「機微」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「機微」の意味や類語を紹介します。
さらに「機微」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「機微」の意味とは?
- 「機微」の類語や言い換え・似た言葉
- 「機微」の言葉の使い方
- 「機微」を使ったその他の言葉
- 「心の機微を捉える」人になるために
「機微」の意味とは?
「機微」という言葉を耳にした事はあるでしょうか。
「人生の機微に触れる」などという言葉を通じて、「機微」を知ったという人もいるでしょう。
「機微」という字面を見ただけでは、意味が分かりにくいのが「機微」という言葉の特徴でもあります。
そこで「機微」の読み方や、「機微」の意味について見て行きましょう。
- 「機微」の読み方
- 「機微」の意味
「機微」の読み方
「機微」は「きび」と読みます。
画数が多い漢字がふたつ続きますが、いずれも見覚えのある漢字です。
「機微」は「機械」の「機(き)」、「顕微鏡」の「微(び)」で「きび」などと覚えて、他の読み方をしないようにしましょう。
「機微」の意味
「機微」は、「機微に通じる」または「機微に触れる」などという定型句があります。
「機微」の意味は、「容易に察する事ができないような、微妙な趣や事情」です。
表向きでは分からない、内面に踏み込んでみないと、なかなか理解できない繊細な事情を意味します。
元々、「機微」は容易に察する事ができないため、「機微」の本当の意味を知るためには、「機微」の意味を深く知り、例文を見るなどして、身近に接する必要があるかもしれません。
「機微」を感じられると評判の小説や映画を観るのもおすすめです。
また人生経験を積んで、「機微」を感じる事ができる感性を養う必要があるかもしれません。
このように「機微」には少し大人なイメージ、子供にはなかなか分からない、繊細な趣や事情が含まれています。
「機微」の類語や言い換え・似た言葉
次に、「機微」に似た言葉や類語をチェックしてみましょう。
少しわかりにくい「機微」という言葉の意味を知るために、似た意味の言葉を覚えておきましょう。
- 「微妙」【びみょう】
- 「繊細」【せんさい】
- 「デリケート」【でりけーと】
「微妙」【びみょう】
「微妙」という言葉は日常的に良く使う言葉だと思います。
「微妙に違う」という意味で、「微妙」という言葉を選ぶ事もあります。
「微妙」は細かい味わいがあり、簡単に言いつくす事ができないという意味があります。
「微妙ですね」と言う時は、「一言で言い表す事ができない」という前提があります。
特に心は微妙な動きをしますので、簡単に言いつくす事は難しいです。
「繊細」【せんさい】
「繊細」という言葉も、「機微」の仲間のような言葉です。
「気持ちの繊細さ」は、「心の機微」と似た意味があるからです。
「繊細」には、感情や感覚が、細かい事を意味します。
「繊細な感覚」という定型句があったり、「繊細な演技」「繊細な筆致」「繊細な表現」など、様々な言葉とつなげて使われます。
ほとんどの場合ポジティブな意味で使われますが、「繊細な人」という時は、ポジティブな面とネガティブな面が半々なイメージになります。
「繊細な人」は傷つきやすかったり、少しの違いにこだわるイメージが付きまとうからです。
「デリケート」【でりけーと】
「繊細」という言葉を英語にすると「デリケート」になります。
「デリケートな人」「デリケートな神経の持ち主」などという使い方をされます。
「機微」の言葉の使い方
「機微」は、「心の機微」「物事の機微」など、他の言葉とつなげて使われる事が多い言葉です。
何か主体となる言葉とつなげる事で、その繊細さや揺れ動く感じを表現する事ができます。
ビジネスシーンでは、コミュニケーション能力が必要になりますので、「心の機微」という言葉が使われやすいかもしれません。
特に営業など、社員以外の人と出会う機会が多い人は「心の機微」や「感情の機微」について語られるシーンが多いでしょう。
営業活動自体が繊細で難しい事を意味する時に、「営業の機微」という言葉で表現する事もあります。
また「経済の機微」や「外交の機微」など、経済活動についての繊細さや揺れ動きを表す時にも「機微」という言葉が使われます。
「機微」を使ったその他の言葉
次に「機微」を使った定型句のような言葉を見て行きましょう。
「機微」と組み合わせる事が多い言葉を見る事で、「機微」の意味が良く分かるようになるかもしれません。
- 「心の機微」【こころのきび】
- 「物事の機微」【ものごとのきび】
- 「機微を捉える」【きびをとらえる】
「心の機微」【こころのきび】
人の心は繊細です。
それは自分の気持ちが他人になかなか分かってもらえない事、または自分が些細な事で傷ついたり苛立ったりする様子からも理解する事ができると思います。
自分の心が繊細で、とても揺れ動きやすいように、他人の心も同じように繊細です。
このように、他人が少し見たくらいでは理解できない心の様子を、「心の機微」と呼びます。
「心の機微」については、人生経験がある人ほど様々なパターンを知り、相手の気持ちが簡単に理解できるものではない事を知っています。
つまり相手の気持ちが分かるようになると同時に、本当の意味では分からないという事も知っています。
「心の機微がわかる」人は、人の気持ちが分かる反面、分からない事も知っています。
「心の機微」は「感情の機微」と入れ換える事もできます。
「物事の機微」【ものごとのきび】
「機微」という言葉は「心の機微」など、気持ちの揺れ動きや繊細な心を表す言葉として使われる事が多いです。
しかし「機微」が意味する範囲はさらに広いです。
「経済の機微」や「市場の機微」、「環境の機微」は「外交の機微」など、様々な物事の様子を表す時に使います。
心や気持ち、感情と同じように、物事にも「機微」があります。
「物事の機微」も「心の機微」と同様で、繊細で揺れ動くものです。
「経済」や「市場」「環境」や「外交」などは、人々の心の動きによって移り変わります。
景気が不景気になったり、好景気になるのには、民衆の感情が関係しているからです。
人の気持ちが関係しているだけあり、「物事の機微」も移り変わりが激しく、とても繊細です。
「機微を捉える」【きびをとらえる】
繊細で揺れ動き、正体がつかみにくい様子の「機微」に「捉える」をつけて、「機微を捉える」という言葉として使うことがあります。
「機微を捉える」は定型句で、人のこころや物事に対して、上手に対策を講じるという意味があります。
誰かの心の繊細な動きを「捉える」事で、その人が求めているリアクションを取る事ができるからです。
「機微を捉える」事ができる人は、人から好かれやすく、仕事も上手にこなす事ができやすい人です。
繊細な心や動きを捉える事ができる、高性能なセンサーを持っているからです。
「心の機微を捉える」人になるために
最後に「心の機微を捉える」事ができる人になるためのヒントを紹介します。
繊細で揺れ動きやすい「心の機微」を捉える事ができるようになるためにはどのような方法があるでしょうか。
- 「人生経験を積む」【じんせいけいけんをつむ】
- 「聞き上手になる」【ききじょうずになる】
「人生経験を積む」【じんせいけいけんをつむ】
人の心や感情はとても複雑で知るのが難しいものです。
「心の機微を捉える」には、他の人が感じている感覚を共有する必要があります。
そのためには、ある程度の人生経験が必要です。
例えば落ち込みやすい人の「心の機微」を知るためには、落ち込んだ経験がないと理解が難しいためです。
まずは人生経験を積み、人の心が分かるようになりましょう。
「聞き上手になる」【ききじょうずになる】
誰かと一緒にいる時に自分の話ばかりしていると、他人に「心の機微」に気付く事はできないでしょう。
「心の機微を捉える」ためには、相手の話をじっくりと聞く必要があります。
「聞き上手」になる事を目指せば、自然と「心の機微」に気付きやすい人に慣れます。
今後は、人に話しをするよりも、人の話を聞く事に重点を置いてみましょう。
「機微」は外からは容易に理解できない、心や物事の揺れ動くさまを表現した言葉です。
「機微」を知るためには、ある程度の人生経験を積む必要があります。
まずは「機微」の意味を知り、人の心や物事の動きに関心を持つところから始めてみましょう。