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「勝手知ったる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

日本語には色々なタイプの言葉があります。

昔から伝わる伝わる伝説や言い伝えから発した古い言葉が、そのまま現代まで引き継がれている言葉もあれば、古代中国の出来事や著名な人の行った行動を元に比喩的な表現で結んだことわざも、数多く残っています。

その一方で日常的に使っている単語を組み合わせて用いる表現もあります。

「勝手知ったる」という言葉です。

「勝手」「知ったる」もそれぞれの言葉の意味は決して難しくはありません。

ただ、各々の言葉はよく耳にしたり、本で目にすることもありますが、「勝手知ったる」は。

普段の会話の中では、どの程度使われているのでしょうか? この言葉の意味を理解して、どのような場面で使われるのかを見ていくことにします。

勝手知ったる

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「勝手知ったる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「勝手知ったる」の意味とは?
  • 「勝手知ったる」の類語や言い換え
  • 「勝手知ったる」の使い方
  • 「勝手知ったる?」を使った例文
  • 「勝手知ったる」を使った言葉
  • 「勝手知ったる」を分解して解釈


「勝手知ったる」の意味とは?

「勝手知ったる」の意味とは?

「勝手知ったる」という言葉は、普段の生活の中での会話やビジネスシーンで打ち合わせや商談、交渉事でも、あまり聞いたことのある人は、意外と少ないのではないかと思います。

文章の中で見ることが多いような気がしますが、この言葉の意味としては、「物事の様子や事情をよく知っていること」という解釈ができますが、「勝手知ったる」+「名詞」の形で表現することがあります。

この「勝手」は、日常的にも使う「かって」の言葉として口語体で使うことはめずらしくはありませんが、「勝手知ったる」となると、人と話す時はあまり使っていないのかもしれません。

「様子を知っている」あるいは、「十分に把握しているさま」などの意味があるために、 「他人の家がまるで我が家であるかのように振舞う」

ということを「勝手知ったる他人の家」などと表現することがあります。

  • 「勝手知ったる」の読み方

「勝手知ったる」の読み方

「勝手知ったる」は、「かってしったる」と読むので、決して難しい発音ではないので、素直に読むことで問題ありません。



「勝手知ったる」の類語や言い換え

「勝手知ったる」の類語や言い換え

「勝手知ったる」を他の言葉に言い換えると、どのような言葉で表現できるでしょうか? 「勝手知ったる」の類義語・同義語を見ていくことことにしたいと思います。

  • 「よく知っている」
  • 「精通している」
  • 「熟知している」

「よく知っている」

「勝手知ったる」を他の言葉で置き換えるとするなら、「よく知っている」があります。

同義語というより、「勝手知ったる」の意味を解釈する場合に、「よく知っているさま」として説明した方がいいかもしれません。

それだけみんなが、ごく自然に多用している言葉ですね。

「あの人、よく知ってるよ」

「その出来事は、よく知っている」

「よく知っている内容だから、改めて勉強する必要がないね」

このように当たり前のように使われている表現であることは言うまでもありません。

「精通している」

「精通している」も、「勝手知ったる」の同義語として挙げることができる言葉です。

「ある物事について詳しく知っていること。

物事によく通じていること」
という意味になりますし、この言葉も日常会話、仕事の上でも頻繁に使われる言葉の1つです。

「あの人は、ヨーロッパの歴史に精通しているので聞いてみると参考になると思うよ」

「彼女は、ホームページの作り方に精通しているから、僕のサイトも作ってもらっているんだ」

こんなふうに使われています。

「熟知している」

「熟知している」も頻繁に用いられる言葉ですね。

意味としては、「細かなところまでよく知っていること」「詳しく知っていること」ということになります。

まさに「よく知っている」ということです。

「日本の歴史はトコトン勉強しましたが、特に江戸時代のことは、熟知している」

「彼とは幼い頃から付き合っているので、熟知の間柄なのです」

「その出来事については、すでに熟知している」

これらの文を見ていると、いかに身近なコミュニケーションの中で、使われているかが理解できることでしょう。

「勝手知ったる」の使い方

「勝手知ったる」の使い方

「勝手知ったる」とは、「詳しく知っていること」となるので、昔から知っている話題やテーマに触れる時や、そのような人、場面、環境などが話題に出てきた時に、使われる表現と言えるでしょう。



「勝手知ったる?」を使った例文

「勝手知ったる?」を使った例文

では、「勝手知ったる」が、どのような場面で使えるかを見ていきます。

  • 「勝手知ったる」の例文1
  • 「勝手知ったる」の例文2
  • 「勝手知ったる」の例文3

「勝手知ったる」の例文1

「部長とは勝手知ったる間柄なので、商談もお互いに手の内を見せなくても、どのような攻め方をしてくるか、予想がつくのです」

昔から熟知している間柄なので、商談をするにも、変な心理戦が必要ないのかもしれません。

「勝手知ったる」の例文2

「勝手知ったる研究室の部屋で、彼女は慣れた手つきで機材を扱い始めたのである」

数年ぶりに訪れた大学の研究室。

学生時代の時は、ここの部屋で男子学生に混ざって、男顔負けのスタンスで頑張っていた彼女。

しばらく間を空けていても、すぐに機材を扱えるのでした。

「勝手知ったる」の例文3

「僕は勝手知ったるグランドの方へ行ってみることにした」

高校時代に甲子園を目指して頑張った野球。

卒業して大学に進み、社会人になった今、また縁あって、野球のコーチをすることになったのです。

その時によく知っているグランドに足を運ぶことにしたのです。

「勝手知ったる」を使った言葉

「勝手知ったる」を使った言葉

では、「勝手知ったる」を使う言葉を併せて見ていきます。

  • 「勝手知ったる他人の家」
  • 「勝手知ったるように」
  • 「勝手知ったる場所」
  • 「勝手知ったる仇敵」

「勝手知ったる他人の家」

「勝手知ったる他人の庭、アイツは敷地を横切って玄関脇から外へと抜け出たのである」

よく知っている人の家なので、「アイツ」は、難なくその家の敷地内をすぐに横切ることができたのです。

「勝手知ったるように」

「2人は勝手知ったるように、そのまま袋小路と思われた闇の街の中に溶け込むように消えていった」

逃げるまとう2人。

しかし、入り込んだ闇の街を熟知しているように隠れ逃げ切ったのです。

「勝手知ったる場所」

「勝手知ったる場所に舞い戻る気分で、私はここにやって来たのだった」

よく知っている場所に戻る気分で、ここに来たのです。

「勝手知ったる」を使う言葉で、この表現もよく使われます。

「勝手知ったる仇敵」

「彼らにとって、C国は勝手知ったる仇敵でもあった」

国家間の紛争でC国と相対することになった彼らでしたが、昔からよく知っている仇敵だったことを言っています。

「勝手知ったる」を分解して解釈

「勝手知ったる」を分解して解釈
  • 「勝手」
  • 「知ったる」

「勝手」

「勝手」という言葉には、「他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振る舞うこと」あるいは、「そのさま」を意味しています。

「そんな勝手なことは許さないよ」

「お前なぁ、そんな勝手なことを言うな」

「それを勝手に使っては困るんだ」

「もう勝手にしろよ」

こんなケースで使われることが多いのですが、「何かするときの物事の具合の良し悪し」「都合や便利の良いこと」または、「そのようなさま」の意味もあり、 「このレイアウトでは、どうも勝手が悪い」

「使い勝手がいいね」

という意味を持っています。

「知ったる」

「知ったる」は、「知っていること」という意味になります。

icon まとめ

「勝手知ったる」という言葉の意味を調べていくと、この言葉は小説の一節の中で、使われることが多いのかもしれないと思えます。

耳にすることや、活字の中で見ることはよくあるものの、口語体として用いられることは、あまり経験したことはそんなに多くはないのかもしれません。

しかし、現代社会ではコミュニケーション手段としてメールがよく使われます。

そのツールを使うのであれば、「勝手知ったる」という表現を盛り込んで相手に自分の意図する個とを伝えることができるでしょう。