「趣味が高じて」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「趣味が高じて」の意味や類語を紹介します。
さらに「趣味が高じて」の使い方や例文を紹介します。
目次
- 「趣味が高じて」の意味とは?
- 「趣味が高じて」の言い換えと類語
- 「趣味が高じて」の使い方
- 「趣味が高じて」を使った例文
- 「趣味が高じて」を分解して解釈
- 「趣味が高じて仕事になる」の例
「趣味が高じて」の意味とは?
「趣味が高じて」という言葉があります。
最近、身近な人から「趣味が高じて」という台詞を聞いた事がある人もいるかもしれません。
それくらい「趣味が高じて○○した」という話は意外と身近になるものです。
そんな「趣味が高じて」の意味と、そこから生まれた定型句の意味をチェックしてみましょう。
- 「趣味が高じて」の意味
- 「趣味が高じて仕事になる」
「趣味が高じて」の意味
「趣味が高じて」の意味は、「趣味を好きな気持ちの程度が高まって」「趣味を愛する気持ちが甚だしくなって」という意味です。
単なる趣味だったのに、いつの間にか趣味のレベルを超えてしまう、自分がコントロールできないくらい好きになってしまうという様子が、「趣味が高じて」という事です。
みなさんの中にも、趣味が楽しすぎて、趣味中心の毎日を送っている人がいるのではないでしょうか。
さらには仕事よりも趣味に夢中になり、結果的に趣味を仕事にしてしまう人もいるのではないでしょうか。
「趣味が高じて仕事になる」
「趣味が高じて」に「仕事になる」を付けた「趣味が高じて仕事になる」は、定型句と言えるくらい、良く使う言葉です。
例えばそば打ちを趣味にしていた会社員が、どんどんそば打ちに夢中になっていきます。
そして会社の仕事よりも、そば打ちに掛ける情熱の方が強くなってしまう事があります。
さらに腕前も上がり、プロの職人に匹敵するほどになった頃、「会社を辞めて、そば打ちで食べていけないかな」と考え始めます。
結果的にお蕎麦屋さんを始めて、それを本業にした場合、「趣味に高じて仕事になる」を具現化する事になります。
本業でなくても、趣味でお金を稼げるようになれば、「趣味が高じて仕事になる」と言っていいでしょう。
現在は副業を認める企業が増えていますから、「趣味が高じて仕事になる」ケースは今後、さらに増えて行くと考えられます。
「趣味が高じて」の言い換えと類語
「趣味が高じて」の言い換えや類語を見て行きましょう。
「趣味が好きすぎる」様子を言葉にしたものばかりです。
- 「趣味の域を超える」【しゅみのいきをこえる】
- 「趣味がエスカレートする」【しゅみがえすかれーとする】
「趣味の域を超える」【しゅみのいきをこえる】
「趣味の域を超える」は、「趣味が高じて」と同じ意味を持つ言葉です。
「趣味の域を超える」と、何かを好きな気持ちが、趣味のためとは思えないレベルに達してしまいます。
また趣味とは思えないくらいのスキルや知識を身につけて、プロレベルまで達してしまうことがあります。
これが「趣味の域を超える」という言葉が表現する状態です。
「趣味がエスカレートする」【しゅみがえすかれーとする】
「趣味がエスカレートする」という言葉も、「趣味が高じて」と似た意味を持つ言葉です。
趣味を愛する気持ちや、趣味の技術レベルや知識レベルが段階的に拡大、強化される様子を言葉にしたものです。
右肩上がりの曲線を描いて、どんどん好きな気持ちが高まっていく様子をイメージする事ができます。
「趣味が高じて」の使い方
「趣味が高じて」は、趣味を好きになり過ぎている人に対して、あるいは自分に対してツッコみのように使う事ができます。
例えば同じ職場の仲間同士なら、「趣味が高じて」という言葉の陰に、「仕事よりも夢中になっています」というツッコミがあります。
そのため同僚の中で趣味に夢中になり過ぎて、仕事がおろそかになっていると思える人がいたら、「Aさん趣味が高じすぎて、仕事が手に着いてないよ」と噂されるかもしれません。
また趣味の腕前を謙遜する意味もあります。
一緒にゴルフをした時に、ものすごく上手な人がいたら、一緒に回っているメンバーが「すごいね」と褒めてくれるでしょう。
そんな時に「趣味が高じてしまって」と自分を恥じるように言うと、自慢っぽくなく感じがいいかもしれません。
「趣味が高じて」を使った例文
「趣味が高じて」を使った例文を見て行きましょう。
例文を見る事で、「趣味が高じて」という言葉をどのように、文章に組み込めばいいのかが分かってくると思います。
「私は料理の『趣味が高じて』、料理の動画を配信するユーチューバ―になりました」、「スキーの『趣味が高じて』、都会を離れ、山の近くに引っ越す事になりました」、「俳句の『趣味が高じて』、松尾芭蕉のように日本中を旅しながら俳句を詠んでいます」などです。
このように「趣味が高じた」結果、自分や誰かが趣味の域を超えるような状況になった時、「趣味が高じて」という言葉を使った文章にしてみましょう。
「趣味が高じて」を分解して解釈
「趣味が高じて」を分解して解釈します。
「趣味が高じて」は「趣味」と「高じて」にわける事ができます。
それぞれの意味を知ると、「趣味が高じて」の意味が、より理解しやすいと思います。
- 「趣味」
- 「高じて」
「趣味」
「趣味」には、大きく分けて二つの意味があります。
まず、「物事の味わいやおもしろさ」という意味があります。
「趣味が乏しい人」と言われた場合は、物事の味わいやおもしろさが分からない人と言われている事になります。
風流とか風情とか、そのような味わいの仲間として、「趣味」を使います。
「趣味」のもうひとつの意味が「楽しみとして好む事柄」です。
いわゆるスポーツや音楽鑑賞などの「趣味」です。
また「趣味が良い」「趣味が悪い」など、「好みの傾向」の意味もあります。
ある男性が好きになる女性のタイプを見て、「女の趣味が悪い」などと言う事もあります。
「趣味が高じて」の場合は、後者の意味を採用しています。
「高じて」
「高じる」には程度が甚だしくなるという意味があります。
「好きな気持ちが高じる」という場合は、好きという気持ちの程度がどんどん高くなってしまい、収拾がつかなくなるという意味になります。
「高じてきたメタボが…」の場合は、メタボ体型のレベルがひどくなってきた…という意味になります。
このように「高じる」「高じて」は良い事から悪い事まで、様々な事柄を扱う事ができます。
「趣味が高じて仕事になる」の例
最後に「趣味が高じて仕事になる」の例を見て行きましょう。
趣味が高じて仕事になる、そのような趣味はどのようなものがあるでしょうか。
- 「料理」【りょうり】
- 「投資」【とうし】
- 「スポーツ」【すぽーつ】
「料理」【りょうり】
料理は趣味として、とても楽しいものです。
自分好みの美味しい料理を作る事ができますし、自炊をする事は節約につながります。
また健康管理の点でも料理を趣味にすると都合がいいです。
料理の「趣味が高じて仕事になる」時に、まず料理人として働くケースがあります。
会社員の方なら、会社を辞めて飲食店のスタッフとして働く事ができるでしょう。
起業して飲食店のオーナーになる事もできます。
またラーメン店のフランチャイズオーナーなどになる事も可能です。
さらにレシピ本を出版したり、料理研究家として講演をしたりテレビ出演をする事も可能です。
「投資」【とうし】
趣味で株式投資などをしている人が、「趣味が高じて仕事になる」場合、個人投資家になるケースがあります。
投資で利益を出す事ができるようになれば、誰でも「趣味が高じて仕事になる」を具現化する事ができるでしょう。
投資には株式投資以外にも、FXや不動産投資などがあります。
アパート経営なども投資のうちに入るかもしれません。
「スポーツ」【すぽーつ】
スポーツが趣味という人も多いと思います。
スポーツの「趣味が高じて仕事になる」場合、まずスポーツジムなどのインストラクターになるケースがあります。
さらにプロ選手になる人、スポーツ教室を運営する人もいるでしょう。
登山が趣味な人は、山岳ガイドになったり、山小屋を経営したりするかもしれません。
「趣味が高じて」という言葉は、自分や身近な人に趣味に熱い人がいるほど使いたくなる言葉です。
仕事以外にも夢中になれる事は素晴らしいので、「趣味が高じて」の状態になれると幸せかもしれません。