「お言葉に甘えて」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
敬語表現のひとつ「お言葉に甘えて」の意味や類語を紹介します。
さらに「お言葉に甘えて」の使い方や例文を紹介します。
目次
- 「お言葉に甘えて」の意味とは?
- 「お言葉に甘えて」の言い換えと類語
- 「お言葉に甘えて」を分解して解釈
- 「お言葉に甘えて」の使い方
- 「お言葉に甘えて」を使った例文
「お言葉に甘えて」の意味とは?
「お言葉に甘えて」は大人になったら頻繁に使う事になる言葉です。
社会人として外で働く事になったら、きっと「お言葉に甘えて」という言葉が必要になるでしょう。
場合によっては、ほとんど毎日のように使う事になるかもしれません。
そんな誰かに何かをしてもらう時に、ぜひ使っていきたい、「お言葉に甘えて」の意味を紹介します。
- 「お言葉に甘えて」は敬語表現
- 「お言葉に甘えて」の意味
「お言葉に甘えて」は敬語表現
「お言葉に甘えて」は、誰かに何かをしてもらった時に使う言葉です。
直接会って、またはメールでも使う言葉ですので知っておきましょう。
また「お言葉に甘えて」は、敬語ですので、年上の人を敬う時、さらにビジネス上の関係者に対して使う事が多いです。
親や友達に対して「お言葉に甘えて」という言葉を使う事はほとんどないでしょう。
まずは「お言葉に甘えて」は、敬語であるという事を知っておきましょう。
「お言葉に甘えて」の意味
「お言葉に甘えて」は、「発言者の言葉に甘えます」という意味があります。
そこから広がって「発言者の好意を、受け入れます」という意味になります。
さらには「感謝します」「ありがとうございます」などの意味も含まれていると考えていいでしょう。
例えば、部長が「今日のランチの代金は俺のおごりだ」と言った場合、「お言葉に甘えて、ご馳走になります」と言います。
部長のランチ代をおごるという嬉しい提案を受け入れるという、意思表示があります。
さらに敬語表現ですから、部長の事を尊敬しているという意味も加わります。
このように、「お言葉に甘える」場面は、誰かに何かをしてもらう場面ばかりです。
そのため、「お言葉に甘える」という表現には、すでに「ありがとうございます」の意味も含んでいますが、「ありがとうございます、お言葉に甘えます」など、感謝の言葉も付け加えた方が良いでしょう。
「お言葉に甘えて」の言い換えと類語
「お言葉に甘えて」を他の言葉に言い換えると、どのような言葉になるかを見て行きましょう。
敬語表現なので、知らない人も多いかもしれません。
これを機会に「お言葉に甘えて」とセットで覚えておきましょう。
- 「ご厚意に甘えて」【ごこういにあまえて】
- 「お気持ちに甘えて」【おきもちにあまえて】
「ご厚意に甘えて」【ごこういにあまえて】
「お言葉に甘えて」と似た意味の言葉に、「ご厚意に甘えて」があります。
「お言葉に甘えて」という時は、誰かの発言を受け入れるという意味がありますが、「ご厚意に甘えて」の場合は、「厚意を受け入れる」という事になります。
「厚意」とは思いやりという意味で、「ご厚意」はその敬語表現となります。
目上の人やビジネス上の関係者から思いやりのある行動をしてもらった時は、「ご厚意に甘えて」という言葉を使いましょう。
「お気持ちに甘えて」【おきもちにあまえて】
「お気持ちに甘えて」も「お言葉に甘えて」や「ご厚意に甘えて」と同じ意味の言葉です。
特に「ご厚意に甘えて」とは、使うシチュエーションも同じなので、同じ意味のバリエーション違いだと思って間違いありません。
「お言葉に甘えて」の時は、言葉を受け入れるのに対し、「お気持ちに甘えて」の場合は、相手の優しい気持ちを受け入れるという意味があります。
「お言葉に甘えて」を分解して解釈
続いて「お言葉に甘えて」を分解して解釈してみましょう。
「お言葉に甘えて」は「お言葉に」と「甘えて」に分ける事ができます。
それぞれの意味を理解して、より深く「お言葉に甘えて」の言葉の意味を知りましょう。
- 「お言葉に」
- 「甘えて」
「お言葉に」
「お言葉に」は「言葉」が基になっています。
「言葉」をあらためて他の表現にするのは、意外と難しいものです。
「言葉」は、音や文字で、考えや感情を表現するもの、という意味があります。
口に出したり、このように文章に起こしたりしながら、自分の考えや感情を相手に伝えられるツールが「言葉」です。
「言葉」がなければ、自分の想いを他の人に伝えるのは難しいのではないでしょうか。
人間以外でも「言葉」を持つ動物はいるといいます。
しかしこれほど「言葉」に興味を持ち、使いこなしている動物は、間違いなく人間だけでしょう。
「甘えて」
「甘える」には、「相手の好意を受け入れる」という意味に加えて、「やるべき事をやらない」という意味もあります。
「親に甘える」という場合、親が何でもしてくれるのをいい事に、自分がすべき事をしない事を意味します。
例えば「上司の「鰻をおごる」という『お言葉に甘える』」という時は、「上司の行為を受け入れる」と同時に、「支払うべきお金を払わない」という意味があります。
「甘える」という言葉は可愛い言葉で、「甘え上手」などの言葉もあります。
しかし「やるべき事をやらない」という意味があるのを知ると、「甘え過ぎはまずい」と気付かされるかもしれません。
「お言葉に甘えて」の使い方
「お言葉に甘えて」は、ビジネスシーンで使う言葉です。
さらに目上の人に対して使います。
取引先のスタッフに「今度のお仕事は、私達が段取りをさせていただきます」などと嬉しい言葉を言われた時に、「『お言葉に甘えて』お任せしても良いでしょうか?」などと返事をします。
また「いえいえ、滅相もないです」などと、「お言葉に甘えて」しまう前に、一度「自分でやる」という姿勢を見せるのも、社会人として必要な態度かもしれません。
一方で、友達や年下のスタッフに、「代わりに仕事をしておきます」などと言われたら、同返答すればいいでしょうか。
その場合は「遠慮なく」という返事をしましょう。
「それじゃあ『遠慮なく』お願いするね。ありがとう」という感じで、感謝の気持ちを伝えましょう。
「お言葉に甘えて」を使った例文
最後に「お言葉に甘えて」を使った例文を見て行きましょう。
ビジネスシーンや、目上の人と接する時の参考にしてください。
- 「お言葉に甘えて」の例文1
- 「お言葉に甘えて」の例文2
「お言葉に甘えて」の例文1
ビジネスシーンでは、「お言葉に甘えて」という言葉を良く使います。
例えば上司からプレゼントをもらう時は、「○○課長の『お言葉に甘えて』ゴルフクラブを頂戴いたします」などと返事をします。
ご馳走になる時も「『お言葉に甘えて』ご馳走になります。いつもありがとうございます」などと返事をしましょう。
特に会社員生活を送っていると、特に直接の上司などには、毎日のようにお世話になっていると思います。
するとつい、「これやるよ」とか「おごってやるよ」などの言葉に対して、反応が薄くなりがちです。
結果的に「お言葉に甘えて」という言葉を忘れがちですので注意をしましょう。
「お言葉に甘えて」の例文2
目上の人に接する場面でも「お言葉に甘えて」という言葉を使うのは必須です。
例えば、妻の実家に遊びに行く時は、嬉しい言葉をかけてもらいやすいので、「お言葉に甘えて」という言葉を使う機会が多いでしょう。
「『お言葉に甘えて』先にお風呂に入らせてもらいます」、「『お言葉に甘えて』中トロをいただきます」など、「お言葉に甘えて」が自然に口に出るようになると、義理の父や母の覚えもよくなるはずです。
面倒だと思わずに、「お言葉に甘えて」を大安売りしましょう。
「お言葉に甘えて」は、ビジネスシーンはもちろん、社会に出ると言う機会が多い言葉です。
反射的に「お言葉に甘えて」という言葉が出るくらい、使い方を理解してどんどん使って行く事をおすすめします。
「お言葉に甘えて」というフレーズを出した時、相手は無表情だとしても、内心は嬉しいものです。
相手のリアクションは気にせず、「言っておくに越した事はない」と思い、「お言葉に甘えて」を使いましょう。