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「お笑い草」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

日本語を使う時にその意味を知ると、その言葉自体の意味に深い関心も持つことがあります。

普段は、何気なく使っている言葉でも、その意味やどのようなシチュエーションで使えるのか勉強することは、日本語を正しく使えることになりますし、言葉のボキャブラリーを増やすことにもなります。

お笑い草

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「お笑い草」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「お笑い草」の意味とは?
  • 「お笑い草」の類語や言い換え
  • 「お笑い草」の使い方
  • 「お笑い草」を使った例文
  • 「お笑い草」は元々「お笑い種」と言われていた?


「お笑い草」の意味とは?

「お笑い草」の意味とは?

みなさんは、「お笑い草」という表現をする言葉を知っているでしょうか? 最近は普通の会話の中で、どの程度使われているかは判断することが難しいのですが、おそらく耳にしたことのある言葉ではないでしょうか? 人から、「馬鹿にされるようなこと」や、「笑われても仕方無いこと」「お笑い草」と言います。

「笑いの種」になるようなことを「笑いぐさ」と表現することができるのですが、そこには丁寧語のは意味合いを持つ「お」が足されることで、「その物事や人を茶化したり、軽視する」ようなニュアンスが生まれてくるのです。

「お笑い草」というフレーズを聞くと、何故か軽い面白そうな感じがするのですが、この言葉の意味の深さが分かってくると、ある意味、人に対する接し方も変わってくる可能性さえあります。

そのような意味では、少し恐ろしい言葉の種類かもしれません。

  • 「お笑い草」の読み方

「お笑い草」の読み方

「お笑い草」の読み方は、「おわらいぐさ」となります。

間違っても、「おわらいそう」とは読みません。



「お笑い草」の類語や言い換え

「お笑い草」の類語や言い換え

人を馬鹿にしたようなことの意味を持つ「お笑い草」は、次のような類義語があります。

  • 「傑作」
  • 「いい面の皮」
  • 「お笑いごと」
  • 「笑いもの」

「傑作」

「こんな誰にでも理解できることが分からないなんて、本当に私は傑作だと思うわ。」

「傑作」とは、通常「非常に優れた出来映え」を表している褒め言葉として使われています。

有名な絵画や芸術品でも、「傑作の品」と称されることがありますので、このような表現を聞くと、理解できることと思います。

しかし、この「傑作」を敢えて失敗談などで使うことで、「お笑い草」と同じような意味を持つようになるのです。

「笑うに笑えない」ような意味で使うことができます。

「傑作」を自分に対して使うのであれば、自虐的な意味になりますし、相手に対して言うと、「その人を非難する」というニュアンスになるので、興味不快言葉でもあります。

「あの人って、すごく傑作なの。」

といういい方は、非常に微妙な意味合いになってくるかもしれません。

ここでの傑作は、「その人を非難する」意味で理解することもあるでしょうし、「その人が特別な存在」ということもあるでしょう。

このようなケースでは、言葉の前後で判断するしかないでしょう。

「いい面の皮」

「いい面の皮」も、同義語として、面白い表現方法でしょう。

「いい面の皮」は、「自分、あるいは他人が割の悪い目にあった時や、自嘲的にもしくは、同情して言う語」となります。

「とんだ迷惑だよ。あいつの尻ぬぐいばかりさせられていい面の皮だよ。」

このような使い方になってきます。

「お笑いごと」

「こんなにハプニングがずっと続いてくるとは、どんだお笑いごとだね。」

ここでの「お笑いごと」という言葉も、「お笑い草」と同じ意味合いを持っているので、同様の用法で使うことができます。

「お笑い草」「傑作」に比べると、言葉の意味には、皮肉や非難的な要素はあまり多くなく、軽い気持ちで使われることになるでしょう。

相手も強い嘲笑の意味は少ないかもしれません。

違った観点で意味合いを見ると、「ちょっと聞いてもらっていいでしょうか?私って、こんなに笑ってしまうようなことがあったんです。」

この表現からは、かなり単純な意味で、自虐的な意味が強い言葉であることが理解できることでしょう。

「笑いもの」

「笑いもの」は、今までの同義語と比べて、かなり嘲笑の意味合いが強い言葉です。

この言葉の意味は、「周りの多くのものから嘲笑される人」ということを指していますので、馬鹿にされるどころか、ひどい差別的な見方をされたり、偏見の目で見られることもあります。

「彼は、クラスメートの笑いもの」という言い方があります。

このように言われている本人は、とても辛い体験になるかもしれません。

「お笑い草」の使い方

「お笑い草」の使い方

人から馬鹿にされるようなことや、笑われても仕方無いことで、笑いものの印象を植え付けられることは、本人にとって、非常に精神的に苦しいことです。

しかし、「お笑い草」という言葉は、このような使い方になってしまいます。



「お笑い草」を使った例文

「お笑い草」を使った例文

「お笑い草」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「お笑い草」の例文1
  • 「お笑い草」の例文2
  • 「お笑い草」の例文3
  • 「お笑い草」の例文4

「お笑い草」の例文1

「こんなにダラダラと怠惰で不規則な毎日を送っているなんて、周り友人や親戚から見れば、とんだお笑い草に見えるだろうね。」

目的意識もなく、毎日のだらしなく生活している人を見てしまうと、もう期待するどころか、苦笑いしかできないのかもしれません。

「お笑い草」の例文2

「数年、商談をしていた案件がやっと成約当日になって、契約の場に契約書を持って来ていないなんて、お笑い草もいいところだ。」

ビジネスでも、こんな凡ミスを起こすことがあります。

こんな時は、上司から厳しい叱責されるはずなのですが、上司から見れば起こるレベルを通り越して、笑うしかないのかもしれませんね。

もはや、馬鹿な人に付ける薬がないようなことです。

「お笑い草」の例文3

「あんなヤツを信じて、だまされて続けていた私は、お笑い草しか見えないかもしれない。」

この時の文例は、だまれてきた人が自分自身を卑下するような意味で、「お笑い草」を使っています。

だまされてきた自分自身の愚かさに嫌になっていることを、自覚してい様が伝わってくるようです。

「お笑い草」の例文4

「僕は、彼女が自分のことを好きだと思い込んで交際してきたつもりです。でも彼女の真意と知った。僕は本当にお笑い草もいいところなんだ。」

彼女が真剣に自分のことを愛してくれていると信じきっていた彼。

しかし、彼女がどのような気持ちで、目的で付き合っていたのかも知った時のショックは、非常に大きいものがあるでしょう。

その時の心境は、彼女への怒りよりも、自分への愚かさを「お笑い草」で例えることで、自虐的になってしまっているのです。

「お笑い草」は元々「お笑い種」と言われていた?

「お笑い草」は元々「お笑い種」と言われていた?

「お笑い草」は、元々は「お笑い種」と書いて「お笑いぐさ」と読んでいました。

現在でも、「お笑い種」「おわらいぐさ」「お笑い草」などの色々な書き方がされていますが、「種」「種」も同じ意味を持つ漢字から、使われる文字のバリエーションが増えてきたのかもしれません。

icon まとめ

人は、非常に繊細な生き物であることが、この「お笑い草」という言葉を通して見えてくるような気がしてなりません。

人は1人では、生きていくことができない習性があります。

誰かの力に支えられたり、落ち込んでいる相手も励ましたり。

そのようなことを通して、自分の存在意義を見出していると言っても過言ではないでしょう。

しかし、そのような人が、だまされたり、失敗をすることで、周りの人達から「わらいもの」にされることは、とても辛いことです。

まっすぐに生活していくためには、人を信じることと、相手への慈しみの気持ちを持ち続けていくことが大切なような気がするのです。

このようなことから、「お笑い草」という言葉を使う場面があっても、相手も傷つけるようなことにならないように慎重な言葉遣いをしなくてはなりません。

それだけ、言葉の力は人の心に深い傷を負わせることになるからです。