「虚像」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「虚像」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
この言葉には、科学的な解釈と、それから転じた解釈があります。
普段の使い方としても意味も含めて、ここではこの言葉について、フォーカスしていくことにします。
目次
- 「虚像」とは?
- 「虚像」の表現の使い方
- 「実像」と「虚像」
- 「虚像」を使った例文と意味を解釈
- 「虚像」の類語や類義語
「虚像」とは?
「虚像」とは、科学的な定義として、「平面鏡や凹レンズから発散された光が逆の向きになり見える像」という解釈があります。
その意味が転じて「真実を伝えてはいない人物像のこと」を意味したり、「うつろなイメージ」、「中身のない内容」という意味で使われることがあります。
「虚像」の表現の使い方
「虚像」が使われるケースとしては、人の人物像を追っている時に、その人の真実の姿ではなく、誇張されて本来の姿とはかけ離れた人物像で評される時などに使われることがあります。
「実像」と「虚像」
「虚像」の対義語として「実像」という言葉があります。
「中身のない」という意味の「虚像」に対して、「実像」は「真実の姿」、「本当の状況」という意味があります。
「虚像」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「虚像」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「虚像」を使った例文1
- 「虚像」を使った例文2
「虚像」を使った例文1
「彼の語り継がれる姿は虚像に過ぎないので、本当の姿を知ったなら、がっかりするはずだ」
もし、名の通った人が「虚像」であったなら、本当の姿を知った時のギャップ感はとても大きいことでしょう。
もしかすると、真の姿を知らずに「虚像」のままで理解していた方が幸せな場合もあります。
「虚像」を使った例文2
「期待して見物に行ったのに、とんだ虚像だったよ。ちょっとがっかりしたな」
噂を聞き付けて、期待を込めて見物に行ったのに、実際に見てみると全く中身のないつまらないものだったということが、世の中には色々とあります。
期待を裏切られたということになったのでしょう。
「虚像」の類語や類義語
「虚像」を他の言葉で言い換えるなら、どのような言葉が使えるのかを、ここでは見ていくことにします。
- 「幻影」
- 「空想」
- 「錯覚」
「幻影」
「幻影」が「虚像」に近い意味の持つ言葉として挙げることができるでしょう。
「幻(まぼろし)」、「幻覚によって生ずる影像」、「心の中に描き出す姿」としての意味があります。
特に人の心の中に写し出される「偽の姿」という印象を感じさせる語感があります。
「空想」
「空想」も「虚像」と同じような意味合いのある言葉で、やはり類義語として扱うことができます。
「現実にはあり得ないこと」や「現実とは大きくかけ離れて、何も関係のないことを、自分の頭の中だけであれこれと思い巡らせること」という意味になります。
「空想」は良い意味でも悪い意味でも使われる言葉で、良い意味では「想像力が豊かだ」というニュアンスがありますが、悪い意味では「妄想」に近い意味で解釈されることもあります。
「錯覚」
「錯覚」も使い方によっては、「虚像」と同一視されるケースがあるかもしれません。
「外界の事物をその客観的性質に相応しない形で知覚する」という意味で、「単なる思い違い」、「勘違い」という言い回しで置き換えることもできる言葉です。
「虚像」が「現実の姿とは大きくかけ離れた姿」という意味で使われていますが、この言葉の解釈の背景には、人が思い描くことは、常に自分の都合のいい方向で理解されることを教えてくれているような感じがします。
確かに人は、色々な物事を自分の尺度で主観的に捉えてしまうものですが、常に冷静で客観的な受け止め方ができないと、判断を誤ってしまうことになりかねません。
特に仕事上においては、冷静なジャッジができるようにしておくことが大切です。