「泰然自若」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!
「泰然自若」の読み方と意味を紹介します。
さらに「泰然自若」の類語や「泰然自若」を使った例文を紹介します。
目次
- 「泰然自若」の意味とは?
- 「泰然自若」の読み方
- 「泰然自若」の「泰然」の意味とは
- 「泰然自若」の「自若」の意味とは
- 「泰然自若」の意味とは
- 「泰然自若」の類語や言い換え
「泰然自若」の意味とは?
「泰然自若」という言葉があります。
難しい漢字を使われた、あまり耳なじみがない言葉かもしれません。
そこで「泰然自若」の読み方や、言葉の意味を紹介します。
「泰然自若」の読み方
「泰然自若」は「たいぜんじじゃく」と読みます。
特に「自若」を「自若」と読むのは難しいかもしれません。
「若」は「にゃく」ではなく「じゃく」ですので、読み間違いに気を付けましょう。
また「泰然自若」の「泰然」と「自若」には、それぞれ同じような意味を持つ言葉があり、単独の言葉として使う事ができます。
「泰然自若」は、同じような意味の言葉を重ねる事で、言葉の意味を強く出しています。
「泰然自若」の「泰然」の意味とは
まず「泰然自若」の「泰然」の意味を見て行きましょう。
「泰然」は、平静な様子を表す言葉のひとつで、落ち着き払っている様子や、物事に動じない様子を表したい時に使う言葉です。
使い方としては「人がビビってしまうような時に、泰然と構える事ができる人」とか、「緊迫した場面でも、泰然としていられる」という感じで使います。
どのような場面でも、緊張せずに堂々としていられる人がいます。
そのような人の振る舞いを見る事で、「泰然」という言葉が表す様子をうかがい知る事ができます。
「泰然自若」の「自若」の意味とは
「泰然自若」の「自若」も、平然とした様子を表す言葉です。
どのような場面でも、いつもと変わらずに落ち着いている様子や、少しも慌てない様子を表現します。
「自若」には「自分らしく」という意味が含まれていますので、いつでも自分らしくいられるという意味が「自若」にはあります。
また多くの人が「自分らしくいられる」時に、落ち着いていられると思います。
自分らしくいられない場面に出くわすと、慌てたり動揺してしまうのではないでしょうか。
「自若」という言葉は、「自分らしくいる事の大切さ」を教えてくれる言葉です。
「泰然自若」の意味とは
今まで見てきたように「泰然自若」の、「泰然」と「自若」はほとんど同じ意味の言葉です。
「泰然自若」と四文字熟語にした時も、「落ち着いていて何事にも動じない様子」という意味は変わりません。
ただし「泰然」「自若」と分けて言う時よりも、四文字熟語にする事で言葉に迫力が出ます。
より落ち着いている様子や、自分らしく、いつも通りに振る舞える様子を強調する事ができます。
「泰然自若」の類語や言い換え
次に「泰然自若」の類語や言い換えを見て行きましょう。
同じように「落ち着いた様子」を表現する事ができる言葉が揃っています。
- 「神色自若」
- 「平静」
- 「冷静」
- 「事も無げ」
- 「蛙の面に水」
- 「屁の河童」
「神色自若」
「泰然自若」とほとんど同じ意味の言葉に「神色自若」という言葉があります。
「神色自若」は「しんしょくじじゃく」と読み、落ち着いていて、顔色ひとつ変わらない様子を意味します。
ちなみに「神」という言葉が使われているため、「神色自若」という言葉を「神のように落ち着いている」という意味に取ってしまうかもしれません。
しかし、「神色」とは、心とか精神という意味になります。
「自若」は自分らしく落ち着いて振る舞えると言う意味ですから、「神色自若」は、心がとても落ち着いている様子という意味になるのです。
「平静」
とても落ち着いていて、いつも変わらずにいる様子や、慌てない様子の事を「平静」と呼びます。
「泰然自若」と同じ意味の言葉で、比較的頻繁に使用する使いやすい言葉ではないでしょうか。
「平静」でいらえる事は難しいため、「平静を装う」という言葉のように、「落ち着いているふりをしている」というような、「本当は落ち着いていない」という意味で使われる事もあります。
「冷静」
「冷静」は「平静」以上に良く使う、とてもメジャーな言葉です。
落ち着いていて、感情的にならない様子、きちんと物事を見て判断できている様子などを意味する言葉です。
「冷静な人」は、一時の判断に頼らずに、客観的に合理的に物事を判断する事ができる人を指します。
「冷静に!」という言葉で、人々に注意を促す事が多いのは、冷静でない人、感情的な人がこの世に溢れているからかもしれません。
「事も無げ」
「事も無げ」は「こともなげ」と読み、「泰然自若」と同じような意味を持つ言葉です。
何でもない事を平然とやってのける事を、「事も無げ」といいます。
例えば、オリンピックで金メダルを取るような人の中には、「彼は『事も無げ』に金メダルを取ってしまった」と言いたくなるような人がいるかもしれません。
また社長の悪口を、本人の目の前で、平社員が平気で言うような時は、「彼女は『事も無げに』社長の悪口を言った」と表現して、みんなが驚く事になります。
「蛙の面に水」
「蛙の面に水」という言葉があります。
とてもユニークな言葉ですので、覚えておきたい言葉です。
「蛙の面に水」は「かえるのつらにみず」と読む事ができます。
蛙を観察すると分かるのですが、蛙は水をかぶっても微動だにせず、その場にたたずむ事ができます。
これは虫などを捕食するための準備や、ヘビなどに見つからないための行動のひとつかもしれません。
いずれにせよ、「蛙の面に水」というように、蛙は水を顔に浴びても平気な顔でいる事ができます。
そこから転じて、何をされても全く気にせず、平然としていられる人の事を「蛙の面に水」と呼びます。
「屁の河童」
「蛙の面に水」に続いて、平然とした様子を表現した面白い言葉に「屁の河童」があります。
「屁の河童」は「へのかっぱ」と読みます。
昭和の子供たちは喧嘩をした時に、自分はまったく傷ついていない、平気だとアピールする時などに「屁の河童」という言葉を使う事がありました。
「何と言われようと『屁の河童』だ」と、言い返して平気な顔をしていました。
河童が水の中で屁をした時のように、「取るに足らない」ため、「屁の河童」には「取るに足らない」「全く影響がない」という意味があります。
そこから転じて、何とも思わないとか、平気だという意味を指す言葉になっています。
- 「泰然自若」を使った例文
- 恋愛シーンにおける「泰然自若」の例文
「泰然自若」を使った例文
「泰然自若」を文章に組み込む方法を知るために「泰然自若」を使った例文を見て行きましょう。
「泰然自若」を使う時に分かりやすいのは、普通なら落ち着いていられないような状況で、落ち着いていられる人の事をイメージする事です。
例えば、山道を歩いている時に、クマと出会ったら、ほとんどの人が平然とした態度を取る事ができないでしょう。
例えば、「彼は山道でクマと出会ったのに『泰然自若』とした態度を取っていた」という文章からは、「泰然自若」という意味が良く伝わってきます。
恋愛シーンにおける「泰然自若」の例文
恋愛シーンでは、動揺したり落ち着きがなくなるなど、「泰然自若」でいられないシーンが増えてくると思います。
特に恋愛場面で、告白をするシーンは、誰でもドキドキするはずです。
このような場面で落ち着いていられる人は、「泰然自若」な人です。
例えば「彼女は、片想いの彼に告白をする時も『泰然自若』として顔色ひとつ変えなかった」という文章からは、その女性の「泰然自若」ぶりが良く伝わってきます。
「泰然自若」という言葉は、平気な様子、平然とした様子を表したい時に使う言葉です。
多くの場合、いつも落ち着いていて堂々と振る舞える人の大物ぶりを褒めたい時に、「泰然自若」という言葉を使います。
「泰然自若な人ですね」と言われたら、褒められていると感じましょう。