「毛色が違う」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
出会いの瞬間に感じる事が多い、「毛色が違う」の意味や類語を紹介します。
さらに「毛色が違う」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「毛色が違う」の意味とは?
- 「毛色が違う」の言い換えと類語
- 「毛色が違う」の使い方
- 「毛色が違う」を使った例文
「毛色が違う」の意味とは?
「毛色が違う」という言葉があります。
学校や会社など、新しいコミュニティに所属する時に、「毛色が違う」という感想を持つ人もいるかもしれません。
また「あなたは毛色が少し違うね」などと、コミュニティの責任者などに言われた経験があるかもしれません。
このように「毛色が違う」は身近な存在でありながら、少し意味が分かりにくい言葉です。
とはいえ、無視する事ができない、心に刺さりやすい言葉だと思います。
そこで、「毛色が違う」の読み方や意味を見て行きましょう。
- 「毛色」の意味
- 「毛色が違う」の意味
「毛色」の意味
「毛色が違う」は「けいろがちがう」と読みます。
「毛色が違う」は「毛色」と「違う」が合体してできた言葉です。
まず「毛色が違う」の「毛色」には、大きく分けて二つの意味があります。
ひとつめの「毛色」の意味が、「動物の体毛の色」という意味です。
「馬の「毛色」が美しい」などという場合の、「毛色」の事です。
競馬ファンは、「栗毛」「黒鹿毛」など、競馬馬の毛色の違いについて詳しいかもしれません。
さらに獣医さんは、動物の「毛色」や艶などをチェックして、健康状態を把握するかもしれません。
そして、もうひとつの「毛色」の意味は、「性質」や「気風」です。
「毛色が違う」の場合は、こちらの意味を採用しています。
「毛色が違う」の意味
「毛色が違う」という時には、「毛色」に含まれる「気風」という意味が重要になります。
「気風」には、「集団の人々が共通に持っている気質」という意味があるからです。
あらゆるコミュニティには「集団の人々が共通に持つ気質」があります。
同じクラスの中にも、目立ちたがり屋の生徒が集まるグループと、地味目な人が集まるグループがあり、これらのグループは、共通する気質が違います。
「毛色が違う」という表現を使う時は、あるコミュニティや誰かと、気風が違うという意味になります。
目立ちたがり屋のグループに地味目な人が加わったら、「毛色が違う」と思われても不思議ではないでしょう。
このように、あらゆる人や家族やクラス、学校、職場や会社には、独特の気質があります。
その気質が違っている時に、「毛色が違う」という言葉を使います。
「毛色が違う」の言い換えと類語
次に「毛色が違う」の言い換えや類語をチェックしてみましょう。
「毛色が違う」に似た意味の言葉には、どのような言葉があるのか見てみましょう。
- 「肌合いが違う」【はだあいがちがう】
- 「芸風が違う」【げいふうがちがう】
「肌合いが違う」【はだあいがちがう】
裸の付き合いなどと言いますが、直接会って話してみると相手の事が良く分かります。
ネット上では仲良くできたのに、直接会ってみると「何か違う」と感じることがあります。
このように触れ合って初めて感じる事を「肌合い」と言います。
「肌合いが違う」とは、直接会ってみると、何となくしっくりこない様子を表現した言葉です。
実際に趣味や好みが似ているのに、話がなぜか合わない人、一緒にいて楽しくない人がいるはずです。
このような人は「肌合いが違う」人なのでしょう。
「毛色が違う」と似た意味の言葉と言えそうです。
「芸風が違う」【げいふうがちがう】
テレビ番組で活躍するお笑いタレントを見ると、「芸風の違い」を見る事ができます。
漫才などのスタンダップコメディや、コントで笑いを取る人もいれば、体当たりのリアクション芸人もいるからです。
これらの違いは職業の違いではなく、「芸風の違い」になります。
スタイリッシュなコント師と、リアクション芸人は、「毛色が違う」存在といえるでしょう。
お笑い芸人だけでなく、演劇や歌舞伎の役者にも「芸風が違う」人はいます。
さらに一般の人たちのトークなどにも「芸風の違い」を見て取る事ができます。
「毛色が違う」の使い方
「毛色が違う」という言葉をどのような場面で使うと良いでしょうか。
やはり、新しいコミュニティに参加した時が、「毛色が違う」という言葉を使う最大のチャンスです。
例えば地方出身者が、都内の大学に入学した時、様々な人たちと出会うと思います。
すぐに気が合う人もいれば、合わない人もいます。
また「いい人なんだけど、一緒にいて違和感がある…」そんな思いを抱く人もいるでしょう。
このような人は「毛色が違う」人です。
また入ったサークルで何となく浮いてしまう時は、「毛色が違う」サークルに入った証拠になります。
また、このような人を受け入れた元々のコミュニティの構成員も、「こんどの新人は、「毛色が違う」」と思うはずです。
新しいコミュニティに入る時、またはコミュニティに新人を迎える時は「毛色が違う」という言葉を使うチャンスです。
「毛色が違う」を使った例文
続いて「毛色が違う」を使った例文を見て行きましょう。
様々な場面で「毛色が違う」と感じる様子を、文章にしてみましょう。
- 「毛色が違う」の例文1
- 「毛色が違う」の例文2
- 「毛色が違う」の例文3
「毛色が違う」の例文1
進学した時は、「毛色が違う」と感じる場面が多いです。
高校や大学などに進学した時に味わう違和感を、「毛色が違う」という言葉を使った文章にしましょう。
「この大学はお坊ちゃまばかりで、農家の息子の俺とは『毛色が違う』」、「お金持ちばかりに囲まれて楽しくないのは、私が『毛色が違う』存在だからだ」、「サークルに入ったのはいいけど、何だか『毛色が違う』ようで、自分だけが浮いている」などとなります。
ほとんどの人が「毛色が違う」と感じた後、しっくりくるグループや友達をみつける事になるでしょう。
「毛色が違う」事で戸惑っている人も、あきらめないようにしましょう。
「毛色が違う」の例文2
ビジネスシーンでも「毛色が違う」と感じる事があります。
「取引先のパーティに呼ばれた。参加者がみんなオシャレで、私とは『毛色が違う』ようだ」、
「同期がみんな英語を話せる。何だか俺だけ『色が違う』浮いた存在だ」、
「ビジネススーツを買いに入ったお店の客層を見て、『毛色が違う』お店に入ってしまったと感じた」などです。
特に新卒の時期は、全ての人、コミュニティ、職場、取引先などに「毛色の違い」を感じるかもしれません。
「毛色が違う」の例文3
恋愛の場面でも「毛色が違う」と思う場面があります。
それでは恋愛シーンにおける、「毛色が違う」を使った例文を見て行きましょう。
「婚活パーティに参加したが、私だけ明らかに浮いた存在だ。『毛色が違う』人達の集まりに参加してしまった」、「この合コンメンバーと、私は『毛色が違う』。…早く帰りたい」、
「婚約者の家に遊びに行ったけど、何だか居心地が良くない。もしかしたら私は『毛色が違う』のかもしれない」などという感じです。
婚活パーティや合コンは、必ずしも気の合う人たちと出会えるわけではありません。
「毛色が違って当たり前」くらいに思って参加をした方が、楽しめるかもしれません。
また結婚した相手の家と「毛色が違う」という話は良くあります。
夫婦間の中は良くても、家族との「毛色の違い」が問題になる事は多いので、結婚前に会っておく事をおすすめします。
「毛色が違う」の意味や使い方をチェックしました。
「毛色が違う」と感じる事は、実はとても多いので、その度に落ち込む必要はありません。
他の人と「毛色が違っていて当たり前」と思って、生きた方が良いでしょう。
そしてもし気風が合う人をみつけたら、ラッキーだと思えるはずです。
むしろ「毛色の違い」を楽しみながら、様々なコミュニティへ参加してみましょう。