「責務を果たす」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「責務を果たす」とは、自らに課せられた責任や義務を果たすことです。
「責務を果たす」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「責務を果たす」の意味とは?
- 「責務を果たす」の類語や言い換え・似た言葉
- 「責務を果たす」の言葉の使い方
- 「責務を果たす」を使った例文
- 「責務を果たす」を分解して解釈
- 「責務」を使った言葉
「責務を果たす」の意味とは?
「責務を果たす」の意味は、「自分の責任として果たさなければならない仕事・物事をやり遂げること」や「自分に課せられた責任や義務をきちんと果たすこと」になります。
責任とは「自分の行為・発言の結果に対してきちんと責めを負うこと」であり、特に「自分の行為の失敗・損失に対する責めを自ら負うこと」を意味しています。
義務とは「倫理的・法律的に当然従うべきとされること」を意味しています。
- 「責務を果たす」とは、「自分がやらなければならないこと」をやり遂げること
- 「責務を果たす」の読み方
「責務を果たす」とは、「自分がやらなければならないこと」をやり遂げること
責務を果たすとは簡単に説明すれば、「自分が責任を持ってやらなければならないとされていることを、きちんと最後までやり遂げること」を意味する言葉なのです。
「自分の立場・責任・義務としてやらなければならないこと」をきちんと遂行することを、「責務を果たす」という言葉で表現しています。
責任や義務の根拠には、「倫理的・道徳的・法律的・経済的・宗教的・慣習的な根拠」があると考えられます。
「責務を果たす」の読み方
「責務を果たす」の読み方は、「せきむをはたす」になります。
「責務を果たす」の類語や言い換え・似た言葉
「責務を果たす」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「責務を果たす」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「職務を全うする」【しょくむをまっとうする】
- 「任務を遂行する」【にんむをすいこうする】
- 「一翼を担う」【いちよくをになう】
「職務を全うする」【しょくむをまっとうする】
「責務を果たす」の類語・言い換えとして、「職務を全うする」があります。
職務を全うするの意味は、「自分に課された職業上の義務や役割をきちんとやり遂げること」になります。
自分の職業・仕事において、自分に割り当てられた仕事内容や役割に責任を持って果たすことを「職務を全うする」というのです。
職業上の義務・責務である職務の本質のことを「本分(ほんぶん)」と表現することもあり、「職務を全うする」は「本分を全うする」という言葉で言い換えることもできます。
「任務を遂行する」【にんむをすいこうする】
「責務を果たす」の類語・似た言葉として、「任務を遂行する」があります。
任務を遂行するの意味は、「仕事・活動において自分に与えられた役割をやり遂げること」や「果たさなければならない各種のつとめをきちんと果たし終えること」になります。
「責務を果たす」と「任務を遂行する」はほぼ同じ意味合いを持つ類語になっていますが、「任務を遂行する」という言葉の方が「より具体的な仕事・業務」を指すことが多くなっています。
仕事において自分に任せられた役割・職務・仕事内容に責任を持ってやり遂げることが、「任務を遂行する」ということなのです。
「一翼を担う」【いちよくをになう】
「責務を果たす」の類語・似た言葉として、「一翼を担う」があります。
一翼を担うの意味は、「全体における一つの役割・任務を担当して責任を果たすこと」や「重要な仕事の一部分を自分が引き受けてやり遂げること」になります。
「一翼を担う」の「一翼」とは「全体の中での一部分の役割・仕事・任務」などを意味していますが、「一翼を担う」という文章になると「責任を持って重大な仕事の一部分のつとめをきちんと果たす」というニュアンスが強くなってきます。
「一翼を担う」は自分に与えられた責任や義務をきちんとやり遂げるという意味を持つ「責務を果たす」の類語になっているのです。
「責務を果たす」の言葉の使い方
「責務を果たす」という言葉は、自分自身が自分に課された責任・義務(職務)を果たしていこうというモチベーションが高まっている時に使うことができます。
大企業の社長(CEO)の就任会見などで、「我が社の危機的状況を切り抜けるために、社長としての私に与えられた責務を果たしていく所存でございます」などの使い方をすることができます。
もちろん、大企業・社長でなくても小さな仕事・役割においても、「責務を果たす」という言葉を使うことはできます。
「責務を果たす」という言葉は、上位者(上司・指導者)などから自分の責任・義務(職務)を果たすように注意されたり指導されたりするような時にも使用されることがあります。
他者から自分の責務を果たすように注意・警告される場合には、「あなたは自分の責務を果たすことにもっと専念して下さい」や「責務を果たすという自覚がないのであれば、このプロジェクトから外れてもらいます」などの使い方を想定することができるでしょう。
「責務を果たす」を使った例文
「責務を果たす」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「責務を果たす」を使った例文について紹介していきます。
- 「責務を果たす」の例文1
- 「責務を果たす」の例文2
- 「責務を果たす」の例文3
「責務を果たす」の例文1
私は約20年間のサラリーマン生活において、会社のために自らに割り当てられた責務を果たすことに奔走してきたのだが、会社はその努力や忍耐を何も認めてはくれなかった。
「責務を果たす」の例文2
自分に与えられた責務を果たさない者に、権利や利益を享受する資格はない。
「責務を果たす」の例文3
自分の人生や職業において、高いレベルで責務を果たしてきた人物には、ある種の自信みなぎるオーラが漂っている。
「責務を果たす」を分解して解釈
「責務を果たす」という言葉を、「責務」と「果たす」に分解して意味を解釈していきます。
- 「責務」
- 「果たす」
「責務」
「責務を果たす」の「責務」とは、「責任と義務」のことを意味しています。
「責任」とは、「自分の行為・発言の結果に対して責めを負うこと」であり、自分が失敗をして他人に被害・損失を及ぼした場合などに、責任を取ることが求められます。
犯罪などの他人を傷つける悪事に対しても、当然責任を果たすことが求められますが、「責務を果たす」という時には「自分の立場・職業で与えられた責任ある役割を果たす」というニュアンスが含まれています。
義務とは「倫理的・法律的・慣習的に当然従うべきとされること」を意味していますが、「責務」というのは「自分が責任を負うべき役割・内容・仕事」のことなのです。
「果たす」
「責務を果たす」の「果たす」とは、「物事を成し遂げること+仕事をやり終えること」を意味しています。
「果たす」には、「自分の立場・仕事・役割としてやらなければならないことを見事にやり遂げる」というニュアンスが込められています。
「果たす」の変わった意味として「命を終わらせる・殺す」もありますが、「責務を果たす」という言葉では「物事を成し遂げること(仕事をやり終えること)」の意味が強くなっています。
「責務」を使った言葉
「責務」を使った言葉には、以下のようなものがあります。
「責務」を使った言葉を紹介していきます。
- 「人としての責務」
- 「重大な責務を負う」
「人としての責務」
「責務」を使った言葉として、「人としての責務」があります。
「人としての責務」とは、道徳的(倫理的)・人道的に人間としてやらなければならないことを意味しています。
例えば、病気で倒れている人を見かけたら最低でも救命措置をして119番で救急車を要請しなければならないと考えられます。
これが「人としての責務」の一つですが、困っている人や苦しんでいる人を完全に見捨ててはいけないという意味合いの言葉になっています。
「重大な責務を負う」
「責務」を使った言葉として、「重大な責務を負う」があります。
「重大な責務を負う」とは、仕事(職業)や人間関係において大切な役割を任せられて、大きな責任・義務を引き受けていることを意味します。
会社・相手にとって重大な意味を持つやらなければならないことを引き受けるということで、かなり責任やプレッシャーが大きくなってきます。
しかし、「重大な責務を負う」ことによって、人は自分の能力・人格・精神力を成長させていくことができるのです。
「責務を果たす」という言葉について徹底的に解説しましたが、責務を果たすには「自分に与えられた責任や義務を引き受けて果たすこと」や「自分の責任・義務としてやらなければならないことをきちんとやること」などの意味があります。
責務を果たすの類語・言い換えとしては、「職務を全うする」「任務を遂行する」「一翼を担う」などがあります。
責務を使った言葉には「人としての責務」「重大な責務を負う」などがあります。
「責務を果たす」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。