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「甲論乙駁」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「甲論乙駁」とは、お互いにあれこれ反論して議論がまとまらないことです。

「甲論乙駁」という言葉の意味・読み方・言い換え・類語・使い方・例文について、詳しく解説していきます。

甲論乙駁

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「甲論乙駁」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「甲論乙駁」の意味とは?
  • 「甲論乙駁」の言い換え
  • 「甲論乙駁」の類語
  • 「甲論乙駁」の使い方
  • 「甲論乙駁」を使った例文


「甲論乙駁」の意味とは?

「甲論乙駁」の意味とは?

「甲論乙駁」とは、「甲が論じれば乙がそれに反対するという感じで、お互いにあれこれ主張し合うばかりで議論の決着がつかないこと」を意味しています。

甲論乙駁の「甲(こう)」「乙(おつ)」というのは、議論・話し合いをしている人を匿名的な記号で表現したものです。

「名前のない個人」について抽象的な表現をする時に、「甲乙」「甲乙丙丁(こうおつへいてい)」という漢字で匿名的な人物を表すことがあります。

「甲論乙駁」という言葉には、「甲乙つけがたい」という言葉にあるような「甲=優れている・乙=劣っている」という優劣関係(上下関係)は特に意識されていません。

「甲論乙駁」の意味は、甲と乙という二人が議論している状況で、ああ言えばこう言うという言い合いが延々と続いていて決着がつかないということを意味しています。

「結論の出ない非生産的・不毛な議論」といったニュアンスが、「甲論乙駁」という言葉にはあるのです。

  • 「甲論乙駁」の読み方

「甲論乙駁」の読み方

「甲論乙駁」の読み方は、「こうろんおつばく」になります。

甲がある意見を論じれば、乙がその意見を論駁(反論)するという意味になります。

「駁(ばく)」というのは見慣れない漢字ですが、基本的にある意見・主張に反対して論破するといった意味のある漢字であり、「反駁(はんばく)・論駁(ろんばく)」といった言葉があります。



「甲論乙駁」の言い換え

「甲論乙駁」の言い換え

「甲論乙駁」の言い換えとして、「ああ言えばこう言う」「売り言葉に買い言葉」「水掛け論」などを上げることができます。

甲論乙駁は甲と乙が結論のでない事柄について延々と言い合いをしている状態を意味していますので、日常的な言葉である「ああ言えばこう言う」という言葉で言い換えることができます。

「ああ言えばこう言う」は、相手が何か主張してくればそれに合わせて反対意見や皮肉を反射的に返すことを意味しています。

そのため、甲論乙駁の言い換えとして、相手が言ってきた言葉に即座に反論するという「売り言葉に買い言葉」を上げることができます。

「お互いが持論を曲げずにいつまでも続く言い合い」を意味する「水掛け論」も、甲論乙駁の言い換えの一つと言えるでしょう。

「甲論乙駁」の類語

「甲論乙駁」の類語

「甲論乙駁」の類語には、以下のようなものがあります。

「甲論乙駁」の類語について分かりやすく紹介していきます。

  • 「賛否両論」【さんぴりょうろん】
  • 「議論百出」【ぎろんひゃくしゅつ】
  • 「諸説紛紛」【しょせつふんぷん】
  • 「喧々囂々」【けんけんごうごう】

「賛否両論」【さんぴりょうろん】

「甲論乙駁」の類語として、「賛否両論(さんぴりょうろん)」があります。

賛否両論の意味は、「賛成と反対の両方の意見があること・賛成と反対の意見があるがどちらが正しいとも結論が出せないこと」になります。

賛成と反対の意見のいずれにも優劣がつけられず議論が決着しないということで、賛否両論は「甲論乙駁」の類語になっています。

「議論百出」【ぎろんひゃくしゅつ】

「甲論乙駁」の類語として、「議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)」があります。

議論百出の意味は「色々な意見が出されて活発に議論されること・色々な主張はあるが一つにはまとめられないこと」になります。

色々な意見や主張は出されるものの、議論は決着しないということで、議論百出は「甲論乙駁」の類語になります。

「諸説紛紛」【しょせつふんぷん】

「甲論乙駁」の類語として、「諸説紛紛(しょせつふんぷん)」があります。

諸説紛紛の意味は「色々な意見や考え方が入り乱れて結論が出ないこと・根拠のない主張が多く出てきて何が正しいか分からないこと」になります。

色々な意見や主張が入り乱れて物事の真相・正誤が分からなくなるということで、諸説紛紛は「甲論乙駁」の類語になっています。

「喧々囂々」【けんけんごうごう】

「甲論乙駁」の類語として、「喧々囂々(けんけんごうごう)」があります。

喧々囂々の意味は「大勢の人たちが好き放題に騒ぎ立てている様子・議論の結論を出さず大勢が大声で騒いでいるさま」になります。

生産的な議論につながらず、大勢の人が好き勝手にしゃべっているという意味で、喧々囂々は「甲論乙駁」の類語になります。



「甲論乙駁」の使い方

「甲論乙駁」の使い方

「甲論乙駁」という言葉は、二人が言い争いをしていて「ああ言えばこう言うという水掛け論」の状態に陥っている時に使います。

甲がある意見を主張すれば、乙がその意見に対して反射的に否定・反論をして、いつまでも議論がまとまらない時に「甲論乙駁」という言葉を使うのです。

甲論乙駁の状況というのは、「議論・話し合いの結論がいつまでも出ない非生産的な状況」を意味していて、議論や話し合いの内容をそっちのけにして「議論している相手の人格・価値観」ばかりを批判していることが多いのです。

「甲論乙駁」を使った例文

「甲論乙駁」を使った例文

「甲論乙駁」を使った例文には、以下のようなものがあります。

  • 「甲論乙駁」の例文1
  • 「甲論乙駁」の例文2
  • 「甲論乙駁」の例文3

「甲論乙駁」の例文1

今国会では庶民の生活にとって重要な消費税増税の議論が繰り広げられたが、「甲論乙駁」で肝心の社会保障の見通しや消費者負担の増大をどうするかについてあまり論じられなかった。

「甲論乙駁」の例文2

会社では専務派と常務派の派閥争いが激化していて、会社のこれからの経営方針を話し合うべき役員会議もお互いを非難し合うだけの「甲論乙駁」の膠着状態に陥って、何ら生産的な結論を出すことができなかった。

「甲論乙駁」の例文3

「甲論乙駁」の結果が出ない水掛け論を避けたければ、議論する時間に制限を定め、一定の議論をした後に多数決で採決を取るしかないだろう。

icon まとめ

「甲論乙駁」という言葉について徹底的に解説しましたが、甲論乙駁とは「お互いに反論ばかりして議論の結論が出ないこと」です。

甲論乙駁の類語には「賛否両論」「議論百出」などがありますが、「甲論乙駁」という言葉について詳しく調べたい時はこの記事を参考にして下さい。