「尊い」の意味とは?オタクによく使われる?使い方や例文を紹介!
「尊い」という言葉を知っている、という人は多いでしょう。
ですが、正しい意味や読み方、使い方はあまり知らないという人もいるのではないでしょうか。
知っているようで使い慣れていない、「尊い」という言葉について考えてみましょう。
目次
- 「尊い」の意味とは?
- 「尊い」の類義語や言い換え・似た言葉
- 「尊い」の言葉の使い方
- 「尊い」を使った例文と解釈
- 「尊い」を英語で表現
- 「尊い」はオタクによく使われる?
- 「尊い」を使った言葉
「尊い」の意味とは?
本来は「崇高で近寄りがたい、神聖である」や「身分が高い」、あるいは「とても価値が高い、貴重である」といった意味の言葉です。
あまり日常会話で気軽に使うタイプの言葉ではありませんね。
辞書によっては「きわめて高い」「非常に価値がある」のように強い意味だとしているものもあります。
ただ、近年はマンガやアニメのオタクを中心として、少し違った意味で使われることもあります。
こちらについては後述します。
- 「尊い」の読み方
「尊い」の読み方
最もよく使われる読み方は「とうとい」です。
「とおとい」ではないので注意してください。
また、あまり使われてはいませんが、「たっとい」という読み方も正式でなものです。
どちらかというと、こちらの方が少し古い言い方となります。
「尊い」の類義語や言い換え・似た言葉
近寄りがたく神聖な感じを表す言葉としては、「高貴」「崇高」などの言葉を用いることができます。
あまり使いませんが、身分の高さを表す場合は「やんごとない」という言葉も同様の意味を持ちます。
また、価値の高さや貴重さを表す言葉としては「かけがえのない」、もっとシンプルに「大切な」という言葉で言い換えることもできます。
「尊い」の言葉の使い方
この言葉の持つ意味からも分かるように、日常会話で使う機会は多くありません。
尊敬すべき相手に対して使う、あるいはまたとない大切なものに出会ったときに使うなど、ここぞという場面で登場する言葉です。
対象となる人やものがとても素晴らしいと感じられるときに使います。
「尊い」を使った例文と解釈
それでは3つの例文を用いて、「尊い」の使い方を確認していきましょう。
意味が重々しいため、使いにくそうな言葉という印象があるかもしれません。
ポイントを押さえ、「尊い」という言葉を使いこなしてください。
- 「尊い」の例文1
- 「尊い」の例文2
- 「尊い」の例文3
「尊い」の例文1
「全ての生き物の命は尊い」
このフレーズは形を変えてあちこちで使われるため、耳にしたことがある人もいるでしょう。
命というのはとても貴重な、価値のあるものです。
こうしたものに対して「尊い」という言葉を使うのはとても自然ですね。
「尊い」の例文2
「意見を言ってくれる人物は尊い存在だ」
この場合は対象が人となっていますが、やはり貴重で価値のある存在として「尊い」という言葉が使われています。
「ありがたい」と言い換えることもできそうですが、「尊い」の方がより大切な存在という印象になります。
「尊い」の例文3
「あの方は尊い身分である」
この使い方は現代日本の日常会話で出てくることは少ないでしょう。
これは身分の高さを表す際の「尊い」です。
物語の中や海外の話では使うことがあるかもしれませんね。
使い方の例として知っておくと良いでしょう。
「尊い」を英語で表現
「尊い」自体に意味がいくつかあるため、使い方によって英訳も変わってきます。
最も使われるのは“precious”、すなわち「貴重な」という単語でしょう。
「尊い言葉」=“preciousword”のように置き換えられます。
また、「高貴な」という意味で使いたければ“noble”、「神聖な」とするなら“holy”というように、伝えたい意味に応じて英語も使い分けてください。
「尊い」はオタクによく使われる?
ここまで「尊い」本来の意味を見てきましたが、マンガやアニメを愛好する、いわゆるオタクの中では少し違った意味を持っています。
以前はキャラクターへの愛情を表す「萌え」という言葉が広まりました。
「尊い」は更にその上をいく、信仰に近い対象としてキャラクターを捉えるときに使われています。
そのため、本来の意味より気軽に「尊い」という言葉が使われています。
「尊い」を使った言葉
それでは、オタクの中で使われている「尊い」も含め、いくつかの言葉を見てみましょう。
本来の意味と少し違った印象を受けるものもありますが、現代の使い方としてご紹介しますので参考にしてください。
- 尊い○○(キャラクター)
- 命の尊さ
- 仰げば尊し
尊い○○(キャラクター)
こちらがオタクの中での「尊い」の使い方です。
あるキャラクターに対する信仰に近い愛情を表現する言葉として「尊い」を使っています。
よく聞かれるようになってきたので、オタクではない人でも使うことがあるかもしれません。
あくまでも本来の意味とは異なりますが、現代では伝わる場面もあるでしょう。
命の尊さ
「尊い」の名詞形です。
「尊い」だと形容詞なので、名詞を修飾する使い方となりますがら「尊さ」とすることで、命に限らず、「〜の尊さ」「尊さを説く」などと使うことができます。
この使い方をすることも多いでしょう。
仰げば尊し
言わずと知れた卒業式の定番ソングです。
この「尊し」はもちろん「尊い」のことですね。
ここで使われている「尊し」は「価値がある、貴重だ」という意味でしょう。
歌詞の意味には諸説ありますが、簡単にまとめるととても尊い教師への恩、という内容の曲です。
「尊い」という言葉について、本来の意味と現代の新しい使い方を合わせて見てきました。
重みのある言葉なので、適切な場面で上手に使うと良いですね。
現代の使い方をする場合も、本来の意味をきちんと理解していると言葉の深さが感じられるのではないでしょうか。