「客死」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
客死という言葉を知っている人はいるでしょうか。
客死というのはあまりいい言葉ではありません。
死を表現する言葉ですので、少々難しい部分があると言えます。
また、普段はあまり多く頻繁に使う言葉ではないので、知らない方もいると思います。
そこで客死という言葉について今回はご紹介をしていきたいと思います。
目次
- 「客死」の意味とは?
- 「客死」の類語や言い換え・似た言葉
- 「客死」の言葉の使い方
- 「客死」を使った例文と解釈
- 「客死」の英語
- 「死」を使用した熟語の解釈
「客死」の意味とは?
客死にはどのような意味があるのかというと、客死は、旅先で、または他国で死ぬということを表しています。
旅先、または余所の土地、異国で死ぬということを表しています。
刺客による殺害によって死ぬことを意味していると間違えて覚えている方もいますが、実は違い、異国での死を表していますので、意味を覚えておくようにしましょう。
- 「客死」の読み方
「客死」の読み方
「客死」という言葉ですが、実は二通りの読み方があります。
一つは「きゃくし」と呼ぶことになります。
こちらが、一般的な読み方となっていて、ほとんどこの読み方になります。
もう一つは「かくし」という呼び方です。
どちらでも実は読むことが出来ますが、一般的には客死と呼ばれることが多いので、覚えておきましょう。
どちらでも間違いではありません。
「客死」の類語や言い換え・似た言葉
客死という言葉の類語にはどういった意味があるのでしょうか。
客死は、異国での死や、見知らぬ場所での死という意味合いがあります。
従ってこれらと似たような言葉に言い換えることが出来るのです。
- 「不慮の死」
- 「行き倒れ」
「不慮の死」
客死と同じ意味合いの言葉として、こちらの不慮の死があります。
不慮の死は、思ってもいない死という意味を指します。
客死の場合、異国の土地で死ぬことを指しますので、不慮の死は異国でなくても使うという点で違いはあるものの、同じような理由で使われることが多くなっています。
「行き倒れ」
客死と同じ意味合いの言葉として、「行き倒れ」があります。
これは行ったっきり倒れて死んでしまうことを指し、行路の途中で死んでしまったり、路上で亡くなってしまうことを指します。
必ずしも異国とは限りませんが、旅先で死ぬことも行き倒れをつかうこともあり、言い換えることは可能となっています。
「客死」の言葉の使い方
客死という言葉は、旅先や、異国の土地で死去することを表しています。
このため、どこどこの国に渡り客死した、という風な使い方を行います。
また、日本の地名などを使い、東京で客死した、京都で客死したという使い方をされることも多いです。
必ずしも海外でなければならないということはありません。
客死は行き倒れになることを示していますので、土地の名前を最初や最後に付け加えることが必要となります。
「客死」を使った例文と解釈
旅先や、異国の土地で亡くなってしまうという意味を示す「客死」ですが、こちらの客死を使った例文にはどういったものがあるのでしょうか。
具体的にみていきましょう。
- 「ポルトガルに渡り、客死した」
- 「静岡に渡り、病を得て客死する」
- 「異国の地で客死したようだ」
「ポルトガルに渡り、客死した」
海外に渡り、客死したという形で、旅先の異国の地で倒れてしまい、亡くなることを意味しています。
このように、あくまでも異国の地で亡くなるという意味合いで使うことになります。
「静岡に渡り、病を得て客死する」
日本の昔の小説などでもこのような例文で使われています。
国内のある場所に渡り、病によって倒れて亡くなる場合も、客死という表現を使うことになります。
「異国の地で客死したようだ」
どこの海外の土地なのかはっきりしないという場合も、異国の地で客死したようだという使い方をします。
要は旅先で亡くなってしまった場合や推測でもこの表現を使うことは可能となっています。
「客死」の英語
客死の英語表現ですが、“Hidden”、と使うことになります。
「死」を使用した熟語の解釈
死を使用した熟語にはどのような熟語があるのでしょうか。
少々意味が変わってきますので、その解釈を覚えておくようにしましょう。
- 「殉死」
- 「仮死」
- 「孤独死」
「殉死」
警察官などが職務上で誤って亡くなってしまうことを殉死と言います。
客死と同じような死に方となりますが、殉死はあくまでも職務中に亡くなるということを示しています。
このため、使い分ける必要があります。
「仮死」
仮死状態などで使う「仮死」という言葉は、完全に亡くなっておらず、仮に亡くなった状態であることを指します。
たとえば、植物人間状態、心臓が止まっており、ほぼ亡くなっている状態などを指します。
生き返る可能性が極めて少ない状態です。
「孤独死」
現代でも増えている「孤独死」は、お年寄りや身寄りのない人、またそうでなくとも、孤独な身の上で1人で亡くなることを示しています。
客死とは異なり、自宅などでも亡くなっていることが多く、旅先とは限らないので、類語とは言えませんが、孤独に亡くなるという意味では似ている言葉となっています。
客死という言葉は、主に異国での死であり、特に文学で使われる表現となっています。
他にも死を使った熟語とともに覚えておきましょう。