「おみ足」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「おみ足」の意味や類語を紹介します。
さらに「おみ足」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「おみ足」の意味とは?
- 「おみ足」の類語や言い換え・似た言葉
- 「おみ足」の言葉の使い方
- 「おみ足」を使った例文
- 「御」を使った漢字
「おみ足」の意味とは?
女性のみなさんは「おみ足」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
様々な場所で「おみ足」という言葉を使って、気遣いをされた経験があるかもしれないからです。
一方で男性は「おみ足」という言葉に無縁かもしれません。
しかし社会人になり、女性に気遣う場面が出てきた時に「おみ足」という言葉の意味を理解している必要があります。
そんな女性には近く、男性には遠い「おみ足」の意味を紹介します。
- 「おみ足」の読み方と意味
- 「お足」ではないのかという問題
「おみ足」の読み方と意味
「おみ足」は「おみあし」と読みます。
漢字にすると「御御足」と書きます。
「御御」で「おみ」と読むのですが、「御」は敬語表現したい時の言葉に良く使われる言葉です。
「おみ足」もまさに敬語表現のひとつで、意味そのものは「足」となります。
「おみ足」は「足」を丁寧に表現した言葉です。
ただし、「おみ足」と呼ぶのは、基本的に女性の足だけです。
男性の足を「おみ足」という事はほとんどありません。
そのため「おみ足」は、女性の足を丁寧に表現した言葉と言う事ができます。
どんなに綺麗で女性らしいフォルムの足でも、男性の足に対しては「おみ足」は使わないようにしましょう。
「お足」ではないのかという問題
「足」を丁寧に表現すると、なぜ「おみ足」なのでしょうか。
基本的に丁寧な表現をしたい時は「お」を付ける事が多いです。
普通に考えれば「お足」が正解だと思うはずです。
しかし「お足」という言葉には、「交通費」という意味があります。
正式には「お足代」と言いますが、「お足」だけでも交通費を意味します。
遠方から結婚式に出席してくれた人に対して、交通費を「お足」として渡すのは礼儀として当たり前になっています。
このように「お足」にはすでに「交通費」という意味があるため、「おみ足」と「御」をふたつ付けて、「お足」と分けていると考えられます。
「おみ足」の類語や言い換え・似た言葉
次に「おみ足」の類語や似た意味の言葉を見て行きましょう。
身体の部位を敬語表現にした言葉が登場します。
- 「あんよ」【あんよ】
- 「お手」【おて】
「あんよ」【あんよ】
「あんよ」は小さな子供の足を、幼児語にした言葉です。
「あんよが上手」などと言い、小さな子供が上手に歩いている様子を指します。
女性は「足」の事を、小さな頃は「あんよ」と呼ばれ、大人になると「おみ足」と呼ばれる事になります。
- 「あんよ」【あんよ】
- 「お手」【おて】
「お手」【おて】
「おみ足」が足の敬語表現なら、「手」はどのような言葉になるのでしょうか。
正解は「お手」となります。
お祭りや納会のラストシーンで、「お手を拝借」と言われて、一本締めや三本締めをする事があります。
あの「お手」は手の事で、手の敬語表現となります。
また「おて」は「御手」と書き、「お手洗い」という言葉にも使われます。
実際にはトイレという意味がありますが、直接的な表現を避けて、手を洗う場所という言葉を使っています。
「化粧室」も同じ使い方ですね。
「お手」は、犬に対する「お手」と同じ言葉ですので、そう思われないような場面で使うようにしましょう。
「おみ足」の言葉の使い方
「おみ足」は足を丁寧な言い方にした言葉ですから、敬語を使うような相手に対して使います。
友達や年下の知り合いなどには、「おみ足」という言葉を使わない方が無難でしょう。
また「おみ足」は基本的に女性の足に対して使う言葉です。
そのため、男性の足に対しては、「おみ足」という言葉を使う必要がありません。
結果的に「おみ足」という言葉を使う場面は限られます。
例えば女性を相手にする商売、エステやマッサージなどの経営者やスタッフは、女性客の足に対して「おみ足」という言葉を使う事になります。
また旅館やホテルの経営者やスタッフも、女性客の足の事を「おみ足」と呼ぶ事があるでしょう。
「おみ足」を使った例文
続いて「おみ足」を使った文章を見て行きます。
例文をいくつか見ると、「おみ足」の使い方や、言葉の意味がより深く理解できるようになるでしょう。
- 「おみ足」の例文1
- 「おみ足」の例文2
- 「おみ足」の例文3
「おみ足」の例文1
エステやマッサージ師さんは、女性客の足を見て、「おみ足」という事が多いです。
その様子を「おみ足」を使った例文にしてみましょう。
「ソファにお座りになって、『おみ足』をのばしてください」、「ベッドの上に仰向けに寝て、『おみ足』の力を抜いてください」、「ラベンダーのエキスが入ったお湯で、お客様の『おみ足』をマッサージして行きます」という感じです。
エステやマッサージ店が高級な雰囲気なほど、「おみ足」という表現がぴったりきます。
「おみ足」の例文2
貴族など、身分が高い女性の足の事は、常に「おみ足」と呼びます。
日本には身分制度がありませんので貴族はいませんが、貴族的な立場の女性の足に対して「おみ足」と呼ぶのは不思議ではありません。
「お嬢様の『おみ足』が力強くお庭の芝を踏みしめている」、「お嬢様がプールから上がると言ったので、『おみ足』についた水分を高級タオルで拭いた」、「それにしてもお嬢様の『おみ足』は白くて美しい」という感じです。
自分の娘をお嬢様扱いして、足を「おみ足」と表現したら、楽しいかもしれません。
また恋人同士でも、彼女の足を「おみ足」と言うと楽しそうです。
「おみ足」の例文3
SM的な環境には、女王様と呼ばれる人がいます。
女王様とMな男性がいる場面では「おみ足」という言葉が登場するかもしれません。
「女王様の『おみ足』に踏まれると、幸せな気持ちになる」、「女王様の『おみ足』が振り上げられた。もうすぐ私の身体の一部を強く蹴り飛ばしてくれるはずだ」などです。
SMで女王様を相手にする男性は、このようなプレイを楽しんでいますので、明るい文章にするとしっくりきます。
「御」を使った漢字
最後に「御」という漢字を使った、言葉をいくつか見て行きましょう。
「おみ足」は「御御足」と書きます。
同じように「御」を使った言葉が登場します。
- 「御神酒」【おみき】
- 「御御御付け」【おみおつけ】
「御神酒」【おみき】
神様の前に供えるお酒なので、「神」という言葉が使われています。
お正月に飲むお酒や、神社で飲むお酒、結婚式で飲むお酒などは、「御神酒」と呼ばれます。
また「御神酒」は、神様に供えるお酒という意味から広がって、お酒全般を表現する時に使われる事もあります。
「御御御付け」【おみおつけ】
「御御御付け」という言葉があります。
この言葉を初見で正しく読む事ができるでしょうか。
「御」が三つ連続で使われているこの言葉は、「おみおつけ」と読みます。
「御御御付け」は「味噌汁」の敬語表現です。
また味噌汁は、「御付け」という言葉でも表現されます。
日本では、古くから一汁一菜という食事方法が一般的でした。
大量のご飯とみそ汁、そして漬物や野菜などがセットで食べられていました。
つまり味噌汁は、ご飯に「付けるもの」という感覚があり、「御付け」また「御御御付け」という言葉になったと考えられます。
大切なご飯、そして味噌汁だからこそ、「御付け」や「御御御付け」などの敬語表現があるのだと思うと、日本語の素敵さを感じます。
「おみ足」は女性の「足」を丁寧な表現にしたものだという事がわかりました。
「お足」としない意味も分かったのではないでしょうか。
女性を相手にする客商売をしている方、これからしようとしている方は、ぜひ「おみ足」という言葉に親しんで欲しいと思います。
また娘や彼女の足を「おみ足」と呼んで、大切にするのも楽しいかもしれません。