「和気あいあい」の意味とは?漢字、類語や使い方、例文を紹介!
仲のいい人達と集まったり、楽しく過ごしている状態のことを「和気あいあい」と言ったりしますが、この言葉には一体どのような意味があるのでしょうか。
また日常に馴染んではいるものの頻繁に使うわけでもなく、深い意味まで考えた事はないかもしれません。
そこで今回は少し掘り下げ「和気あいあい」という言葉について詳しくみていきたいと思います。
目次
- 「和気あいあい」の意味とは?
- 「和気あいあい」の言い換えや類語
- 「和気あいあい」の使い方
- 「和気あいあい」を使った例文
- 「和気あいあい」を分解して解釈
- 「和気あいあい」を使った言葉
「和気あいあい」の意味とは?
- 「和気あいあい」の読み方や意味
- 「和気あいあい」の語源
「和気あいあい」の読み方や意味
「和気あいあい」は【わきあいあい】と読みます。
意味は、
- 仲間や友達、家族など何人かで集まって和やかにまったり楽しむこと
- みんなで楽しく盛り上がったりしながら過ごすこと
- 数人それぞれが気持ちよく、明るく仲良く過ごすこと
などになります。
単独で楽しんだり賑やかで騒々しい状況や場所には使いません。
少なくとも2人以上の人物を指しますし、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎのような空間ではありません。
「和気あいあい」の語源
「和気あいあい」と聞くと、活気があって賑やかで華やいでいる場といったイメージを持つ方がいますが、本来は漢字が表す《穏やかで、静かで落ち着いた雰囲気》の事をいいます。
そして「あいあい」は平仮名で表記する場合が多いようです。
また直接言葉には関係はありませんが、「和気あいあい」というのがマナーになっている食事が中華料理だといわれています。
中華料理というのは比較的ワイワイ楽しくフランクに過ごす方がいいと言われていますが、中華料理には沢山のテーブルマナーが存在し、目上の人を敬う中国の人は失礼な態度を嫌います。
そしてその上で「和気あいあい」がマナーなので、実は非常に難しいテーブルマナーなのです。
つまり敬意を払いながらも柔らかい空気を保つことが大切だという事になります。
「和気あいあい」の言い換えや類語
- 「和気あいあい」の言い換え
- 「和気あいあい」の類語
「和気あいあい」の言い換え
「和気藹然」【わきあいぜん】
穏やかで柔らかい気分が溢れる様子を表します。
「藹然」とは雲や靄、霞?などがたなびくことをいいます。
- 「この会社は非常に雰囲気が良く、社員全員が和気藹然としていて働きやすいと思う」
- 「和気藹然とした中で厳しい事をいう事は辛いですが、言うべき事はいわせてもらう」
など。
「和気洋洋」【わきようよう】
和やかな気分が満ちている様子をいいます。
「洋洋」とは水が溢れるほどに満ち満ちていたり、水面が広々と広がっている事をいいます。
また希望に満ち、未来が広がっている様子も表します。
「洋」とは、大西洋や太平洋の「洋」であり、洋い【ひろい】大海という意味を持ちます。
- 「仲間内では和気洋洋とした雰囲気だったのに、一歩離れた途端に素っ気なくなった」
- 「この場所は大変和気洋洋としていて気持ちがいい。
本格的にリフレッシュできそうだ」
など。
「和気あいあい」の類語
「友好的」【ゆうこうてき】
仲が良く親しい仲である事をいいます。
またそのような関係性やそのような人物の事をいいます。
国同士、国籍が違う人、価値観や文化が違うもの同士などが手を取り合い、和やかで穏やかな状態の事をいいます。
「友好的」と「和気あいあい」は穏やかな関係性や安心感を感じられるような間柄を表すので、その面では近い意味になります。
- 「彼は非常に友好的で、誰とでもすぐに打ち解けることができる」
- 「友好的な関係性や間柄を保つ事は、穏やかで和やかなムードに結びつく」
など。
「気分がほぐれる」【きぶんがほぐれる】
張り詰めていた緊張感がなくなり、リラックスしたり穏やかになる事をいいます。
温和で柔らかい気持ちになったり気が抜けて安心する状況をいいます。
「和気あいあい」とはリラックスしてのびのびした状態が同じだといえるでしょう。
気分がほぐれないと「和気あいあい」になるには難しいかもしれません。
- 「彼は本当に思いやりがあり、優しい。お陰で毎回気分がほぐれる」
- 「気分がほぐれたのでゆっくり眠れそうだ。昨日は一睡もしてないので」
など
「和気あいあい」の使い方
「和気あいあい」という響きを聞くだけでいい雰囲気であり、和やかなことがわかるのではないでしょうか。
この言葉自体は自ら発言したり、頻繁に普段から会話に出てくる訳ではないかもしれませんが、落ち着いてほっこりした状況を表現したり、そこにいる人達の柔らかく温かい穏やかな雰囲気を表す時に使います。
またその場所に自分がいたとしても、「私は和気あいあいと過ごしている」とは言いません。
基本的には自分以外の複数の人物や名詞などを主語としておき、「みんなで和気あいあい過ごしている」や「海で和気あいあいと過ごしている」と使います。
「和気あいあい」を使った例文
- 「和気あいあい」の例文1
- 「和気あいあい」の例文2
- 「和気あいあい」の例文3
- 「和気あいあい」の例文4
- 「和気あいあい」の例文5
「和気あいあい」の例文1
「車で和気あいあいと山道をひた走って、目的地のキャンプ場についた」
「和気あいあい」の例文2
「本当に彼の家族は、和気あいあいとした雰囲気で、羨ましいくらいだ」
「和気あいあい」の例文3
「最初は和気あいあいとしているから気付かないみたいだけど、徐々におかしいと気づき出して、ブラック企業だと気付くみたいだよ」
「和気あいあい」の例文4
「仲間と和気あいあい食事をするのはストレス発散にもなるし、心も潤う」
「和気あいあい」の例文5
「あのグループ、一見和気あいあいとしているようにみえるでしょ。
実はドロドロしているらしいですよ」
「和気あいあい」を分解して解釈
- 「和気」
- 「あいあい」
「和気」
「和気あいあい」は漢字で書くと「和気藹藹」になります。
「和気藹藹」の「和気」とは《和やかで気持ちが穏やかなこと》という意味があります。
「あいあい」
「藹藹」とは《草木がもこもこと茂っていること・静かで穏やかで和やかなこと》をいいます。
また「藹藹」は「靄靄」と書く事もあり、「靄」には《雲やもやが集まること、たちこめること・和やかな気が満ち溢れているさま》という意味があります。
「和気あいあい」を使った言葉
- 「和気あいあいとした雰囲気」
- 「和気あいあいとした場所」
- 「和気あいあいと過ごす」
「和気あいあいとした雰囲気」
「和気あいあいとした雰囲気」とは、
みんなで集まって和やかに過ごしたり、仲良くして盛り上がっている時の雰囲気のことを言います。
非常に柔らかく温和な雰囲気だと思うので、気持ちも前向きになり安心している時に使う言葉だといえるでしょう。
「和気あいあいとした場所」
「和気あいあいとした場所」とは殆どの場合が第三者が和やかに楽しんでいたり、何人かで集まって楽しく盛り上がっている場所を客観的に見ている時に使われます。
どちらかというと自分が楽しんでいるというよりは楽しんでいる人達を見ているという状況を表します。
その場所は街中であったりどこかのお店かもしれません。
「和気あいあい」自体が本来は静けさや落ち着きを表す言葉になるので、見るとほっこりするかもしれません。
「和気あいあいと過ごす」
こちらは自分自身が気のおける仲間や家族、大切な人達と穏やかに和やかに過ごしている時に使う言葉になります。
大変ポジティブで安心ができる時間である事を表現しているので、よく使う表現ですし、分かりやすい言葉だと思います。
「和気あいあい」という言葉は非常にポジティブで明るい言葉だと思います。
耳にしただけで楽しく穏やかな景色が眼に浮かぶのではないでしょうか。
大変有名な四字熟語なので、ぜひ機会があれば使ってみて欲しいと思います。
「和気あいあい」とするには周りとの信頼関係も重要ですし、価値観や考え方なども尊重し合える相手がいるという事なので、そんな中で過ごせる事は幸せな事ではないでしょうか。