「激似」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
日本語には、古くからの言葉がありますが、比較的に新しい言葉の種類もたくさん生まれてきています。
最近では、インターネットの普及と同時に新たにネットスラングの用語もたくさん出てきていますが、「劇〜」というような表現の言葉もたくさん生まれています。
その中でも、「激似」は、身近なところで耳にしたり、目に止まることがあります。
「激似」は、比較的に新しい造語で、「激辛(げきから)」などと同じように、訓読みで「げきに」と読みます。
目次
- 「激似」の意味とは?
- 「激似」の類語や言い換え
- 「激似」の使い方
- 「激似」を使った例文
- 「激似」を使った言葉
「激似」の意味とは?
「あいつは芸能人のAに激似だね。」と言ったような場合に使われますが、言葉の意味としては、「非常によく似ている」や、「そっくりである」、「瓜二つ」となります。
人や物の見た目の似た意味や性格・しぐさ・性質などの事象についても、「激似」を使うことがあります。
「激」という漢字自体が、「非常に。」
「とても」という意味を持つ接頭語の役目を果たしています。
このような意味を持つ接頭語が、「劇的に」や「刺激的なほど」といった強い意味で使われるようになり、1975年の篠山紀信が雑誌の中で使った発表した「激写」が発端になっていると考えられているようです。
これが、「劇」を含んだ言葉として流行して以来、「激○○」という言葉が、新聞・雑誌・広告がなどのメディアで増えてきたことから、1970年代後半に多くの人々も使うようになり、一般的な言葉の表現として、広まっていったのです。
- 「激似」の読み方
- 「激」を使った言葉は他にもにもたくさん
「激似」の読み方
「激似」は、「げきに」と読みます。
思わず、音読みで「げきじ」と読みたくなりますので、注意が必要です。
似たような言葉で「酷似」がありますが、これが「こくじ」と読むので、これも注意ですね。
「激」を使った言葉は他にもにもたくさん
「激」を使った言葉は、「激似」の他にも色々とありますが、その中でもよく耳にするものは、次のような語句があります。
「激うま」=「とても美味しい」
人気のラーメン店など、B級グルメが流行ってからは、この言葉が多用されるようになってきましたね。
「激まず」=「とてもまずいこと」
「激うま」と全く逆の意味となりますが、評判の高いお店に行って、思ったより美味しくなかったことから、こんなふうにつぶやいてしまいそうです。
「激辛」=「とても辛いこと」
本場韓国のキムチベースの料理を食べて、思わず叫びそうになります。
「激かわ」=「とてもかわいいこと」
大学の「ミス〇〇」を見て思わず、叫びたくなる時に使ったりしませんか?
「激プリ」=「激かわに同じ」(プリはプリティの略)
「激痩せ」=「突然、すごく痩せること」
ダイエットブームで、ネット広告でも、「劇痩せ」をキャッチフレーズに使うことも少なくありません。
「激安」=「とても安いこと」
「激安」も、ディスカウントショップの広告でよく見るキーワードですね。
「激レア」=「とてもレア」(珍しい、貴重、手に入り難い)こと
「劇レア」も、ネットオークションなどで見る言葉でしょう。
「激似」の類語や言い換え
「激似」と同じ意味を持つ、あるいは、近い言葉としては、次のようなものがあります。
- 「類似」
- 「相似」
- 「類同」
「類似」
「類似」も「激似」に近い意味を持っていますが、特に「2つ以上のものの間に互いに似かよった点が存在すること」と意味している言葉なので、その点が少し意味合いが異なってくるかもしれません。
「先月から発生している連続放火は、犯罪の手口が類似しているので、同一犯の可能性が高い事件」などのような場合に使われることが多いですね。
「相似」
「相似」は、「一方の形や性質が他方のものの丸写しのように、互いに似ていること」の意味を持っています。
特に数学の科目で、「1つの図形を均等に拡大、または縮小して他の図形と完全に重ね合わせられる時に、元の図形と後の図形とを相似と言う。」という定義があります。
このようなことから、「相似」も「似ていること」として使われる言葉ですが、日常会話の中の言葉として、使うことは少ないかもしれません。
「類同」
「類同」は、「同じ種類と言えるほど似ていること」を意味しています。
「あいつは、俺と類同なのかもしれないな。」
今まで知らかった人物と何かのきっかけで、知り合うことになったのですが、知り合えてから以降、何か同じ空気を感じるような経験も持ったことはないでしょうか?
このような時に「類同」という表現を使うかもしれません。
しかし、このような時には、「類共(るいとも)」を使うことが多いでしょう。
「激似」の使い方
「激似」は、物事の外見が似ている時に使うだけでなく、性質やふるまいなどが似ている時でも、使うことが多いでしょう。
「激似」を使った例文
「激似」を例文では、次のような使われ方があります。
- 「激似」の例文1
- 「激似」の例文2
- 「激似」の例文3
「激似」の例文1
「発音が激似、または、見た目が激似の英単語」
受験勉強をする時に、英語でも、似たような発音やスペルで間違った理解をしたり、回答をする時があります。
例えば、“piece” と “peace”
両方とも発音「ピース 」という発音になりますが、意味は違います。
“piece”は、“a piece of cake(ケーキ1切れ)” のように使われますし、「平和」を表す “peace” はちょっとしたスペルの違いだけですが、意味が全く違ってきます。
「激似」のスペルでは、“expect” と “except”
この2つはアルファベットの並びが違うのですが、混乱しやすい単語です。
このような場合でも、「激似」で注意喚起されます。
「激似」の例文2
「タカオは、はは、コウジに激似なんだ。」
日常会話でも使われる言葉として、理解できますね。
ただ、人に対して「激似」を使う場合は、性格が「激似」なのか、外見やルックスが「激似」なのかは、言葉の前後で判断することになりますが、「激似」は内面・外見でも使える言葉ということが分かることでしょう。
「激似」の例文3
某週刊誌」の見出しでも、時々、次のような見出しを目にすることがないしょうか?
「女優Bの、激似AV流出」
人の外見で使われる「激似」ですが、このようなゴシップ的なことでも、使われる言葉です。
「激似」を使った言葉
「劇似」は、似ているレベルが、各段に高い印象を受けます。
この言葉を使う表現としては、「激似物真似」があります。
- 「激似物真似」
「激似物真似」
「激似物真似」というと、「ものまねグランプリ」が、すぐに思い浮かんでくるのではないでしょうか?
物真似というと、やはり、芸能人の物真似が一番有名ですが、いつの時代でも、物真似芸能人が絶えることがありません。
中途半場なコントをするより、物真似の方が、よっぽど受けることがあるからです。
物真似タレントの大御所というと、コロッケさんが代表的な存在ですが、彼も物真似から、発展していき、コメンテイーターや、俳優的な存在でもあります。
物真似を「芸」として活かして、職業とすることは、ある意味、エンターテイナーなのもかもしれません。
子供の頃に、クラスメートの中で人気のある人というと、スポーツが得意でイメケンタイプの人もいれば、物真似ができる人だったことはないでしょうか?
芸能人の物真似をすることで、クラスの人気者のなっていた人が1人や2人はいるものです。
しかし、物真似をする対象が芸能人や人気の高いプロスポーツ選手だけでなく、學校の先生やクラスメート自身かもしれません。
授業が始まるまでに、物真似オンステージで「先生に激似してる!」と大いに盛り上がっている光景は、身近なあったかもしれません。
それだけに「激似」とまで呼ばれると、とてもステータスが高くなるのかもしれません。