「カチコミ」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「カチコミ」とは敵対する集団への襲撃・殴り込みを示唆する隠語ですが、カチコミの「類語・言い換え・使い方・例文」にはどのようなものがあるのでしょうか?
カチコミという言葉について徹底的に解説していきます。
目次
- 「カチコミ」の意味とは?
- 「カチコミ」の類語や言い換え
- 「カチコミ」の使い方
- 「カチコミ」を使った例文
- 野球での「カチコミ」の意味
「カチコミ」の意味とは?
「カチコミ」という言葉は、元々は反社会的勢力における「敵対組織に対する複数人での殴り込み・襲撃(急襲)」を意味する隠語でした。
カチコミは現在では反社会的勢力(暴力団・暴走族・不良グループなどの集団組織)による殴り込みや襲撃だけを意味するものではなく、一般の企業・団体・人々やスポーツのチーム構成員などが、「暴力的な殴り込み・激しい口調の直談判(異議申し立て)」をする際に使われる言葉になっています。
カチコミは、基本的には「単独(一人)での殴り込み」ではなく「複数人の殴り込み」を示しています。
- カチコミは「物理的暴力を伴う殴り込み・襲撃」だけではない
カチコミは「物理的暴力を伴う殴り込み・襲撃」だけではない
カチコミの元々の直接的な隠語としての意味は、「敵対する集団・相手に対する暴力的な殴り込み」ですが、現在では「物理的暴力を伴わない血相を変えた直談判(じかだんぱん)+相手を萎縮させようとするような激しい口調での異議申し立て」のこともカチコミということがあります。
基本的には、激怒して興奮するような対立構造や出来事があった時に、相手に対して「謝罪・賠償・屈服(従属)・判断の変更」などを求めてカチコミをかけるのです。
「カチコミ」の類語や言い換え
「カチコミ」の類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「カチコミ」の類語・言い換えについて、分かりやすく紹介していきます。
- 殴り込み
- 襲撃・急襲
殴り込み
「カチコミ」の類語・言い換えとして、「殴り込み」があります。
カチコミとは、元々、暴力団や暴走族といった反社会的勢力が敵対する勢力に対して仕掛ける「殴り込み」のことを意味していました。
現在では、反社会的勢力に限らず、複数人による不満・憤りのある敵対勢力への殴り込みや直談判のことを「カチコミ」ということがあります。
複数の人間で、「不満や怒りを抱いている敵対する相手(集団)」に暴力的な殴り込みをかけることをカチコミと呼ぶことから、カチコミの類語・言い換えとしてそのまま「殴り込み」という言葉を考えることができます。
襲撃・急襲
「カチコミ」の類語・言い換えとして、「襲撃・急襲」があります。
カチコミには複数の仲間と一緒に、勢い良く不意に殴り込み・直談判を仕掛けるという意味合いがあるので、類語として「襲撃・急襲」を考えることができます。
何らかのトラブルや利害の対立構造などがあって我慢の限界を超えた時に、「トラブルが起こっている相手(集団)」や「利害が対立している集団組織」に対して突然の襲撃(急襲)をかけることをカチコミと呼んでいるのです。
そのため、カチコミは一般的に「殴り込み」として解釈されるのですが、同時に相手が驚くような時に突然攻撃を仕掛ける「襲撃・急襲」の意味合いも持っています。
「カチコミ」の使い方
「カチコミ」という言葉は、自分たちの集団と敵対する集団の間に「何らかのトラブル(利害対立・価値観対立)」が起こっていて、どちらかが我慢ができなくなった時に殴り込み・襲撃を仕掛けるという意味で使います。
「カチコミ」という言葉を使う時には、「怒り・不満・憤慨・要求などの激しい感情」が込められていることが多く、敵対する相手集団を屈服させて従属させたい(相手に間違いを認めさせて謝罪させたい)というような時に使われます。
「カチコミ」を使った例文
「カチコミ」を使った例文には、以下のようなものがあります。
- 「カチコミ」の例文1
- 「カチコミ」の例文2
- 「カチコミ」の例文3
「カチコミ」の例文1
最近は暴対法の厳罰化の影響もあって、反社会的勢力(暴力団)における「カチコミ」の暴力事件は減っているが、昭和50年代くらいまでは暴力団同士のカチコミで一般市民が巻き込まれてしまう悲惨な事件も起こっていた。
「カチコミ」の例文2
不良グループのA「あいつら、俺たちの先輩を散々馬鹿にして回っているらしいぜ。俺たちの代になってから、随分と他の暴走族に舐められていて悔しいな」
不良グループのB「時代遅れかもしれないが、俺たちの方が上だということを教えるために、一か八かでカチコミでも仕掛けてみるか?」
不良グループのA「しかし、カチコミなんて仕掛けて警察のお世話になったり前科が付いたりするのも嫌だしな。
今の時代に暴力でやりあっても仕方ないように思えてきた」
「カチコミ」の例文3
昔は「カチコミ」といえば殺傷事件を起こすことも辞さない反社会的勢力の殴り込みや襲撃のことを意味していたが、最近は一般人やスポーツチームが激しい口調で罵って押しかけていくような事態も「カチコミ」と呼ぶようになってきた。
野球での「カチコミ」の意味
野球でも「カチコミ」という言葉を使うことがありますが、野球における「カチコミ」は一般的に、危険なデッドボールや挑発的な態度をきっかけにして起こる「プレイ中の乱闘」のことを意味しています。
ピッチャーが際どいコースを狙いすぎて、頭部・顔面に直撃しかけない球を投げてデッドボールになったような場合、短気なバッターだとバットを投げつけてピッチャーに殴りかかっていくこともありますが、これをきっかけに両軍の選手が一気に押し寄せてきて「カチコミ(乱闘)」になることがあります。
監督やコーチが短気な性格で乱闘も辞さない性格だと、危険なデッドボール・ラフプレイや審判の判定に対する不服で「カチコミ(乱闘)」に発展するリスクが高まります。
「カチコミ」という言葉について詳しく解説してきましたが、カチコミとは「複数人で仕掛ける殴り込み・襲撃(急襲)・直談判」のことです。
カチコミの類語には「殴り込み・襲撃・急襲」などがあり、現在では反社会的勢力の殴り込みだけではなく、スポーツチームの乱闘騒ぎや血相を変えて興奮した直談判などのことも「カチコミ」と呼ぶことがあります。
「カチコミ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。