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「やるせない」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

人の心情を如実に表す言葉は、色々とあります。

その中でも、言葉では例えようのなくらいに悔しい思いなどをしする経験を持ったこともあることでしょう。

そんな時に「やるせない」という言葉を使うことがあると思います。

やるせない

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「やるせない」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「やるせない」の意味とは?
  • 「やるせない」の類語や言い換え
  • 「やるせない」の使い方
  • 「やるせない」を使った例文
  • 「やるせない」を使った言葉を解釈
  • 「やるせない」の対義語や似た対義語


「やるせない」の意味とは?

「やるせない」の意味とは?

「何かやるせないような気持ちになってしまって、もう何もかもが嫌になってしまった」

という心境になる経験は、誰でも覚えたことがある感情です。

このような時に、どのようにその沈んだ辛い気分を晴らせばよいのか、途方に暮れることになるかもしれません。

この時に使う「やるせない」という言葉の意味には、どのような内容があるのでしょうか? 「やるせない」とは、「どうにも思っていることや、考えていることをすっきりと晴らす方法が見当たらない」という意味があります。

どうにかすることによって、解決できそうな課題や悩みなどの出来事でも、環境や状況によって、どう頑張っても手も足も出ないほどにクリアする方向が見つからないという意味があります。

「やるせない」という言葉には、「どうしようもない」「やりきれない」という意味が含まれています。

人が大きな問題にぶつかった時は、解決できる方法を考えて、どのように動けば、問題解消する方向に向かうことが普通のあり方なのですが、そんな対策や手段さえ見つからずに、八方塞がり的な状況に陥り、そのせいで、気持ちに余裕がなくなっている状態になってしまいます。

簡単に言うと、「思いを晴らす術がない」「施すす術がない」「どうしようもない」という意味になります。

  • 「やるせない」の読み方

「やるせない」の読み方

「やるせない」は、普段ではひらがなで使われるので、読み方には、悩むことはありませんが、漢字で書くと、「遣る瀬無い」となります。

しかし、普段はこのように漢字で表すことは、ほとんどないでしょう。



「やるせない」の類語や言い換え

「やるせない」の類語や言い換え

「やるせない」の類義語を考えると、次の言葉で表すことができるでしょう。

  • 「救われない思い」
  • 「辛い思い」
  • 「浮かばれない思い」

「救われない思い」

「救われない思い」とは、「どんなに願っても報われることのない思い」と言えます。

「彼女の彼に対する気持ちは、中々届くことのない救われない思いかもしれません」

こんなふうな使い方ができるでしょう。

彼を思うひたむきな好意も、彼には届かず、辛い気持ちが伝わって来るようです。

「辛い思い」

「辛い思い」も、「やるせない」に類義語と同じような意味になります。

「彼の辛い思いは誰も理解することができないだろう」

人の悩みは、周りの人が感じることができたとしても、本当の苦しみは本人でしか分からないということがあります。

「辛い思い」を解消するためには、気持ちを理解してくれる人の協力も必要ですが、やはり自分で乗り越えていくしかなさそうです。

「浮かばれない思い」

「浮かばれない思い」「やるせない」という気持ちと同じ意味になるでしょう。

「浮かばれない」という言葉には、「成仏できない」という理解とできますが、「無念の思い」「苦しい思いが晴れる」という意味があります。

「亡くなった彼の浮かばれない思いを知ると、言葉が出ない」

こんなふうな使い方があります。

「やるせない」の使い方

「やるせない」の使い方

「やるせない」という言葉を使うケースはどんな時になるでしょうか? 1つは、追い詰められた環境にある時に、出てくることでしょう。

「やるせない」は、「どうやっても解決する方法が見つからない時になった時」に使われます。

心が追い詰められた時には、誰かにヘルプを求めたくなりますが、それでもどうしても解決策が見出だせない状況に言いたくなる言葉でしょう。

次に思い浮かべるケースとしては、やり場のない、あるいは行き場のない感情を覚えた時が考えられます。

「どうしたらいいのか全く分からない」

「どのように動けば、解決できるのかが全く分からない」という、「行き場のない感情を感じた時」に使うことになります。

「行き場のない感情が、頭の中を駆け巡ることで、冷静に考えることができなくなってしまい、ただひたすらに空しい気持ちだけが空回りしている状態」になっていることを指しています。



「やるせない」を使った例文

「やるせない」を使った例文

「やるせない」という言葉を例文で見ることにしましょう。

  • 「やるせない」を使った例文1
  • 「やるせない」を使った例文2

「やるせない」を使った例文1

「長年付き合ってきた彼女が、別の男性と結婚することになったと聞いて、やるせない思いで涙だけが止めどなく出てきた」

愛する人が、自分の知らない間に別の男性との縁談で進んでいたことから、このような辛い気持ちになってしまったのです。

本当に空しい気持ちになっているのかもしれませんね。

「やるせない」を使った例文2

「手塩に掛けて育ててきた幼かった我が子が交通事故で失くしてから、両親はさぞかし、やるせない気持ちになっていることでしょう」

この時の表現からも悲痛な心境が伝わって来るようです。

「やるせない」を使った言葉を解釈

「やるせない」を使った言葉を解釈
  • 「やるせない思い」
  • 「やるせない気持ち」
  • 「やるせない状態」

「やるせない思い」

「これまで信頼関係ができていたと思っただけに、まさか手の平を返すように、裏切られた時は、ただやるせない思いしかありませんでした」

信頼していた相手が、平気でこちらを裏切るような行為をしてきたなら、悔しい気持ちと裏切りたショックで、言葉では言い表すことが思いつかずに途方に暮れている様が伝って来るようです。

「やるせない気持ち」

「忙しい中でも、何とか時間を作って仕事を進め方や詰め方をじっくりと指導したのに、その思いを裏切るかのごとく、無断欠勤を繰り返したり、結果的に退職した部下には、とてもやるせない気持ちになってしまった」

会社では、先輩や上司が、部下の将来に期待して、親身になって指導することがよくあります。

そんな親心的なことがあるにも関わらず、その期待を裏切るかのように、非常識な振る舞いや行動をする部下に対して、空しくスッキリしない気持ちを覚えてしまったいう時に使われます。

「やるせない状態」

「必死に仕事に精を出して、頑張っていても、上司は、その行動を全く認めてくれない上に、ぞんざいに扱ってくることから、とてもやるせない状態になってしまった」

とても辛いことですが、このように上司がパワハラ等で自分を適当に扱うことに傷ついて、その傷ついた心さえ癒す方法が思いつかないという状態を指しています。

「やるせない」の対義語や似た対義語

「やるせない」の対義語や似た対義語

「やるせない」という言葉の中には、何か悶々とした心の状態があることが組み取れます。

心が晴れないという心境でも、さあるでしょう。

このような意味合いからすると、「スッキリとした」という表現が、「やるせない」の対義語として挙げることができるでしょう。

「今まで辛いことでやるせない気持ちになっていたが、彼のアドバイスで心がスッキリとした」

「それまで悩んで解決策が全く見つからなく、悶々としていたのだが、ちょっとしたことがヒントになり、効果的な対策を思い付いたのです。まさにすっきり気持ちです」

このような言い方ができるでしょう。

icon まとめ

「やるせない」気持ちになってしまうことは、普段の生活の中でも、仕事をしている中でも、よく覚える心境です。

物事に対して必死になればなるほどに、大きな壁にぶつかったり、人から裏切られた時にこのような気持ちになってしまいます。

しかし、「やるせない」気持ちになっても、決して悲観するだけでは、長い暗いトンネルを抜け出すことはできません。

とても辛いことですが、勇気を振り絞って、脱げ出す努力をするしかありません。