますが、実は反対に背くという意味合いがあり、いろんなシーンで使われます。
あまり普段から使うことがない言葉であり、見聞きすることも少ないのですが、別の言葉と間違えてしまったり、漢字なども間違えないようにしましょう。
例文や意味などを覚えておくと間違えにくくなります。