「申し訳も立たない」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「申し訳も立たない」とは、自分の取った行動について相手に理由を説明することができないことです。
「申し訳も立たない」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・言葉」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「申し訳も立たない」の意味とは?
- 「申し訳も立たない」の類語や言い換え・似た言葉
- 「申し訳も立たない」の言葉の使い方
- 「申し訳も立たない」を使った例文
- 「申し訳も立たない」を分解して解釈
- 「申し訳」を使った言葉
「申し訳も立たない」の意味とは?
「申し訳も立たない」の意味は、「自分が取った行動について相手に理由を説明したり弁解したりすることができない」という意味になります。
自分が相手(他者)に被害・損失を与えたり迷惑・負担を掛けたりした時に、いくら言い訳をしても謝罪をしても到底許してもらえるようなことではないと感じることがあります。
そういった自分が相手に許されないような悪いことをしてしまった時に、「申し訳も立たない」という言葉を使うのです。
「申し訳も立たない」という言葉には、いくら説明したり弁解したりしても、相手の被害・損失・傷つきを到底補うこと(埋め合わせをすること)ができないといった意味合いがあるのです。
- 「申し訳も立たない」の読み方
「申し訳も立たない」の読み方
「申し訳も立たない」の読み方はそのまま、「もうしわけもたたない」になります。
「申し訳も立たない」の類語や言い換え・似た言葉
「申し訳も立たない」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「申し訳も立たない」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「言い訳できない」【いいわけできない】
- 「弁解できない」【べんかいできない】
- 「謝りきれない」【あやまりきれない】
- 「言い逃れできない」【いいのがれできない】
「言い訳できない」【いいわけできない】
「申し訳も立たない」の類語・言い換えとして、「言い訳できない」があります。
「言い訳できない」の意味は、相手に対して被害・損失・迷惑を与えるような悪い事をした時に、「言葉で言い訳することができない」ということです。
言い訳というのは、「言葉・理屈によって自分の落ち度や責任を和らげようとしたり回避しようとしたりすること」です。
「言い訳できない」というのは「自分の落ち度や責任を回避できず自己正当化もできない」という意味であり、「申し訳も立たない」の類語になっています。
「弁解できない」【べんかいできない】
「申し訳も立たない」の類語・言い換えとして、「弁解できない」があります。
「弁解できない」の意味は、「自分がした相手への迷惑行為(被害を与える行為)に対して弁解することができない」ということです。
「弁解」の意味は「言い訳」とほぼ同じですが、「都合の悪いことや自分の過失・加害行為などを取り繕うために言葉で説明・言い訳をすること」です。
「申し訳も立たない」は、「弁解できない」という言葉で言い換えることができます。
「謝りきれない」【あやまりきれない】
「申し訳も立たない」の類語・似た言葉として、「謝りきれない・お詫びしようがない」があります。
申し訳も立たないには、自分が相手(他者)に被害や迷惑を与えた場合に、どんなに謝罪しても謝りきれないという意味があります。
そのため、「申し訳も立たない」に似た言葉として、「謝りきれない・お詫びしようがない」を上げることができます。
相手に大きな被害・損失を与えたり、相手に大きな迷惑・負担を掛けてしまったりした場合に、「申し訳も立たない」と同じように「謝りきれない・お詫びしようがない」という言葉を用いることができます。
「言い逃れできない」【いいのがれできない】
「申し訳も立たない」の類語・似た言葉として、「言い逃れできない」があります。
申し訳も立たないには、自分が取った行動について言い訳したり弁解したりして責任を回避することができないという意味があります。
そのため、「申し訳も立たない」に似た言葉として、「言い逃れできない」を上げることができます。
「申し訳も立たない」の言葉の使い方
「申し訳も立たない」という言葉は、自分が取った行動によって相手に大きな被害・損失を与えたり迷惑・負担を掛けてしまったりした時に使用します。
自分が相手に大きな被害や損失を与えてしまって言い訳や申し開きができないと感じる時に、「申し訳も立たない」という言葉を使用するのです。
あるいは、相手に苦痛を与えたり迷惑を掛けたりしてどんなに謝っても謝りきれないと感じる時に、「申し訳も立たない」という言葉で「自分の相手に対する申し訳ない気持ちの強さ」を表現することができます。
「申し訳も立たない」を使った例文
「申し訳も立たない」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「申し訳も立たない」を使った例文について紹介していきます。
- 「申し訳も立たない」の例文1
- 「申し訳も立たない」の例文2
- 「申し訳も立たない」の例文3
「申し訳も立たない」の例文1
私の仕事上の見落としによって、プロジェクトチームのみんなに取り返しのつかない迷惑を掛けてしまい、本当に申し訳も立たない。
「申し訳も立たない」の例文2
申し訳も立たないという強い後悔や謝罪の気持ちがあるのであれば、これからの行動と仕事ぶりでそのミスを挽回していけばいいじゃないか。
「申し訳も立たない」の例文3
長期間にわたってあれだけの恩義を受けたのに、何の恩返しもできないまま無言で去らなければならなかったことに対して、私は申し訳も立たない気持ちでいっぱいだった。
「申し訳も立たない」を分解して解釈
「申し訳も立たない」という言葉を、「申し訳」と「立たない」に分解して解釈していきます。
- 「申し訳」
- 「立たない」
「申し訳」
申し訳も立たないの「申し訳」は、「自分の取った行動(自分が犯した過ち)に対する言い訳・弁解」を意味しています。
「申し訳」というのは、言葉によって自分の落ち度や責任を軽減したり免れようとしたりする言い訳のことであり、「申し訳」が通用するのであれば後悔の念や罪悪感は強くならないでしょう。
人は自分が過ちを犯して他人に損失や迷惑を掛けてしまった場合に、どうしても言葉による「申し訳(言い訳・弁解)」をしたくなってしまうのです。
「申し訳(言い訳・弁解)」が立つ行為・過ちであればいいのですが、取り返しのつかない悪事・犯罪をした時には「申し訳が立たない」ということになります。
「立たない」
申し訳も立たないの「立たない」は、自分の過ちや行動を弁解しようとする申し訳が「成り立たないこと+通用しないこと(成立しないこと)」を意味しています。
自分の行動が相手(他者)に与えた被害・損失・迷惑などがあまりに大きすぎる場合には、いくら言い訳をしても通用することがなく、いくら謝っても謝りきれるものではないのです。
そういった自分の行動・過ちの責任の大きさを痛感している時に、どうやっても申し訳(言い訳)ができないという意味で、申し訳が「立たない」という動詞の未然形を用いるのです。
「申し訳」を使った言葉
「申し訳」を使った言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「申し訳」を使った言葉について解説していきます。
- 「申し訳ない」
- 「申し訳ございません・申し訳ありません」
「申し訳ない」
「申し訳」を使った言葉として、「申し訳ない」があります。
「申し訳ない」という言葉は、一語で形容詞(複合形容詞)とされています。
日常生活やビジネスシーンでも使用することが多い「申し訳ない」の意味は、「言い訳することがない・弁解の余地がない」ということから転じて、「すみませんとほぼ同義の自分の落ち度・責任を認める謝罪の言葉」になっています。
「申し訳ございません・申し訳ありません」
「申し訳」を使った言葉として、「申し訳ございません・申し訳ありません」があります。
「申し訳ございません・申し訳ありません」も「申し訳ない」と同じく、自分のした行動に対して言い訳(弁解)することがないという自分の過ちを認める謝罪の言葉になっています。
「申し訳ございません・申し訳ありません」を間違った言葉とする立場もありますが、現在では使用しても良いとされています。
「申し訳ない」を一語で形容詞と考える立場からは「申し訳」と「ありません(ございません)」を接続することはできないという意見もあります。
つまり、「申し訳ございません・申し訳ありません」は、正しい日本語の使い方としては間違っているという意見です。
しかし、現代の日本では「申し訳ありません」という謝罪の言葉は十分に人口に膾炙して慣習的に使用され続けています。
「申し訳ありません」を丁寧語で表現した「申し訳ございません」もビジネスや接客・接遇の場面で一般的に使用されています。
そのため、現在では「申し訳ございません・申し訳ありません」を使用することは間違いとは断言できません。
むしろ「申し訳ないです」よりも「申し訳ございません・申し訳ありません」のほうが丁寧な謝罪の言葉として受け取られやすいでしょう。
「申し訳も立たない」という言葉について徹底的に解説しましたが、「申し訳も立たない」の意味は、自分の取った行動について相手に理由を説明することができないということです。
「申し訳も立たない」の類語・言い換えには、「言い訳できない」「弁解できない」などがあります。
現代では「申し訳ないです」だけではなく、「申し訳ございません」という丁寧な謝罪の言葉を使用しても間違いとは言えなくなっています。
「申し訳も立たない」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。