「戯れる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
大人になってから、心から楽しむことを忘れていることがあります。
社会人となってから、数十年も経ってくると、心にゆとりがなくなってしまい、幼い頃に無心になって遊ぶことができた時代を懐かしむのかもしれません。
今の時代は、本当に心に余裕も持てなくなった時代なのでしょう。
だからこそ、時には「戯れる」ことに没頭してもいいではないかと思うのです。
しかし、「戯れる」に没頭すると言っても、この言葉には、色々な意味が隠されているために、使うシーンによって、様々な解釈ができます。
この言葉を使う前にその意味を十分に理解しておくことが大切です。
目次
- 「戯れる」の意味とは?
- 「戯れる」の類語や言い換え・似た言葉
- 「戯れる」の言葉の使い方
- 「戯れる」を使った例文
- 「戯れる」を使った言葉を解釈
- 「戯れる」の英語
「戯れる」の意味とは?
「戯れる」という表現は、よく耳にすることがあります。
それはでに「戯れる」という言葉は、色々な場面で使われる機会が多い言葉ではないでしょうか?
それは、「戯れる」の意味を知ると分かってくることと思います。
「戯れ」には、次のような意味があるからです。
「遊び興ずる」、「無心に遊ぶ」「ふざけた気持ちでことをする」「みだらな言動をする」「風情がある」、「趣がある」、「しゃれている」「あだめいている」
「戯れる」という言葉には、これだけの意味がありますので、色々なシーンで活用することができる言葉です、
日本語には実に多くの単語、ことわざ、慣用句がありますが、「戯れる」の意味を理解すると、あらためて、言葉の深みや重みを再認識することができます。
- 「戯れる」の読み方
「戯れる」の読み方
「戯れる」には、2つの読み方があります。
1つは、「たわむれる」です。
2つ目は、「ざれる」という発音です。
「される」という読み方を知っている人は意外に少ないかもしれません。
しかし、「戯言(ざれごと)を言うな」
というセリフを聞くと、「あっ、その言い方は聞いたことがある」と思う人もいるでしょう。
「戯言(ざれごと)を言うな」とは、「ふざけだことは言うな」や「冗談言わないで」という意味になります。
「戯れる」は実に多くの意味があることが分かってきますね。
「戯れる」の類語や言い換え・似た言葉
この「戯れる」という言葉を他の言葉で言い換えると、どのような言葉で言うことができるでしょう?
類義語としては、「媚びる(こびる)」という言葉が浮かんで来ます。
この「媚びる」は、日常生活の中では、あまり使われることが少ない言葉ではないかと思います。
しかし、この言葉の意味を調べていくうちに、何となく、「戯れる」に近い意味を持つ言葉であることが見えてきそうです。
意味としては、「女が男の気を引こうとしてなまめかしい態度や表情をする」といった意味があります。
「媚びるような目つきで、僕にアプローチしてきた女性」
こんな言い方をする時に使う言葉です。
「性的な興味を刺激させる戯れ的な振る舞い」という印象を受けてしまうのですが、「媚びる」の意味の延長には、「いちゃつき」という言葉も出てきます。
「いちゃいちゃする」というと、熱々の男女のカップルのイメージがありますが、これも「戯れる」という言葉の類義語となります。
このことから、「媚びる」も「戯れる」の類義語として理解することができるのかもしれません。
「戯れる」の言葉の使い方
「ふざけた気持ちでことをする」、「みだらな言動をする」ような意味を持つ「戯れる」を使う場面は、様々なシーンが浮かんできます。
「子供達の戯れ」となると、「子供達の集まり」的な意味もありますし、使うシーンによって、その意味合いがかなり変わってきます。
「戯れる」を使った例文
では、「戯れる」を使う例文を見てみましょう。
- 「戯れる」の例文1
- 「戯れる」の例文2
- 「戯れる」の例文3
「戯れる」の例文1
「彼女は犬や猫と戯れるのが好きな人です」
この時の「戯れる」は、「いちゃいちゃ」するという意味よりも、動物と遊ぶことが好きだというニュアンスが色濃く出ています。
それも、無心な心の状態で犬や猫達と遊ぶことが、彼女自身を癒してくれているのかもしれません。
「みだらな言動をする」という意味を持つ「戯れる」とは、程遠い表現のような気もしますね。
「戯れる」の例文2
「子供達は戯れて1日中公園で遊んでいた」
これも、無心で遊びに夢中になっている子供達の姿が目に浮かんできます。
最近は、公園や自然の中で「遊ぶ」ことに夢中になるより、ゲームで楽しむ子供達が増えているような気がしてなりません。
このように、心から楽しめる「戯れ」を親が自分の子供に教えてあげることも大切だと思います。
今の40、50歳代の大人の人達は、自然の中で、「戯れた」楽しい記憶が残っているのではないでしょうか?
「戯れる」の例文3
「近所で犬達が戯れて徘徊している」
動物だって、「戯れる」ことをします。
時には、群れで行動する習性は、人だけの特権ではなさそうです。
「戯れる」を使った言葉を解釈
では、「戯れる」を使った言葉をもう少し見ていくことにします。
- 「遊び戯れる」
- 「彼女と戯れる」
- 「戯れて言う」
「遊び戯れる」
例文でも見たように、多くの子供達が、広場などで、集まり無邪気に遊んでいる光景が浮かんできそうです。
このような表現は、聞いているだけでも微笑ましいことような気がします。
「彼女と戯れる」
ちょっと、エッチな印象がありますが、「いちゃいちゃ」しているイメージでしょうか。
少しばかり、いやらしい感じもするのですが、「戯れる」という言葉は、このような時でも応用することができます。
「戯れて言う」
「ふざけたことを言う」という意味になります。
時代劇でも、「お殿様、お戯れを」といったセリフを聞いたことがないでしょうか?
「ご冗談を仰せにならないでください」や「(いやらしい行為を)お止やめください」というような意味になるでしょう。
「戯れる」の英語
「戯れる」を英語で表現すると、“playwith”、“foolabout”、“befrolicsome”、“frisk”などがあります。
特に“frisk”の場合、「跳ね回る」というニュアンスがありますので、「むじゃき遊び回る」意味の「戯れる」の意味と指しています。
「戯れる」という言葉には、たくさんの意味があることから、言葉の多様性を再認識することができます。
「戯れる」を子供達の行動に当てはめてみると、「無邪気」な光景を思い浮かべることができます。
例文で挙げたように、動物と「戯れる」ことも、生き物との触れ合いによって、心が癒されるという理解になるかもしれません。
その一方では、「いやらしい言動」、「いやらしい行為」という側面も見え隠れする言葉でもあります。
「彼女の戯れ」となると、その意味合いが強くなってきます。
時代劇で悪代官、悪大名に対する定番的なセリフの「お戯れを」となると、いやらしいことを美しい女性や奥方の力づくで求めて行こうとすることおに対しての反論的な言葉でしょう。
そのうち、水戸黄門様の登場となり、悪三昧の行動が赤裸々になって、懲らしめられるという、ラストは爽快な内容で締めくくられます。
このように「戯れる」という言葉は、いくつもの子意味があるために、時にはいい意味で使われたり、悪い意味で使われることがある極めて珍しい言葉なのかもしれません。
私達も、仕事をしている中で、「戯れる」的な発言をすることがあるでしょうが、最近は、セクハラ、パワハラで訴えられる時代です。
十分に注意して行動しなくてはなりません。
昔とは異なり、「戯れる」=「無心で楽しむ」時代とは大きく変わってきているのですから。
もしかすると、価値観が変わっていくことで、この言葉の用法をさらに増えていくかもしれません。