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「賜物」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

あなたは「賜物」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

日本語には、昔から伝わる言葉や故事が数多く存在していますが、「賜物」は普段からよく聞く言葉ではないかと思います。

現代では、テレビやインターネットのコラムやブログでもよく目にすることがあります。

それだけ頻繁に使われている言葉なのですが、その意味合いがよく分かっていないという人もいるのではないでしょうか?

「賜物」という言葉の意味を正しく理解して適切に使うことができれば、日常生活だけでなく、仕事上のコミュニケーションにも、ボキャブラリーが増えて豊かにすることができます。

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目次

  • 「賜物」の意味とは?
  • 「賜物」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「賜物」の言葉の使い方
  • 「賜物」を使った例文
  • 「賜物」を使ったその他の言葉
  • 「賜物」は目上の人に使える表現なのか?


「賜物」の意味とは?

「賜物」とは、「良い結果」「良い物」を表す言葉です。

「賜」という漢字は、「賜る(たまわる)」という読み方ができる言葉で、優れたものを頂くことや受け取るという意味が込められています。

そのような意味から、「良いものを得られる」という意味に転じてきて、「良い結果」を意味するようになったのです。

しかし、「賜物」には、「天や神から賜玉ったもの」「頂いたいもの」というニュアンスがある他、「他者から受けた恩恵」「試練などを乗り越えた結果に与えられた成果」という意味も持っています。

そもそも「賜る」には、「神様からの恵み」というありがたい恩恵を表す意味合いがあります。

そのことから、とても縁起の良い前向きな雰囲気もあり、特別な結果や際立って嬉しい結果を指すこともできる言葉です。

「賜物」というフレーズを聞くだけで、基本的に気持ちをポジティブにさせてくれる言葉のような気がします。

  • 「賜物」の読み方

「賜物」の読み方

「賜物」は、「たまもの」と読むことになります。



「賜物」の類語や言い換え・似た言葉

「賜物」を他の言葉で言い換えると、次のような言葉が出てきます。

  • 「成果」

「成果」

「成果」とは、「あることをして得られた良い結果」の意味があります。

「研究の成果」「成果を上げる」というような使われ方をしますが、この言葉は、「賜物」に近い意味を持っています。

しかし、良い結果を産み出したのは、「自分の努力」という意味合いが強く、神仏の恩恵というニュアンスが感じられないことから、使うシーンは少し異なってくるかもしれません。

「賜物」の言葉の使い方

「賜物」は、日常的に聞いたり目にする言葉なので、それだけ使いやすい言葉ではあると思います。

しかし、言葉の使い方によっては、あまり目上の人に使用することは失礼になります。

それは「賜る」という言葉には、「偉い人から受け取った恩恵」という意味合いがあるからで、どちらかというと謙譲の意が含まれています。

したがって、目上の人を主語にして、謙譲語として使うことは、好ましくないのです。

「賜物」という言葉を使う時には、目上の人が相手かのかを意識して、使わないように注意しなくてはなりません。



「賜物」を使った例文

では、「賜物」の例文を見ていくことにします。

  • 「賜物」の例文1
  • 「賜物」の例文2
  • 「賜物」の例文3

「賜物」の例文1

「今日の勝利は、日頃の厳しい練習の賜物だと思っています。本当にありがとうございました」

このようなコメントは、マラソン選手が優勝した後のインタビューの時の言葉のようです。

このように「賜物」は、色々なシーンで使用されている言葉ですが、自分の努力を認めてくれた天からの贈り物というようなニュアンスがあります。

このような使い方が、最も典型的な用法でしょう。

「賜物」の例文2

「彼女の才能は天からの賜物のようだ」

「賜物」をこのような言い方で使うこともあります。

「優れた物」という意味が込められていますが、この中には、物質的な対象に対して使われているということは感じられず、基本的に技術や才能など目に見えないものに対して使っている感じがします。

さらにその天賦の才というイメージから、「神から与えられた賜り物」という意味合いも含まれています。

「賜物」の例文3

「10周年を迎えることができましたのも、ひとえに皆様のご尽力の賜物です。心よりお礼申し上げます」

このような言い方は、ビジネスのシチュエーションでよく用いられています。

会社がここまで継続的に発展してきたのは、お客様や関係者の理解と支援があったからこそなのです。

この時に使われる「賜物」は、自社の努力はさることながら、お客様や関係者の協力が一番大きいと言っているのです。

「賜物」を使ったその他の言葉

では、「賜物」がどのような形の言葉で使われているかも見ていくことにしましょう。

  • 「賜物と存じます」
  • 「努力の賜物」

「賜物と存じます」

「賜物と存じます」は、「思う」の謙譲語である「存じる」「ます」を付けた敬語表現のなります。

そのために、「賜物と存じます」は、「良い結果や幸運な出来事になったこと」「何かのおかげと思っています」という意味で解釈することができます。

「存じます」が、自分をへり下っている謙譲的な表現なので、上司や目上の人に使うことができる言葉です。

特に営業マンの人などは、取引先に対して使うことができる言葉として、覚えておくと良いでしょう。

「努力の賜物」

「努力の賜物」とは、「努力した結果」なのですが、ここに「神様や仏様がご褒美として与えてくれたありがたい結果」という意味も加わってきます。

何事にも努力して練習をすることで、力を蓄えたら、技能を付けて、経験を積み重ねる努力は必要なのですが、それをしっかりと見守ってくれている神仏が、努力した人を讃えて、与えてくれた幸運のプレゼントなのです。

このような姿は見ていても、とても清々しいものがあります。

本人もとても謙虚で多くの人の共感を得ることができるのではないでしょうか?

「賜物」は目上の人に使える表現なのか?

「賜物」は様々な場面で使える便利な言葉ではありますが、ビジネスシーンで使うには注意が必要です。

前の項でも触れたように、この言葉を目上の人や上司に用いることは、あまりいいことではありません。

元来「賜る」という言葉には、自分よりも目上の人や立場が上の人など偉い人から受け取るという意味があります。

そのことから、職場で社長や部長、課長などが、部下の成果や努力を認めて褒めてくれる時や、力のある地位の高い人達が、周囲や部下の支援や協力をした時に感謝の意を表す時に使うのが、一般的な用法です。

このことから、「賜物」の使い方をビジネスシーンに当てはめる時には、言葉の性質や特性を正しく理解しておくことです。

「賜る」は、「もらう」の謙譲語であり、「良い結果、幸運と思えるような出来事を受け取ったり、もらう」という意味合いがありました。

謙譲語は、自分をへり下り、相手を優位な立場にすることができるため、ビジネスシーンで使うには、便利な敬語でもあります。

ビジネスシーンでよく使われる場面としては、大勢の人の前でスピーチする時の定型的な挨拶として用いられるケースが多いでしょう。

良い結果や成果に対して、「ご尽力の賜物」「ご支援の賜物」と表現することで、関係者や支援者、協力者への感謝を表したり、「努力の賜物」として、結果を相手を褒め称える時にも使われるので、正しい理解の下、使えるようになったなら、これほど重宝する言葉はないかもしれません。

icon まとめ

「賜物」という言葉には、目上の人々だけでなく、神や仏様から送られた物というとても魅力的で素敵な意味が込められています。

そのために、類い稀なる天賦の才や技術などを讃える意味で、「賜物」という言葉がよく使われています。

テレビでも、素晴らしい結果を残したアスリートやプロの選手が己の能力を「努力の「賜物」と言うことがしばしばありますね。

この言葉を聞くだけで、とてもポジティブな気持ちになるのですから、とても良い言葉として、これからも使い続けて行きたい言葉の1つです。