「買い被る」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
人は仕事をしている中で、評価をされていきます。
これは社会人になってからだけでなく、幼い頃から、進学する時や何か目的を持って進めようとしている段階でも、色々な評価を受けます。
成績の優秀な人、特殊な技能や知識を持っている人。
クラスや学校という集団の中で上位の位置にいる人。
様々な評価のされ方があります。
本人にとっては、辛いことかもしれませんが、このようなことが日常茶飯事で行われいてます。
このようなことを考えた時に、思い浮かべる言葉は「買い被る」です。
目次
- 「買い被る」の意味とは?
- 「買い被る」の似た言葉や類語・言い換え
- 「買い被る」の使い方
- 「買い被る」を使った例文
- 「買い被る」を分解して解釈
- 「買い被る」を使った言葉
- 「買い被る」の反対語
「買い被る」の意味とは?
「買い被る」という言葉は、よく耳にする言葉でしょう。
仕事の会話の中でもよく使う機会がありますし、日常の生活の中で、家族や友人、クラスメートなどの間で使われていることがあるはずです。
しかし、「買い被る」の意味をぼんやりと分かったつもりで使っている人も少なくありません。
「買い被る」の意味をじっくりと考えると、「ある人を実際の能力以上に過大評価する」という意味があることが見えてきます。
人を評価する時に、その人が非常に優秀に見えて、実際以上に高く評価してしまうことがあります。
そのような時に「買い被る」という言葉を使うのです。
少々きつい言葉で例えると、「つまらない人を異常なほど信用し過ぎること」と言うことができるでしょう。
しかし、この言葉には、もう1つの意味があります。
その意味とは、「実際の値打ちより高い金額で購入する」ということでです。
これは、「不当の高価な物を購入すること」から転した言葉をされています。
確かに「買い被る」に使われている漢字を見ると、素直に「値打ち以上の金額で商品を買う」との意味が本来の意味を持っていることが納得しやすいような感じです。
この「買い被る」の「被る」が、「失敗する」を意味も持っており、「買い物に失敗する」ということになります。
それが言葉の転化により、「実際以上に評価する」という意味で使用されて」いくようになったのです。
- 「買い被る」の読み方
「買い被る」の読み方
「買い被る」の読み方は、「かいかぶる」となります。
「買い被る」の似た言葉や類語・言い換え
「人物を実際以上に高く評価する」や「実際の値打ちより高い金額で購入する」の意味を持つ「買い被る」を他の言葉に置き換えることができる同義語、類義語としては、どのような言葉があるでしょうか?
次に挙げる言葉が同義語として説明できますし、これらの言葉も日常会話の中で使う頻度が比較的高い言葉でしょう。
- 「過大評価」
- 「過剰評価」
「過大評価」
「私のことを過大評価し過ぎです」
「アイツを過大評価して見誤った」
このようなことを話ししたことがある人も結構多いのではないでしょうか?
このように「過大評価」という表現はよく使われています。
この言葉が「買い被り」の類義語の1つに挙げることができます。
「過大」は、「大きすぎること」を指しており、「過大評価」の意味は、「ものごとや人物を実際のよりも高く評価すること」ということになります。
言い換えると、「周囲や世間での評価に対してそれに見合う価値や実力がないこと」とも言えるでしょう。
人や物事を実際より高く評価してしまうことは、よくあることですが、それだけ評価することが難しいと言えます。
したがって、評価には、「過大評価」だけでなく、実際より低く評価してしまう「過小評価」もあります。
まさに逆のことですが、注意が必要かもしません。
「過剰評価」
「過剰評価」も「買い被り」や「過大評価」と同じ意味になります。
これも人の評価行為で、対象となる人を見誤ってしまった結果の行為でしょう。
幼い頃から、成績が優秀で高い評価を得ていた人でも、実は偶然の連続で、高い成績になっていたということがあるかもしません。
その時に「過剰評価」をされてしまうのです。
こんな行き過ぎた評価をされてしまうと、対象となった人自体に大きなプレッシャーがかかってしまい、心に傷を負ってしまうことも珍しくはありません。
「買い被る」の使い方
「買い被る」は「実力以上の評価をすること」や「される」ことです、
このような言葉は、相手のことを評価する時になりますが、試験や試合などでその人の力を計る時でも、使われる表現でしょう。
「買い被る」を使った例文
では、「買い被る」を使った例文を見てみましょう。
- 「買い被る」の例文1
- 「買い被る」の例文2
- 「買い被る」の例文3
「買い被る」の例文1
「この男は少し自分のことを買い被かぶっている」
このような「買い被り」では、自分が高く評価さえていることを、客観的に自己分析しているさまが理解できるようです。
「買い被る」の例文2
「単なる買かい被かぶりかもしれないが、クラスメートに選ばれた結果だけに大きなプレッシャーになりそうだ」
これも自分の本当の実力を知らないクラスメートが、高い評価も自分にしてしまったことから、困っている様が伝わってきます。
「買い被る」の例文3
「相手の考えやレベルを間違って評価することは、その人を買い被りすぎた結果のことだ」
このように人に対する力を見定めることは、とても難しいことです。
「買い被る」を分解して解釈
「買い被る」を「買い」、「被る」の2つの言葉に分解して見ていくことにします
- 「買い」
- 5-2「被る」
「買い」
「買い」とは、「ものを買うこと」の意味が本来の意味です。
「買い」そのものが、「買う」ということなので、詳しい意味は不要と思われがちですが、「買い」には、「評価する」という意味もあります。
「それ、今、買い時だよ」という表現がありますが、これは「買う価値があるよ」という意味でもあります。
つまり、「評価する」という意味が含まれているのです。
5-2「被る」
「被る」とは、本来、「頭や顔などにそれを覆うものを載せること」や「全体をすっぽり覆う」という意味がありますが、これも、「度が超えた」という意味を指しています。
「買い被る」を使った言葉
では、「買い被る」を使った表現を少しみていきます。
- 「自分を買い被る」
「自分を買い被る」
「自分を買い被る」とは、自分の力を過大評価することです。
この時の「自分を買い被る」とは、「自分自身で過大な自己評価をする場合」と、「他人が自分(あなた)を過大評価してしまう場合」があるでしょう。
他人が自分のことを「買い被る」ことは、本当の自分を理解されていないために起こることですが、自分自身で「買い被る」ことは、自分自身を甘く見ている性格があります。
自分自身を過大評価している人は、一般的に実力な低い人が多い傾向があるという分析をした学者さんがいるほどです。
「買い被る」の反対語
「買い被る」の反対語・対義語としては、前述の「過少評価」という表現がありますが、「みくびる」という言葉も反対語して挙げることができるでしょう。
意味としては、「大したことはないとあなどること」となります。
人の評価の中で、「過大に評価すること」は危ないことですが、油断して相手を「見くびる」ことも大変危険なことです。
大きな試合の際に、相手を「みくびった」ために、予想に反して大敗してしまったということもあるからです。
「買い被る」という言葉の意味を知ると、人に対する見方は、非常に難しいものだということを再認識することと思います。
それだけ人の評価が難しいということです。
社会人になると、さらに「人からの評価されること」や「人を評価すること」が多くなると同時に、厳しく「評価のあり方」が求目られてきます。
それだけに人の評価とは、その人の一生を決めてしまうものになりかねないので、注意や配慮が必要になってくると思います。