「折衝」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
折衝という言葉をご存知でしょうか。
折衝という言葉は、どのような意味があるのでしょうか。
折衝は、駆け引きをする際に使われる言葉になりますしいくつかの使い方があります。
この基本的な使い方を知っておくことが大切です。
折衝という言葉は、まだまだ知らない方もいると思います。
難しい言葉ですが、ビジネスシーンなどで使われることもありますので、覚えておくことが大切です。
目次
- 「折衝」の意味とは?
- 「折衝」の類語や言い換え・似た言葉
- 「折衝」の言葉の使い方
- 「折衝」を使った例文と解釈
- 「折衝」の由来
- 「折衝」と交渉の違い
- 「折衝」を使用した言葉の解釈
「折衝」の意味とは?
折衝という言葉は、どのような意味があるのでしょうか。
折衝という言葉は、もともとは、適の攻撃をくじき防ぐために、利害関係が利害関係が一致しない相手と、問題を解決するために、さまざまなかけひきをすることを意味しています。
またそのかけひきそのものを折衝と呼びます。
難しい言葉ですが、ビジネスシーンなどで使われることもありますので、覚えておくことが大切です。
- 「折衝」の読み方
「折衝」の読み方
折衝の読み方ですが、基本的には「せっしょう」と呼びます。
この読み方は難しく、間違えて読んでしまう方もいれば、読めないという方もいますので、注意が必要です。
時には「きっこう」と間違えてしまう方もいますが、読み方や漢字の違いなどをしっかりと見極めて、間違わないようにしましょう。
また摂政とは意味も全く異なります。
また書くときにも別の漢字を用いてしまわないように注意が必要となります。
「折衝」の類語や言い換え・似た言葉
折衝の類語と似た言葉、言い換え方をご存知でしょうか。
折衝はビジネスシーンで用いられる言葉になりますが、具体的に類語がどのようなものか知っておき、シチュエーションごとにふさわしくない場合には言い換えるようにしましょう。
- 「交渉」
- 「談判」
- 「外交」
「交渉」
交渉という言葉は折衝と同じように、利害関係が一致しない相手に対して、色々な条件を出すことによって、駆け引きをしようというものになります。
折衝とは類語になります。
しかし、交渉の場合には、折衝とは異なり、言葉をたくみに操る駆け引き内容などを指すこともありますので、少々意味合いが異なりますので、使う際には使い分けるようにしましょう。
「談判」
折衝と似た言葉としてこちらの「談判」があります。
こちらも、利害関係が一致しない場合も、談義を行い、そして一定の判決を出すという意味合いがあります。
しかしながら、談判は、談義や、結果を出すという意味合いがありますので、折衝とは少々異なります。
また会議などの談話の意味合いもありますので、シチュエーションで使い分けるようにしましょう。
「外交」
外交は、主に外の世界と駆け引きを行い、交渉をするという意味合いがあります。
海外との政治の取引や交渉などについて用いられます。
折衝とも同じような意味合いがありますが、外交は、基本的に海外と上手く取引を行うという意味合いがあります。
置き換えると意味が違ってくることもありますので、使い分けるようにしましょう。
「折衝」の言葉の使い方
折衝という言葉はどのように使うのでしょうか。
少々難しい意味合いがありますが、どのように使うのでしょうか。
基本的には、「折衝を重ねてきた」だとか「折衝に失敗してしまった」など、利害関係が一致しない相手との話し合いや交渉などを意味して使うので、それを行ってきたという文章に使うことになります。
失敗に終わる場合も、この言葉を使うことが出来ます。
「折衝」を使った例文と解釈
折衝を使った例文にはどういったものがあるのでしょうか。
折衝という言葉を用いるには例文を見ながら、間違いがないように正しく使う必要があります。
それでは例文を具体的に見ていきましょう。
- 「折衝」の例文1
- 「折衝」の例文2
- 「折衝」の例文3
「折衝」の例文1
「せっかく折衝を重ねてきたのに、関係者の1人が相手方に不利益となる不祥事を起こしてしまい、取引が全てご破算になるかもしれない」
これは、折衝を重ねてきて、利益を得るように交渉が出来たが、最終的にご破産になるという意味を示しています。
折衝を苦労して重ね、利害関係が一致しない相手と話し合いをしてきたという意味が込められています。
「折衝」の例文2
「利害関係にある組織との折衝に失敗したので、泥沼化する可能性がある」
利害関係にある組織との折衝という形で、組織が具体的に出てくる文章です。
また失敗をしてしまった場合には泥沼化するということで、折衝は大変な事柄であり、時には泥沼化してしまう危険性のある事項であることを意味しています。
「折衝」の例文3
「トラブルを起こしておいて、いまさら交渉も折衝もできない」
交渉や折衝は出来ない、ありえないという意味合いで使う例文となります。
折衝は必ずしも出来るという意味合いではなく、折衝は出来ないという意味で使うことも可能です。
トラブルが起きた場合には、交渉が決裂してしまい、相手との信頼関係がないので、そもそも折衝できないことになります。
「折衝」の由来
折衝というのは由来があります。
もともとは、かなり古い歴史のある言葉となっています。
敵のついてくる矛先を折るということから出来た言葉となっています。
折衝は孔子の時代から使われてきた言葉となり、実際に中国の古典にも登場しています。
しかし、折衝がこのように交渉という意味合いで使われうようになったのは明治時代以降となっています。
「折衝」と交渉の違い
折衝と交渉の違いについてですが、折衝については、どちらかがたとえ損をしてしまったとしても、利害関係の一致しない相手と問題解決を図る行動や駆け引きを指します。
また主に政治などの外交で使われることになります。
交渉の場合は、相手が納得したり、双方が納得するまで話し合いが行われることになりますが、折衝はそういったことはなく、一方が不利益を被る場合もあります。
また、交渉の場合は、政治以外でもビジネスシーンや、友人間だったり、プライベートでも使える言葉になります。
「折衝」を使用した言葉の解釈
折衝を使用した言葉にはいくつかの言葉があります。
会社によってこのような折衝を使った業務だったりなどを表した言葉があります。
折衝を使ったこれらの言葉について具体的に意味や解釈をしておくようにしましょう。
- 折衝業務
- 折衝力
- 折衝中
折衝業務
こちらの折衝業務ですが、新規・既存を問わず、渉外業務を越えた金銭面、品質面、そして、納期の面、アフターサービスの面での詰めなどを顧客に対して行うことを指します。
さらに、その後の、事後の債権保全、回収、クレーム対応なども行う業務になります。
折衝力
折衝力とは主に折衝するための交渉力だったり、相手との駆け引きの能力になります。
これらの折り合いの能力、スキルが高いという人の場合には、こちらの折衝力が高い人という形で使うことになります。
特にこちらの折衝力はビジネスシーンで求められる能力の一つとなっています。
折衝中
折衝中とは利害関係の一致しない相手と、交渉中、駆け引きの最中であるということを示しています。
現在折衝中ということで、物事がまだ開始されていない状態であり、依然として前に進んでいないという状態を表しています。
交渉中と同じように、今駆け引きをしている最中、という意味になっていて物事が解決していないさまを表しています。
折衝という言葉は難しい言葉ですが、実はビジネスシーンだったり、政治の世界で使われることも多く、交渉力と同様に求められる能力となりますので、その内容を覚えておくようにしましょう。
使い間違いがないように関連用語なども覚えておくと良いでしょう。