「まざまざと」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
事柄の明瞭さを示す「まざまざと」の読み方や意味を紹介します。
さらに「まざまざと」の使い方や、「まざまざと」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「まざまざと」の意味とは?
- 「まざまざと」の似た言葉や類語・言い換え
- 「まざまざと」の使い方
- 「まざまざと」を使った例文
- 「まざまざ」と「まじまじ」の違い
「まざまざと」の意味とは?
テレビのニュースやネットニュースを見ていると「まざまざと」という言葉を見かける事があります。
さらに、ドラマや小説などでも、「まざまざと」は頻繁に登場します。
「まざまざと」の「まざまざ」とは、「目の前で見るような様」という意味があります。
「学生時代の出来事を『まざまざと』思い出す」という場合は、学生時代に起こった数々の出来事が、まるで目の前で起こっているように、思い出す事ができる…そんな意味になります。
「まざまざ」という語感からすると、何かが混在しているような「混ざっている」という感覚を持つかもしれませんが、実はそうではありません。
「まざまざと」は、「目の前で見ているくらい、ハッキリしている」という意味があります。
「まざまざと」の似た言葉や類語・言い換え
次に「まざまざと」に似た言葉や、類語を紹介していきます。
「まざまざと」はどのような言葉に言い換える事ができるでしょうか。
セットで覚えると、一気にボキャブラリーが増えるでしょう。
- 「はっきりと」【はっきりと】
- 「ありありと」【ありありと】
- 「鮮明に」【せんめいに】
「はっきりと」【はっきりと】
「まざまざと」は「はっきりと」に言い換える事ができます。
「はっきりと」は「物事が明瞭で、あいまいな部分がない」という意味があります。
「まざまざと」は、目の前で見ているくらい、明瞭に思い出す事ができるという意味です。
「まざまざと思い出す」は「はっきりと思い出す」に言い換えても、意味は通じます。
「はっきり」という言葉は、日常的にとても良く使う言葉です。
「はっきり思い出す」という言い回しもしますし、「はっきりしなさい」と相手に決断を促す時にも使います。
様々な場面で使えて、意味が通じやすい便利な言葉です。
「ありありと」【ありありと】
「ありありと」は「在り在りと」と書きます。
こちらも「まざまざと」と似た意味を持つ言葉です。
「困っている様子を、「ありありと」感じる」とすると、はっきりと困っている様子がそこにあると感じられる…という意味になります。
そこに何かがあるという事が、明瞭な時に「ありありと」を使います。
「当時の記憶を『ありありと』思い浮かべる」時は、その思い出が確かにあったという強い気持ちを持って思い出している様子を表現する事ができます。
はっきりとした記憶がある点で、「まざまざと」と「ありありと」は良く似ています。
「鮮明に」【せんめいに】
「鮮明に」は「せんめいに」と読みます。
「鮮明」は「鮮やか」「明瞭」などという言葉から作られていますので、かなり色鮮やかな色彩を持っている、はっきりしている様子を表現する事ができます。
目の前で見ているような「まざまざとした記憶」と、「鮮明な記憶」には、同じような、はっきりとした、豊かな色彩があるのではないでしょうか。
「まざまざと」の使い方
「まざまざと」は、まるで目の前で見ているかのように明瞭な事を意味します。
基本的に「まざまざと」を使う時は、「思い出」や「過去の記憶」を思い出している時です。
過去の記憶は、楽しい事もあれば、辛い事もありますが、どのような記憶でも、どのような思い出に対しても「まざまざと」を使う事ができます。
特に辛い思い出を話す時に、「まざまざと」を使うと迫力が出ます。
例えば大きな災害時の記憶について語る時に「まざまざと」という言葉を使うと、聞いている人の胸を打つ事になるでしょう。
もちろん学生時代の思い出や、ちょっとした楽しい事でも、妙に記憶に残るタイプの思い出があります。
そのような思い出も「まざまざと」を使って誰かに話してみましょう。
「まざまざと」を使った例文
続いて「まざまざと」を使った例文をチェックしてみましょう。
様々な場面を明瞭に思い出せる、そんな強烈な記憶について「まざまざと」を使った例文を作ってみましょう。
- 「まざまざと」の例文1
- 「まざまざと」の例文2
- 「まざまざと」の例文3
「まざまざと」の例文1
小学校から高校、あるいは大学時代を含む学生時代の思い出は、楽しい物が一杯あるでしょう。
このような楽しい思い出を誰かに話す時は「まざまざと」を使ってみましょう。
「小学校の入学式で隣の女の子が泣いていた光景を「まざまざと」思い出す」、「遠足で行った先で食べたおにぎりが「まざまざと」目に浮かぶ」、「体育祭で優勝した日の事を「まざまざと」思い出す事ができる」などです。
たくさんの思い出がある学生時代の記憶から、「まざまざと」を使った文章をいくつでも作る事ができそうです。
「まざまざと」の例文2
恋愛の思い出は、誰の心にも強く残ると思います。
そこで恋愛の思い出を「まざまざと」を使った例文にしてみましょう。
「初めて好きになった女性の顔が『まざまざと』思い出せる」、「告白した日の朝の様子が、『まざまざと』よみがえる」、「彼女が告白をOKしてくれたシーンを、『まざまざと』思い出して、今でも涙が出てくる」などです。
もちろん「彼が浮気をしている現場を目撃した場面が『まざまざと』浮かんで、今でも脳裏から離れない」など、もっと悲しい思い出もあるかもしれません。
しかし最終的に幸せな人生を送れれば、どのような辛い出来事も無駄ではなかったと思えるでしょう。
「まざまざと」の例文3
怖かった思い出は、なかなか忘れられないものです。
また怖かった時の記憶は「まざまざと」という言葉との親和性も高いです。
例えば「上司が私を睨んでいる。もう10年以上経つが、あの目を『まざまざと』思い出す事ができる」とか、「事故に遭った瞬間の光景が『まざまざと』よみがえる」などです。
もう何年も経つのに、強烈なインパクトがある怖い記憶は、まるで目の前で起こっている出来事のように思い出す事ができます。
また「夜の病院を歩いている時の、不気味なイメージが『まざまざと』脳裏に刻まれている」、「夏祭りの夜に知らない人に手を引かれて、泣きながら歩いた事を『まざまざと』思い出す」など、「まざまざと」思い出せるけれど、なぜそのような場面に出くわす事になったのかまでは思い出せない事もあります。
「まざまざ」と「まじまじ」の違い
「まざまざと」と、とても似ている言葉に「まじまじと」があります。
どちらも平仮名で、「ま」から始まり、繰り返しの言葉だからです。
それでは「まじまじと」の「まじまじ」にはどのような意味があるのでしょうか。
「まじまじ」は「人の顔を「まじまじと」みつめる」などと使います。
ちらっと見るのではなく、真正面からじっくりと見る事を「まじまじ」と言います。
例えば、夜道を歩いていて、後ろから急に声をかけられたら、振り向いて、「誰だろう?」と思い、相手の顔をじっと見ると思います。
真剣に相手の顔を見極めようとして、「お父さんだ」とか「彼氏だ」と分かるまでじっくりと顔を見るでしょう。
これが「まじまじと」です。
「まざまざと」は、目の前で見るような様子を意味します。
似たような言葉ですが意味は違う事が分かります。
「まざまざと」は、目の前で起こっているように思い出す事ができる様子を言葉にしたものです。
人生を送っていると、忘れたくても忘れられないような記憶があり、ある日突然「まざまざと」思い出したりします。
また幸せな記憶や、大切な思い出を「まざまざと」思い出して、元気を分けてもらう事もあるかもしれません。
できるだけ良い思い出だけを、いつまでも「まざまざと」思い出したいものです。