「戦々恐々」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
四文字熟語には、比喩的な表現で物事を例える言葉がたくさんあります、
慣用句的な使われ方をする場合もあります。
しかし、熟語を構成する漢字を見ているだけで、何となく意味がニュアンス的に伝わってくるようなものあります。
その中であるのが、「戦々恐々」という言葉です。
この言葉は耳にしたことがあっても、詳しい意味が分からない人も意外と多いのではないでしょうか?
「戦々恐々」という言葉は、小説や映画の中にも、出てくるセリフですし、日常会話の中でも聞くことがある言葉でしょう。
目次
- 「戦々恐々」の意味とは?
- 「戦々恐々」の言い換え
- 「戦々恐々」の類語
- 「戦々恐々」使い方
- 「戦々恐々」を使った例文
- 「戦々恐々」を分解して解釈
- 「戦々恐々」を使った言葉
「戦々恐々」の意味とは?
「戦々恐々」とは、「恐れつつしむさま」や「恐れてびくびくしているさま」の意味があります。
この表現の中にある「戦々」には、「恐怖によって、抑えることができないほどに震えてしまう」という意味があり、さらに「恐々」には「恐れて慎む様子」の意味が込められています。
このような恐ろしい2つの言葉が組み合わさった「戦々恐々」は、文字を見るだけでも、いかに何かを感じて、「とても恐れてびくびく」としている様子が容易にイメージすることができると思います。
「戦々恐々」とは、「戦」と「恐」の2つの文字からできている熟語です。
この2つの象形的な意味から語源を見ていくと、面白いことが見えてきます。
「戦」には、「先端が両股になっているはじき弓」の形と「先端に刃のついた矛」の象形から「たたかう」を意味するようになりました。
一方の「恐」は、「心臓」の形と「工具」、「五本指の手」の形から、「慎み深工具を手にする」という意味があり、これが転じて、「慎み深い心」や「おそれる」ことを意味するようになったのです。
- 「戦々恐々」の読み方
「戦々恐々」の読み方
「戦々恐々」は、「せんせんきょうきょう」と読むのですが、「戦」は、訓読みでは「たたかう」、「いくさ」と読み、音読みでは「セン」と発音します。
「恐」については、訓読みは「おそ(れ)」、「こわ(い)」となり、音読みで「キョウ」と読みます。
「戦々恐々」の言い換え
では、「戦々恐々」の同義語として、他に同じ意味を持つ言葉は、どのようなものがあるのでしょうか?
「戦々恐々」の類語
四字熟語での同義を見ていきます。
- 「戦々慄々」
- 「委縮震慄」
「戦々慄々」
1つは、「戦々慄々」です。
「戦々慄々」は「せんせんりつりつ」と発音しますが、意味としては、「恐れおののく様子」や「恐怖でぶるぶる震える様子」を表しています。
熟語の「戦慄」は「恐ろしくてブルブルと震える様子」という意味を持っており、重ねる文字構成の形を取ることで、さらに意味を強調させています。
意味は「戦々恐々」と全く同じですし、文字の構成も、「戦」と「恐」を重ねた「戦々恐々」、「戦慄」を重ねた「戦々慄々」と、似かよっているので、文字を繰り返すことで、意味合いの協調が色濃く出ています。
「委縮震慄」
「委縮震慄」という言葉もあります。
「いしゅくしんりつ」と読み、「生気を失い、恐怖で身をすくめる様子」という意味を持つ熟語です。
「委縮」は、「緊張して縮こまる」ことで、「震慄」は、「恐怖で震えること」です。
「戦々恐々」には「緊張して縮こまる」という意味は含まれないために、ニュアンスが少々異なるのですが、「委縮震慄」の方が、身体の芯まで恐怖の影響が及んでいる状態を表現しており、恐怖の度合いがますます強烈に伝わってくるようです。
「戦々恐々」使い方
この「戦々恐々」を使う場面は、結構多く、例えば、既婚者の人で奥さんの機嫌が悪い場合に、「戦々恐々」としているようなことを言います。
仕事上で、大問題に拡大しかねない深刻なミスをしてしまい、それが上司にバレやしないかととする場合も、「戦々恐々」という言葉が当てはまります。
「戦々恐々」の意味や読みを理解していくと、ビジネスシーンや身近な日常生活の中でも会話で使えることが分かります。
「戦々恐々」を使った例文
では、「戦々恐々」を使った例文を見ていきます。
- 「戦々恐々」の例文1
- 「戦々恐々」の例文2
- 「戦々恐々」の例文3
「戦々恐々」の例文1
「威圧的な上司のもとで今月から働くことになってしまい、戦々恐々とした毎日を送っている」
サラリーマンの世界では、当たり前のことですが、厳しい上司になると、辛く出社することも、嫌になってきます。
このようなケースで、「戦々恐々」の言葉がよく当てはまりますね。
「戦々恐々」の例文2
「コーヒーをこぼして床を汚してしまったので、母親が激怒しないかと戦々恐々として、帰宅するのを待っている」
このような時に母親を待つ子供の心境とは、いかほどのものでしょうか?
とても怖くてビクビクしているさまが、ひしひしと伝わってきそうです。
「戦々恐々」の例文3
「大事な書類を間違ってシュレッダーにかけてしまっで、上司から激しくしかられることを戦々恐々として、この日を過ごす羽目になっしまった」
これも、上司からの叱責が恐ろしく震えている空気があちらこちらに漂っている感じですね。
「戦々恐々」を分解して解釈
「戦々恐々」を分けて意味を見てみます。
- 「戦々」とは?
- 「恐々」とは?
「戦々」とは?
「戦々」とは、「恐れおののくさま」や、「恐れつつしむさま」を意味しています。
「恐々」とは?
「恐々」は、「恐れかしこまるさま」の意味があり、「おそるおそる」や「おじおじ」、「こわごわ」、「おずおず」といった表現に置き換えることができることを知ると、それだけでいかに恐怖におののいているかが理解できることでしょう。
「戦々恐々」を使った言葉
「戦々恐々」を使った言葉も合わせて見ていきます。
- 「戦々恐々と見守る」
- 「戦々恐々とする」
「戦々恐々と見守る」
「社員達は、常に社長と専務の議論を戦々恐々と見守っているのです」
「見守る」という表現は、自分が口を挟んだり、手を加えたりすることができない状況を意味しています。
見守るしかできないくらいに緊迫している状況が見て取れます。
それを「戦々恐々と」という表現になっていますので、上司達の議論は、すさまじいほどの剣幕で言い争っているのかもしれません。
「戦々恐々とする」
「彼女は、自信のないためか、いつも周りの目を気にしながら、戦々恐々としてるので、ちょっと気の毒だ」
「彼女」が、いつも周りに恐れてビクビクしていることが、よく理解できることでしょう。
四文字熟語で表現することで、彼女の心理状態が、リアルに伝わってくる感じです。
他には、「戦々恐々としている」という表現もあります。
私のいる部署でも人員削減の動きが広がってきて、同期が先輩社員は戦々恐々としている」
語尾を「としている」とすることで、「様子」といった名詞を使わなくても、「社員達」の心の動揺が鮮明に浮かび上がっています。
社員達が人員削減に恐れおののいている様子でも、「戦々恐々」という四文字熟語は、「恐れる」という意味の漢字が4つもあることにために、単純に「恐れる」のレベルが4倍まで拡大しているような感じですね。
人の行動は、非常に怖いことにぶち当たってしまうと、身体のコントロールもできないくらいの状態になってしまうのかもしれません。
それだけに、常に冷静な精神状態を保つことが、とても大事なのですが、言うことは簡単でも、実際にそのような冷静さを維持することは、困難なことです。
「戦々恐々」となる状態は、ビジネスの世界では、日常茶飯事と言っても過言ではありませんが、できれば、急に起こったことや、恐ろしいことが起きても、心が激しく動くようなことにならないうように、心がけておきたいものです。
このようなことから、「戦々恐々」という熟語の意味を理解すると、人が平素から、どうあるべきかと改めて考えさせるのです。