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「前途多難」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「人生50年」

昔の人は、一生を50年と決めていたのでしょうか?

こんな言葉があったような気がします。

そんな人の人生も今では、80年を越える程までになりました。

しかし、人生80年の長い年月の中においては、実に色々なことがあります。

その人生は決して平坦なものではなく、長く生きている間に、この先どうなってしまうのだろうかというくらいの「前途多難」なハプニングが、嫌になる程にたくさんふりかかってきます。

ただ、この「前途多難」という言葉を皆さんはどのように理解されているでしょうか?

前途多難

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「前途多難」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「前途多難」の意味とは?
  • 「前途多難」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「前途多難」の言葉の使い方
  • 「前途多難」を使った例文
  • 「前途多難」の対義語
  • 「前途多難」を使った言葉


「前途多難」の意味とは?

「前途多難」という言葉を聞いたことはあっても、正確にこの言葉の意味を知っている人が意外に少ないかもしれません。

「前途多難」という言葉には、「これから先に多くの困難や災難が待っている」という意味を持っています。

「前途多難」の由来は、前半の「前途」には、「将来、目標までの今後の道のりのこと」という意味があり、後半の「多難」には「困難や災難の多いさまのこと」という意味が含まれています。

確かに「多難」は、「難」「多い」ということになりますから、「多くの困難が待ち構えていること」は容易に想像できることでしょう。

今まで生きている中で、それまで想像さえできたかった、想定外のこととも言える出来事に遭遇して、これからの先には多くの困難が待っていることが予想される時に、用いられる表現です。

  • 「前途多難」の読み方

「前途多難」の読み方

「前途多難」は、「ぜんとたなん」と読みます。



「前途多難」の類語や言い換え・似た言葉

「これから先、数々の困難が待っている」という意味の「前途多難」は、他にも次のような類義語があります。

  • 「前途遼遠」
  • 「暗雲低迷」

「前途遼遠」

この言葉は、「前途多難」と異なり、あまり耳にしたことがある人は結構少ないかもしれません 「前途遼遠」には、「目的達成のための道のりが、まだ長く残っていること」や、「道のりが遠く困難なこと」という意味を持っています。

前述の通り、「前途」「将来、目標までの今後の道のりのこと」を言っていますが、「遼遠」とは、「まだまだ遥かに遠いこと」の意味を指しています。

特に「遼」は、「道が延々と長く続いている」ということを指しています。

「前途遼遠」は、「前途多難」と比較して日常的な場面で使うことはめったにありません。

四字熟語として、この言葉を知っている人はかなりの漢字マニアかもしれませんね。

この言葉がどのような場面で使えるかを考えみると、 「目標達成には、前途遼遠だが、確実に歩みを積み重ねていくしかない」

このようなケースで使うことになるでしょう。

「暗雲低迷」

「暗雲低迷」という四字熟語も類義語として挙げることができるでしょう。

「暗雲低迷」の意味は、「黒い雲に覆われているように、穏やかではなく、大きな障害となりそうな出来事が起こる様子のこと」となります。

言葉の由来は、「暗雲」「黒い雲が立ち込めて穏やかではない状態」を表しており、「低迷」は雲が低く漂うことから、「何か不吉なことが起こりそうな様子」を言ってきます。

これからうまくいきそうだと思っていたのに、予想外のトラブルが起こってしまったことにより、先行きが不透明になってしまったという状況になった場合は、 「今は暗雲低迷の時期だが、これから必ず良くなるので、めげずに頑張ろう」というような使い方ができます。

面白いもので、「前途多難」の類義語自体は、暗く辛いイメージを与えてしまうのですが、セリフの後半には必ず前向きな言葉を合わせて用いることで、明るいイメージを相手に伝えることができます。

「前途多難」や類義語を使う場合は、その点を意識して使うことにより、言葉の幅が広がっていくはずです。

「前途多難」の言葉の使い方

「前途多難」の意味は、「多くの困難や災難が待っていること」でした。

そのことから、「前途多難」の使い方は、そんな状態が待ち構えていることを含んで用いられます。

何かしら、高い目標を掲げた場合に、その目標を達成するために、どれほどの困難や苦労が待ち構えているのでしょうか? 目標達成に向けて、「前途多難」な道のりだけに「必ず達成して見せる!」というチャレンジ精神が生まれて来るのかもしれませんね。

ビジネスの世界でも、トラブル続きで中々解決ができそうもない場合に、「前途多難な仕事が続いている」などと言えることでしょう。



「前途多難」を使った例文

「前途多難」の例文を見ていきます。

  • 「前途多難」の例文1
  • 「前途多難」の例文2

「前途多難」の例文1

「結婚生活が始まったばかりなのに、彼に多額の借金があることが分かりました。 まさかの前途多難な結婚生活のスタートだせけど、乗り越えていくしかないわ」

こんなケースが結婚して間もない頃に発覚してしまったなら、どのように考えるでしょうか?

「即、離婚!」と思う人もいるかもしれませんが、「前途多難」な新婚生活に頑張ろうとする彼女の姿勢が健気です。

「前途多難」の例文2

「先輩のそばにいられるだけで幸せだったのに、先輩に彼女ができちゃったの。もう前途多難な私の恋はどうなるんだろう?」

好きな先輩に彼女ができたということは、とてもショックを受けると同時に、中々諦めることもできない心境のはずです。

これからの先行きが分からずに、この気持ちをどうしたらよいのかも見えずに、前途多難な出来事として、受け止めるしかないのでしょうか。

「前途多難」の対義語

「前途多難」の反対の意味を持つ言葉としては、「前途有望(ぜんとゆうぼう)」という言葉があります。

「前途有望」の意味は、「将来、成功する様子を秘めていること」となります。

「前途」には、「目的地までの道のりや行く先」のことで、「有望」は、「良くなる見込みがあり、将来性があること」ということを表しています。

「今年の春に入社した彼は、しっかりとした受け答えで挨拶ができるし、返事の内容もきちんとした考えがある。前途有望だね」

このように特定の人に対して、将来性を感じさせる時に使われることがあります。

どのようなことで、その人が「前途有望」なのかどうかを感じることは、人の特徴や性質によって、色々と異なって来るはずですが、前向きでエネルギッシュなオーラは黙っていても伝わって来るものです。

「前途多難」を使った言葉

では、「前途多難」を使った言葉をもう少し見ていきます。

  • 「前途多難を暗示」
  • 「前途多難の文字」
  • 「前途多難なことが予想」

「前途多難を暗示」

「これから起こることは、前途多難を暗示しているようにも思えるのです」

人は時として、これから起きるであろう出来事が、大きな試練であったり、困難であることが予測できることがあります。

何となく大きな困難が来そうな予感は、数々の経験も活かされているのかもしれません。

「前途多難の文字」

「これから迫り来る出来事に出くわした時に、頭の中では前途多難の文字がよぎったのでした」

この時も目の前の出来事が、恐らく困難なことになることが見えて来たのかもしれません。

「前途多難なことが予想」

「来年は、年明けから早々、前途多難なことが予想されます」

何とか忙しい1年を無事に乗り越えることができたのですが、来年は波乱含みの出来事が数々と襲いかかって来るのかもしれません。

icon まとめ

「前途多難」という状況が迫って来た時、あなたはどのように思うことでしょうか?

「もうダメだ。この先真っ暗だ」と投げ遣りな気持ちになるのか、それとも「いや、決して負けることはしない。これは自分がさらにステップアップできるチャンスだ」と思えるか?

人は目の前に立ちふさがった困難があった時に、考え方次第で結果が大きく変わっていくものです。

「前途多難」な道のりだからこそ、人には進歩があるのです。