「思い当たる節」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
思い当たる節という表現はよくされる表現です。
小説でもそうですが、新聞でも雑誌でも、メディアでもよく使われますし、話し言葉でも使われることが多いです。
日常会話でも使えることが多いのですが、間違って使っていないかどうかは気になるところですね。
思い当たる節には、どのような意味があり、そして具体的にどのような使い方があるのでしょうか。
普段から使ったり、文章で読むことも多いこちらの言葉ですが、具体的な意味を知っておくようにしましょう。
目次
- 「思い当たる節」の意味とは?
- 「思い当たる節」の類語や言い換え・似た言葉
- 「思い当たる節」の言葉の使い方
- 「思い当たる節」を使った例文と解釈
- 「思い当たる節」の英語
- 「思い当たる節」と心当たりの違い
- 「思い」を使った言葉
「思い当たる節」の意味とは?
思い当たる節の意味は、思い当たるふしがあるという意味となっています。
言われてみると、該当すると思われる部分があるということに気づく、といった意味の表現になります。
思い当たる部分がある、思い当たるところがそう言えば見つかるという意味もあります。
「ふし」(節)ですが、この言葉はあまり馴染みはないかもしれませんが、この言葉の場合には、着目するべき箇所といった意味で使うことになります。
そういえばそうだったと気付かされることがある点がある場合にもこの言葉は使われることになります。
普段からずっと思っているという意味はないので、そのあたりが他の言葉と違う点となっています。
- 「思い当たる節」の読み方
「思い当たる節」の読み方
こちらの「思い当たる節」ですが、「おもいあたるふし」と呼びます。
こちらは、間違って「おもいあたるせつ」と読んでしまっている方も多く、実際に読み間違われて使われていることも多いので、注意をしましょう。
どちらでも意味は通ることも多いですが、正式には「おもいあたるふし」ですし、他の読み方は、間違いとなってしまいます。
くれぐれも注意をするようにしましょう。
どの場合にも、「おもいあたるふし」と呼ぶことになります。
「思い当たる節」の類語や言い換え・似た言葉
思い当たる節にはどのような言葉があるのでしょうか。
言い換えられる言葉、類語を覚えておくことで、シチュエーションによって使い分けることが出来ます。
そして、言い換えることも出来ますので、ぜひ知っておいてくださいね。
- 「身に覚えのある」
- 「当てがある」
- 「思い当たる」
「身に覚えのある」
「身に覚えのある」は、思い当たる節と似たような類語として使われることになります。
身に覚えのあるは、非常に使いやすい言葉ですが、思い当たる節と同様に、「そういえば思い当たるところがある」という意味で使われます。
しかし、こちらの「身に覚えのある」の場合には、思い当たる節とは違い、自分自身に覚えがあるという意味合いが強いです。
相手のことや対人関係で使うことはなく、自分や相手に聞く場合に使うことに限定されることが多いので、使い分けるときには注意をしましょう。
「当てがある」
思い当たる節と似た言葉、類語として、こちらの「当てがある」が使われます。
あてがあるという言葉は同じように使っても問題はないでしょう。
当てがあり、そして記憶にあるという意味合いで使われます。
しかし、これは誰かを当てにするという意味合いもあり、ひらめきのイメージや意味もありますので、少々違ってくるので、そのあたりも気をつけましょう。
「思い当たる」
思い当たる節と「思い当たる」というのは類語であり、言い換えることもあります。
思い当たるでも問題はありません。
しかし、具体的にその部分を示したい場合に、思い当たる節という言葉を使うことになります。
思い当たる部分という意味でも使われますが、どちらでも問題はありません。
「思い当たる節」の言葉の使い方
思い当たる節の言葉の使い方ですが、そう言えば思い浮かぶ部分があるという風な意味合いを持ちますので、「そういえばこのような思い当たる節があった」という風に、思い返す形で使うことになります。
「絶対に思い当たる節がある」という、思い込みの強い使い方はあまり適していません。
思い当たる節があったという言葉ですが、誰かの行動を前後に付け加えることが必要です。
また、特定の物事が対象になることもあります。
前後の文脈で思い浮かべるシーンなどを入れて使います。
「思い当たる節」を使った例文と解釈
- 「思い当たる節」の例文1
- 「思い当たる節」の例文2
- 「思い当たる節」の例文3
「思い当たる節」の例文1
「『こいつは、ひょっとすると』彼は思い当たる節がある口ぶりで言った」
このように、「ひょっとすると」と前置きされる文章で使われることが多いです。
彼は思い出すなど、もしかするという意味合いの例文において、使われることになります。
「思い当たる節」の例文2
「彼の行動にはいくつか思い当たる節がある」
この例文でも、自分自身が、彼について考えてみたところ、結果的に彼の行動にいくつか思うところがあるなど、部分を示しています。
思い当たる節というのは、部分を指すことになりますので、行動のいくつか複数をあげることが多いのです。
「思い当たる節」の例文3
「彼女にも思い当たる節があるのだろうか」
彼女にも思い当たる部分があるのだろうかという意味合いで用います。
自分以外でも、誰かが思い当たる節があるという形で使うことも可能となっています。
この場合、自分以外の誰かの場合は、断言をせずに、ひょっとしてあるのだろうか。
という形で、もしもということを強調して使うことになりますので、これに注意をするようにしましょう。
「思い当たる節」の英語
「思い当たる節」の表現にはいくつかの表現がありますが、主に、“Something does come to mind”という言葉を使うことが多いです。
文章中に使う場合には、“to have something (likely) come to mind”という形が多くなります。
「思い当たる節」と心当たりの違い
思い当たる節と心当たりの違いは、混同されることが多いと言えるでしょう。
どちらも似ている言葉だからです。
同じように使うことが多いですが思い当たる節というのは、部分的なことを示していることがあり、心当たりは、さまざまな複数の出来事を示す場合があります。
また、基本的には心当たりは「こころにこれ」と思い当たることという意味合いがあり、はっきりとこれと思っているという意味になります。
思い当たる節というのは、心当たりといえるほどのものでもなく、そういえば〜だとか〜かもしれないという意味合いが強いです。
そういった点で微妙なニュアンスの違いがあります。
また、心当たりは「心当たりがない」という使い方も可能ですが、思い当たる節に関しては「思い当たる節はない」という使い方をすることはほとんどありません。
「思い」を使った言葉
- 「思い当たった」
- 「思いを馳せる」
「思い当たった」
思い当たったは、思い当たる節とは違い、思い当たったことがあるという意味になります。
思い当たったことははっきりと分かるということを示していて、思い当たる節とは違い、ひらめきや、はっきりした考えに思い当たることを示しています。
「思いを馳せる」
思いを馳せるは、何か特定の物事に思いを馳せているということです。
思い返したり、想像を巡らせて、それについて、懐かしんだり、そして考えたりするということになります。
何か特定の物事や人物、過去の行動や事象について使われます。
思い当たる節とはまた別であり、感傷的なシーンで使われることが多くなります。
いかがでしたでしょうか。
思い当たる節には、似たような言葉である「心当たり」などもありますし、いろんなシーンで使われることもありますので、使い分ける際に少々戸惑うこともあります。
しかし、色んな事で使える言葉です。
具体的な意味や、その使い方をまずは知っておくようにしましょう。