「四角四面」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!
日本語の中には、四文字熟語というものがあります。
例えば「弱肉強食」。
これもよく聞く言葉ですが、入試の質問で、「焼肉定食」と笑えるような回答をすることなどは、古くからあるギャクの定番です。
しかし、熟語を使うことで、物事の状態や有様を的確に表現することができます。
目次
- 「四角四面」の意味とは?
- 「四角四面」の類語や言い換え
- 「四角四面」の使い方
- 「四角四面」を使った例文
- 「四角四面」を使った言葉を解釈
- 「四角四面」の対義語や似た対義語
「四角四面」の意味とは?
使う場面によっては、的確表現として使える便利な言葉の表現方法ですが、「四角四面」という熟語を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉の意味を知っていても、使つ場面があまりないかもしれません。
使われている漢字を見ると、なんとなく物体の状態を示す数学的な言葉だったり、建築の専門用語的なイメージを持つかもしれせんが、そのような意味を持つのではなく、ごく普通の日常生活で、使うことができる言葉です。
「四角四面」とは、「物事に対する考え方が非常に硬いこと」という意味も持っています。
「四角四面な性格」という例え方がありますが、融通が利かず、物事を難しく考えてしまう性格のことを指しており、「頑固」、「堅物」、「厳しい性格」というような意味となります。
四角四面の類義語で後述しますが、「杓子定規」という言葉も、「四角四面」と同じように、融通の利かない人を指すことがありますが、「杓子定規」の方が日常生活の会話の中で、使う頻度が多いのではないでしょうか。
しかし、「四角四面」の言葉の意味をよく理解できると、色々な場面で使えることができます。
- 「四角四面」の読み方
「四角四面」の読み方
「四角四面」の読み方は、「しかくしめん」となります。
「四角四面」の類語や言い換え
「物事に対する考え方や発想が硬いこと」を意味している「四角四面?」の類義語としては、次のような言葉があります。
- 「生真面目」
- 「杓子定規」
- 「選択肢の狭い」
「生真面目」
「生真面目(きまじめ)」も、「四角四面」とにたような意味を持つ言葉でしょう。
意味としては、「非常に真面目なこと」、もしくは「真面目過ぎて融通が利かないこと」となります。
「四角四面」には「ひどく真面目で堅苦しいこと」や「非常にかしこまっていること」の意味があるので、意味合いとしては、かなり近い言葉と思われますが、ニュアンス的に若干の違いがあります。
「非常に真面目な状態」という点は同じ意味がありますが、「生真面目」は「融通が利かない」という意味を含んでいます。
一方の「四角四面」には、「堅苦しい」や「とてもかしこまっている」というニュウアンスを含んでいます。
「融通」とは、「状況に合わせた適切な処置や対応」のことを指しており、ケースバイケースで、柔軟に対応できることも表しています。
そのために「融通が利かない」という意味は、「柔軟性に欠けている」と言い換えることもできるでしょう。
また、「堅苦しい」ことは「どこか格式張って窮屈な状態」を指しています。
「とてもかしこまる」は、「物静かで遠慮深い態度が行き過ぎた状態」であることが挙げられます。
このようなことから、「生真面目な人」となると、「柔軟性に欠ける人」となり、「四角四面な人」なら、「居心地悪いくらいに礼儀や作法などを重んじるる人」といったような意味合いになるでしょう。
「杓子定規」
「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」の意味は、「全てのことを1つのルールや標準に当てはめて、きっちりと処置する融通の利かない硬い姿勢や考え・方法」のことを言っています。
「杓子定規」の言われは、「曲がりのある杓子を定規の代わりに用いること」、言い換えると、「正しくない定規で計測すること(代用すること)」から由来しています。
「四角四面」という表現では、「こちらが居心地悪いくらいのレベルで礼儀や作法などを守る」を前述しましたが、「杓子定規」となると、これも「融通が利かない」ことをこれも意味しており、「杓子定規な人」を指す場合では、「1つの規則を全てに当てはめなければならないと理解してその規則に当てはまらないことは、全て否定してしまう人」となります。
「四角四面」は「堅苦しい」ということから、「礼儀・作法・しきたりなど」に関して堅い考え方と言えます。
一方の「杓子定規」は「処置に対する融通が利かない」ことを表し、「規則・標準・方法など」に関して融通が利かないということになります。
「選択肢の狭い」
「選択肢が狭い」も「四角四面」に使い意味があります。
生きていく上で、数多くの「別れ道」=「選択肢」というものがあります。
ビジネスでも「選択肢」は必ずあるものです。
しかし、この「選択肢が狭い」となると、どうしても融通が利かない、ぎこちない歩き方をしなくてはなりません。
したがって、何をするにも、「選択肢を多く持っておく」ような状態にしておくことが、心にゆとりのある人生を送れることになるでしょう。
「四角四面」の使い方
「四角四面」は「堅苦しい」という意味を持つことから、そのような性格をしている人を比喩的に例えたり、物事の状態に使うことになります。
事項の例文を見ていくことで、その意味合いがより理解できることと思います。
「四角四面」を使った例文
- 「四角四面」の例文1
- 「四角四面」の例文2
- 「四角四面」の例文3
「四角四面」の例文1
「四角四面な性格の部長が、心ある取引先の社長さんと面談をしてからは、人が変わったように優しく物腰の柔かい変わっていきました」
世の中には、本当に硬ぐるしい「四角四面」的な人はたくさんいます。
しかし、色々な人との触れ合いの中で、自分の性格を自覚して、次第に変化していくことがありますね。
人生の中での出会いを大切にすることが、どれほど重要なことかが分かります。
「四角四面」の例文2
「採用試験に来る新卒者の大半が四角四面な状態だけど、中には2、3人は全く動じず、堂々した雰囲気を醸し出しているる学生もいる」
若い人で経験の浅い人であれば、面接などの場面では、ガチガチになることは不思議ではないのですが、堂々をした人もいます。
このような人は将来的に、とても有望で楽しみでもあります。
「四角四面」の例文3
「このノウハウ本に対する理解が浅いと、四角四面な仕事しかできないから、深い読み込みと理解が大事になってくる」
ビジネスでは、数多くのノウハウ本や啓発の書籍が出ています。
しかし、これらの書籍の表面的なことだけ見ていると、「四角四面」的な仕事しかできなくなるので、内容を深く理解することが必要になってくるものです。
「四角四面」を使った言葉を解釈
日頃の会話の中で「四角四面」を使うとなると、どのような解釈ができるでしょうか?
- 「時間や規則に厳しい四角四面の人」
- 「四角四面な所」
「時間や規則に厳しい四角四面の人」
どのような社会・業界でも、一定のルールが存在します。
この規則は、人の行動をある程度、縛ることになってしまいますが、あまりにも「四角四面」敵な受け止め方をする人は、窮屈で柔軟性に欠ける魅力のない人と映ってしまうかもしれません。
「四角四面な所」
人の性格でも、考え方や言動が、まるで「製図で引くような四角四面な所がある」といういい方で表すことがあります。
あまりにも、きっちりとしすぎていることために、周囲の人からは敬遠されてしむ傾向があります。
「四角四面」の対義語や似た対義語
- 「融通自在」
- 「融通無碍」
「融通自在」
「融通自在(ゆうずうじざい)」の「自在」には。
「心の向くまま」、「思うまま」という意味があります。
これに「融通」が加わることで、「状況や物事に対して滞りがない」という意味になります。
言い換えると、「考え方や行動がともて自由な状態」となります。
「融通無碍」
「融通無碍」(ゆうずうむげ)は、「滞りがない」、「行動や考え方にこだわりや偏見がない」という意味があります。
「融通」とは、「状況に合わせた適切な処置」を指しており、「物事や状況に滞りなく通じる」ことを表します。
「無碍」は「障害がない」という意味があります。
「融通」+「無碍」となることで、「物事や状況に障害なく通じること」という意味合いとなります。
すなわち「滞りないやこだわりや差別、偏見のない」という意味となってきます。
「四角四面」が「堅苦しい」、「非常にかしことる」ことを表すので、どんな状況でも変にかしこまるため、状況に応じて柔軟な発想ができないのです。
このことから、「融通無碍」は「四角四面」の反対語となります。
人生を豊かにするためには、できるだけ柔軟な発想で物事に当たっていきたいものです。
ルールを守りがなら、生活することや仕事をすることは、非常に大切なことではありますが、あまりにも「四角四面」的であると、息苦しい毎日を過ごさなければなりません。