「膝から崩れ落ちる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
人は常に緊張している状態だと、どんなに病気をしていても身体の苦しみを感じたり痛みを覚えることがないことがあります。
それだけ感情や意識が、人間の行動をコントロールする力があるのです。
しかし、ふと気が抜けることで、いきなり身体の力がなくなり、倒れこむことがあります。
このような時に「膝が笑う」や「膝を崩す」といったような「膝」の漢字を含んだ慣用句が使われることがあります。
その中の1つに「膝から崩れ落ちる」という表現がありますが、この言葉からは、どのような印象を受るでしょうか?
このような表現は、小説の中の一節や、物語など中で使用されることがあります。
しかに、日常生活の会話の中でも使うことができる、感情を表す言葉でもあります。
目次
- 「膝から崩れ落ちる」の意味とは?
- 「膝から崩れ落ちる」の言い換え
- 「膝から崩れ落ちる」の類語
- 「膝から崩れ落ちる」の使い方
- 「膝から崩れ落ちる」を使った例文
- 「膝から崩れ落ちる」を分解して解釈
- 「膝から崩れ落ちる」の具体的な動作
「膝から崩れ落ちる」の意味とは?
「膝から崩れ落ちる」とは、「倒れこむこと」を表現した言葉です。
この言葉からは、その時に受けた感情の衝撃の大きさや、倒れこむ際の心境をリアルに表現することができる言葉でもあるでしょう。
それだけ、この言葉が当てはまる人の心の衝撃は、言葉で言い表すことが難しい程、計り知れないショックを受けている時かもしれません。
- 「膝から崩れ落ちる」の読み方
「膝から崩れ落ちる」の読み方
「膝から崩れ落ちる」の読み方は、「ひざからくずれおちる」となります。
「膝から崩れ落ちる」の言い換え
「膝から崩れ落ちる」とは、大きなショックを受けた時に使うことが多い慣用句です。
人の心境を表す言葉ですが、他「倒れこむ」や、「安堵した」といったような表現で言い換えることもできるでしょう。
「膝から崩れ落ちる」の類語
- 「倒れ込む」
- 「安堵した」
「倒れ込む」
「倒れ込む」の言葉も「膝から崩れ落ちる」と同じ意味で使われる表現です。
「ばったりと倒れること」を指す表現で、「立って居られずに倒れること」をさらに強く表した言い方でもあります。
実際に、身体の変調を訴えた時にも、「倒れ込む」と物理的な動作を指し示すことがありますが、この場合の表現では、心理的な状態を指しています。
「安堵した」
「安堵した」とは、「安堵の胸をなでおろす」のように、今では精神的な安心した心の状態の表すことで使われていることが多いのですが、元々は、堵(垣)の中に安んずるという意味でした。
言い換えると、「他の侵害から自分の身や財産が防御された状態を示す」という意味を持っており、戦国時代の頃の中世以降、自分の土地である所領を中心とした財産権の移転に絡み、支配者や主人から被支配者、従者などの家来に与えられる法的な承認行為の意味がありました。
よく時代劇でも、大名から家臣への「安堵する」というセリフが用いられますが、この時の意味に当てはまります。
「膝から崩れ落ちる」の使い方
「膝から崩れ落ちる」とは、人が驚きいたり、悲しんだり、喪失感を持った時などで、立っていられないほどの大きなショックを受けた場合や、意識を失って、その場に倒れこむ場面で表現される時に使われることが多い表現です。
日常の中では、あまり用いられることが少なくなりましたが、小説や時代劇でも使用されるだけでなく、普通の会話でも通用する言葉です。
特に、意識を失ったシーンでは、あまりの唐突さを表現するために使用されており、深い絶望感や喪失感を表す場合に、その衝撃の大きさを表すために使用できます。
「膝から崩れ落ちる」を使った例文
「膝から崩れ落ちる」の使う場面を例文から見てみましょう。
- 「膝から崩れ落ちる」の例文1
- 「膝から崩れ落ちる」の例文2
- 「膝から崩れ落ちる」の例文3
「膝から崩れ落ちる」の例文1
「僕は彼女の言葉に膝から崩れ落ちてしまった」
「彼女の言葉に絶望した」という意味が、この文章には含まれています。
この時に「膝から崩れ落ちた」という慣用句を使用すると、彼女の言葉に対してのとても大きな衝撃があったか、その強さが強調され際立った文章となってきます。
この時に、単純に「絶望した」というよりも、「膝から崩れ落ちる」という表現の方が、自分
心の描写がリアルになされることによって、なさ大きな絶望感が際立ってくるようです。
「膝から崩れ落ちる」の例文2
「彼は後ろからのたった一発の銃弾で膝から崩れ落ちた」
この時の流れでは、「彼は後ろからの一発の銃弾で倒れ込んだ」となります。
ここでも単に「倒れこむ」という言葉を使用するよりも、「膝から崩れ落ちた」で表現することで、その場面から感じとらえることができる、その衝撃の強さや攻撃をした相手の力の強さ・大きなが読み取れるようなニュアンスがあります。
「膝から崩れ落ちる」の例文3
「彼は膝から崩れ落ちてヘタヘタとへたり込んだ」
この時も、緊張から解き放たれて、ホッとした心境が現れている感じです。
それまで、気を張っていた彼ですが、安心したことから身体全体の力がなくなってしまったでしょう。
「膝から崩れ落ちる」を分解して解釈
「膝から崩れ落ちる」を2つに分解して、それぞれの意味を見ていきます。
- 「膝から」
- 「崩れ落ちる」
「膝から」
「膝」とは、腿とすねをつなぐ関節のことです。
「膝から崩れ落ちる」の、「崩れ落ちる」は、崩壊するという意味ですが、この場合は比喩的表現で、この膝を使うことにより、身体を支えるべき膝が機能しないことを言っています。
「膝から崩れ落ちる」は内面的な衝撃を表していることもありますので、悲しみや驚きなどの激しい衝撃を受けたことを描写する際にも使われますが、支えとなる心を膝に置き換えて表現しているのです。
倒れ込む時の描写でも使用でしますが、気を失った時など、心に大きなショックを受けた時に、支えてくれる心の代わりが「膝から」となるわけです。
「崩れ落ちる」
「崩れ落ちる」には、「積み上げたものなどの一部分がこわれて落ちたり、全体がばらばらにこわれ落ちたりする」や「崩壊する」という物理的な動きの意味があります。
しかし、精神的な崩壊の時でも、使われる表現でもあります。
けなげにも強い意志で立っている人が、心が折れてしまった時に使用されることがあります。
「膝から崩れ落ちる」の具体的な動作
「膝から崩れ落ちる」の動作は、使われている文字の通りに、何か唐突で大きい衝撃的なことがあった際に、膝が崩れるように地面に強く打ち付けて腰を落としてしまいます。
そして、そのまま落ちるように地面に手をついた後に、頭をかかえて倒れ込んでいく様子を表しています。
この時の物理的・外的な衝撃の大きさは言う間でもありませんが、驚き、絶望、安堵といった内的的・心理的な衝撃を受けた時でも、その衝撃の大きさを表現できる方法です。
人が、心が強くなければ生き抜いていくことができません。
それだけに、常日頃から、精神的にタフでいれる努力をしておく必要があります。
それでも、大きなショックを受けた時には、自分でも想像する以上に心に傷を負ってしまうこともあるでしょう。
人生には、実に多く悲しみがあります。
「愛する人や家族との別れ」、「信頼していた人からの裏切り」、「想定外のトラブルから来る精神的なショック」
本当に多くの出来事が自分の人生にふりかかってきます。
確かに、人の一生は、平たんな道ばかりではありません。
むしろ、苦しいこと、悲しいことの方が多いかもしれません。
それでも、強く生き抜いていくためには、これらの苦しさ、悲しみから抜け出すしかないのです。
そのようなことを繰り返しながら、次第に強くなっていくことができるのも、人間の素晴らしさなのです。
もし、平穏な日々が急転直下して、不幸が出来事が身に起きたとしても、心くじけることなく、立ち向かっていける強さを少しずつ身につけていることです。