「微動だにしない」の意味・読・類語【使い方や例文】
「微動だにしない」の意味や類義語、使い方や例文などを詳しく解説します。
最後にちょっとした豆知識も紹介しています。
目次
- 「微動だにしない」の意味とは?
- 「微動だにしない」の類語や言い換え・似た言葉
- 「微動だにしない」の言葉の使い方
- 「微動だにしない」を使った例文
- 「微動だにしない」の「だに」はどんな意味?
- 「微動だにしない」で有名な鳥は?
「微動だにしない」の意味とは?
「微動だにしない」には、全く動かない、ピクリともしない、全く動揺しない、といった意味があります。
生き物や物が物理的に全く動かない様子を表したり、人が動揺することなく平然としている様子を表したりする時に使われます。
「微動」は「かすかに動く」という意味で、「微動だにしない」は「かすかにすら動かない」という意味になります。
- 「微動だにしない」の読み方
「微動だにしない」の読み方
「微動だにしない」は、「びどうだにしない」と読みます。
「微動だにしない」の類語や言い換え・似た言葉
「微動だにしない」に似た言葉としては、ピクリとも動かない、安定している、不動の、盤石の、静止している、全く動く気配すらない、動揺しない、物怖じしない、肝が据わっている、腰が据わっている、腹が据わっている、慌てふためかない、落ち着いている、心臓が強い、しり込みしない、ブレない、平然としている、躊躇しない、などが挙げられます。
「微動だにしない」の言葉の使い方
「微動だにしない」は、物理的に物や人が動かない様子を表す時には、静止している、ピクリともしない、安定している、といった意味合いで使われます。
又、人が動揺しない様子を表す時には、冷静な、平然としている、落ち着いている、動じない、といった意味合いで使われています。
「微動だもしない」という言い回しがありますが、これも「微動だにしない」と同じ使われ方をします。
「微動だにしない」を使った例文
- 例文1
- 例文2
- 例文3
- 例文4
- 例文5
例文1
彼は常に冷静沈着で、うろたえたり、慌てふためいているところを一度も見たことがありません。
誰も想像もしないようなトラブルが起きても顔色一つ変えずに淡々と対処しています。
突然のアクシデントに見舞われても平然としているので、仮に、突然彼の目の前に大きな隕石が落ちて来たとしても、微動だにしないのだと思います。
そんな彼は、面倒見も良いことから、職場でも皆から頼りにされ、慕われています。
例文2
彼女は昔から大のイルカ好きで、彼女の身の回りにはイルカグッズが溢れています。
休みの度に水族館へ出かけては、一日中イルカを見て過ごしているほどのイルカマニアです。
水槽の前で微動だにせず、何時間眺めていても飽きないのだそうです。
イルカトレーナーを目指していたそうですが、その夢は残念ながら実現しなかったのだと言っていました。
夢は叶わなくとも、それだけ熱中できるものがあるということは、とても幸せなことです。
例文3
あのアーティストは、長い間世界中で絶大な人気を誇っています。
幅広い世代から支持をされていて、来日コンサートには、老若男女を問わず、いつも多くのファンが詰めかけます。
親、子、孫と、3世代でファンであるという人も少なくありません。
その安定した人気は、これから先も微動だにしないことでしょう。
優れた楽曲は、人種や世代を超えて愛されるものなのですね。
例文4
旅先で田舎道を散策していると、道端でほほ笑んでいるお地蔵さんに出会いました。
年月の経過を感じさせる佇まいをしているそのお地蔵さんの前には、ささやかなお供え物が置かれていました。
雨の日も雪の日も、どんな時でも微動だにせず、静かに地域の人々の暮らしを見守っているのですね。
私もそっと手を合わせて、旅の無事を祈りました。
例文5
どんなことにも微動だにしない強い心を持っていたいと、常日頃から心がけています。
しかし、現実は、言葉で言うほど簡単ではなく、ついつい心が揺れてしまいがちです。
何事にも揺らがない心を持てたら、生きている世界が大きく変わりそうな気がします。
「微動だにしない」の「だに」はどんな意味?
「微動だにしない」の「だに」には、「〜すらも」、「〜さえも」といった意味があります。
この場合は、「微動すらもしない」、「微動さえもしない」という意味になりますので、「微動しない」ということを強調する表現となっています。
「微動だにしない」で有名な鳥は?
ピクリとも動かないことで有名な鳥に、「ハシビロコウ」という怪鳥がいます。
アフリカのビクトリア湖周辺に生息していて、体長約2メートル、翼を広げると2メートルにもなる大型の鳥で、現在では絶滅危惧種に指定されています。
エサにしている魚が水面に上がってくるのをひたすら待ち伏せする習性があるため、滅多に動かなくなったのだと言われています。
国内の動物園などでも飼育されていて、間近に観察することができる所もあります。
「微動だにしない怪鳥」は、とても人気があり、遠方から見に来る人々も少なくありません。
「微動だにしない」について解説してきました。
まとめると、人や物が全く動かない、人が冷静で動じない様子を表現する時などに使われます。
日常的にも様々なシーンで使う機会のある言葉です。