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「乞う」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

乞うという意味、読み方、使い方を紐解いていきましょう。

乞う

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「乞う」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「乞う」の意味とは?
  • 「乞う」の類語や言い換え
  • 「乞う」の使い方
  • 「乞う」を使った例文
  • 「乞う」を使った言葉
  • 「乞う」の過去形
  • 「乞う」の具体例


「乞う」の意味とは?

「乞う」の意味とは?

乞うの意味は、他人に対してお願いすることや頼むことです。

また、他人に何かを求めたり与えて欲しいという意味でもあります。

もっと詳細なニュアンスを説明すると、乞うは他人に対して頼みねだったりへりくだる様な意味合いが強いという点が、特徴的な言葉です。

  • 「乞う」の読み方

「乞う」の読み方

乞うは、こうという読み方をします。

単純な象形ですが、小学生ではなく中学生で習う漢字のひとつです。

乞という漢字自体にはその他にもキツやコツ、コチ、ケなどがありますが、この場合は訓読みをしてこうとなるのが正解です。



「乞う」の類語や言い換え

「乞う」の類語や言い換え

乞うとは、自分以外の第三者に対して何かを求める場合や頼むといった意味を持っている言葉だと述べました。

乞うには、同じような意味を持つ言葉がいくつかあります。

意味が似ている言葉を使用して、乞うの言い換えをする事も可能です。

では代表的な類語や言い換えの例をあげてみましょう。

  • 請う
  • 頼む
  • 願う
  • 求める

請う

乞うと非常に近い意味で使われるのが、請うです。

請うは読み方も乞うと同じで、こうと読みます。

その意味もお願いする、求めるというもので、使い分けに迷う人も少なくありません。

どちらも同じように使用する事が出来ますが、乞うの方がより相手にねだる様にお願いする気持ちが強い時に使用されます。

一方請うの場合は、許可をお願いするような内容に対して使うのが適当です。

頼む

相手に対して自分の希望を叶えてくれるようにお願いをする時は、頼むという言葉を使用します。

乞うという言葉も、相手にお願いをするという意味も含まれているため、言い換えに使用する事も可能です。

しかし、乞うがねだったり相手にへりくだるニュアンスが強いのに対して、頼むという言葉は立場的に同等の場合にも使用可能です。

願う

願うは神様に対して願望を伝える際にも用いられたり、何かを祈る時に使います。

しかし、その他に第三者に対して何かを頼む際にも使用される言葉です。

この点が乞うと同じ意味となり、言い換えに使っても不自然ではないでしょう。

乞うは祈ると同じ意味とは言えませんが、相手に対して何かを願い求めるという意味で願うの類語だと言えます。

求める

そもそも乞うは、相手に対して何かを要求する意味がありますから、求めると言い替えることが出来ます。

乞うは、シンプルに求めるというよりは、もっと強くねだるというニュアンスが強くなります。

しかし、基本的な意味としては乞うも求めるも同じだと言えるでしょう。

「乞う」の使い方

「乞う」の使い方

乞うという動詞は、それだけでは何を求めているのか、何を頼んでいるのかが全く分かりません。

そこで乞うという言葉を使用する時には、前になになにを乞うというように品詞を導入します。

これによって意味が伝わる言葉として成立をするのです。

また、乞うは日常生活の中で話し言葉として使われるタイプのものではありません。

そのため、文字として見かける事はあっても普段の会話の中で耳から入る事は珍しいでしょう。



「乞う」を使った例文

「乞う」を使った例文

乞うという言葉は、多くの類語があり色々な言い換えが出来るため、使用頻度は高くありません。

しかし、中には乞うという言葉を使用した方がしっくりとくる使い方もあります。

乞うという言葉を使った例文をいくつか見ていく事にしましょう。

  • 「乞う」の例文1
  • 「乞う」の例文2
  • 「乞う」の例文3

「乞う」の例文1

「ケガをさせた相手に許しを乞う」といった使い方が出来ます。

これは、誰かに対して悪い事をしてしまった場合や自分に非がある場合に、相手に自分の行いを許してもらえる様にお願いをするという意味です。

ただ謝るというよりも、全面的に自分の非を認めて、どうにかして容赦して貰えるように頼み込む状態の際に使用す事が多くなります。

「乞う」の例文2

「ひもじくて食べ物を乞う」

これは、第三者に食べ物をくれるように頼み込むという意味です。

このように乞うは、何かを与えて欲しい時にも使うことが出来ます。

欲しいと言い換える事も可能ですが、乞うという言葉を使う事でどれだけ切羽詰まった状態なのかを表す事が出来ます。

例えば、ただ朝御飯を抜いてお腹が空いただけなら、食べ物を乞うという言い方はしないでしょう。

「乞う」の例文3

「先生に教えを乞うのは難しい」という例文の意味は、先生に教えて貰う事は難しいという事になります。

この場合の乞うは、相手にして欲しいという願いを表しています。

つまり教えを乞うというのは、教えて欲しいという事です。

「乞う」を使った言葉

「乞う」を使った言葉

乞うという文字が使われている言葉は、中々思い付きにくいかもしれません。

しかし、実は以外にも多くの言葉に乞うという文字が使用されているのです。

慣用句や熟語として知られている乞うを使った言葉を紹介します。

  • 乞うご期待
  • 命乞い
  • 骸骨を乞う
  • 玉斧を乞う

乞うご期待

映画やドラマの挨拶などで、乞うご期待という言葉がよく使用されます。

上記の場合は、観客に対して映画やドラマの内容に是非期待していてくださいという意味です。

映画やドラマなどではなくても、これから発表や発売されるものに対して、期待を煽る際に使用されがちです。

命乞い

乞うは、他人に対してお願いや頼みごとする際に用いられる言葉です。

命乞いとは、命をお願いするという意味ではなく、その身に危険が迫った状態の時に命を助けてくれるようにお願いをする事になります。

例えば敵に捕まったり、殺されそうになった時に命乞いをするのです。

ですから実際に使用される場面は、かなり限られてくる言葉だと言えるでしょう。

骸骨を乞う

これは、主君に辞職を願い出るという意味の慣用句です。

がいこつをこうという読み方をします。

その由来は古代の中国にあり、当時は自分の主君にその身を捧げる事が当たり前の時代だったので、側を離れる際はその骨だけでも返して欲しいという所からきています。

今は、聞きなれない慣用句だと言えるでしょう。

玉斧を乞う

玉斧を乞うという慣用句もあまり聞きなれない言葉でしょう。

これはぎょくふをこうと読みます。

詞や文章の添削を願い出るという意味です。

添削という行為が、文章を斧で削るというように見立てた事から、こうした言葉が生まれたと言われています。

「乞う」の過去形

「乞う」の過去形

乞うの過去形は、乞うたとなります。

時々乞うの過去形を乞ったとする人がいますが、正しくは乞うたです。

確かに乞ったでも、意味は通じるでしょう。

しかし、正しい過去形はといった場合には乞ったではなく乞うた、だと覚えておいてください。

「乞う」の具体例

「乞う」の具体例

乞うという言葉は、あまりに日常生活の中では使用しないでしょう。

そのため、具体的な使用例が思い浮かばないかもしれません。

そこで身近な恋愛や仕事でのシチュエーションごとに、具体的な例を見ていきましょう。

  • 恋愛
  • 仕事

恋愛

恋愛において乞うという言葉は、相手の愛情を求める際に使用されます。

愛を乞うという言葉がありますが、これは自分に愛情を注いで欲しい、愛して欲しいという意味になります。

対等な関係で愛を求めるというよりも、どうか愛してくださいお願いしますという下手に出た言葉です。

恋愛において現在心が満たされている場合は、乞うという言葉は適切ではないでしょう。

相手にお願いをして愛を求めることが、恋愛における乞うという意味だと言えます。

仕事

仕事を乞うという場合、これは相手に仕事をして欲しいという意味ではありません。

仕事が欲しいという意味で使用されます。

例えば、職がなく仕事を探しているような状態は、まさに仕事を乞うでしょう。

また、仕事では上司や先輩から指導をしてもらう機会も多いはずです。

このようなビジネスシーンでは、教えていただくという意味で、教えを乞うという使い方がふさわしいでしょう。

icon まとめ

乞うとは、相手に対して頼むお願いするといった意味から、何かを欲しいと望む時にも使用されます。

ですから、頼む願うといった言葉に言い替える事も出来ますが、特に頼みねだる気持ちやへりくだる気持ちが強く表れている言葉です。