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「わかりみが深い」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

次々と現れては消えていく若者言葉の氾濫は、何も今に始まった事ではありません。

今は情報技術の一般化が進み、拡散もより容易に、そして記録として残り易くなったともいえます。

本項はその最新版の一つである「わかりみが深い」について考察します。

わかりみが深い

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「わかりみが深い」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「わかりみが深い」の意味とは?
  • 「わかりみが深い」の類語
  • 「わかりみが深い」の使い方
  • 「わかりみ」「わかりみが深い」を使った例文
  • 「わかりみが深い」の元ネタはある?


「わかりみが深い」の意味とは?

  • 「わかりみが深い」の意味
  • なぜ「わかりみ」に違和感があるのか

「わかりみが深い」の意味

まずわかりみについては、「甘み」「渋み」「有難み」など、形容詞や副詞に「み」をつけ、「その度合い」を表す名詞とする用法を拝借したものです。

正しくは「理解度」「共感度」と置き換えられる言葉で、「深く共感します」と相手に伝える場合に用います。

また「わかる」と断定せずに「何か、わかる気がする」と緩和された表現である事も重要です。

深く共感してはいるけれど、正直相手の心理を全て理解できている自信はない状態、と分析する事ができ、曖昧さを良しとする傾向が強い日本の、さらにやや思慮や経験の深さに欠ける若者ならではの表現でしょう。

さらに、SNSが発展した現代では「共感」の意思表示が非常に容易になった反面、自分の出した意見に発生する「責任」も、顔の見えない老若男女全てに筒抜けになって見えてしまう弊害もあります。

そうした責任をできるだけ回避し、相手と繋がっていくための一種の処世術的な側面をも含んでいると言えます。

なぜ「わかりみ」に違和感があるのか

私たちは年齢を重ねるに従って、新しく出てくる言葉に嫌悪を抱きがちです。

それが単に聞き慣れない言葉であっても、日本語として破綻・ルール違反しているものであっても同様です。

「〜み」とは「〜さ」と置き換えられる事もあります。

しかし例えば「つらさ」なら誰でも用いる所を「つらみ」としてしまうと急に違和感を覚えるのはなぜでしょう。

ここでは簡単な考察に留めますが、「〜さ」の方が一般的で制限が少なく、ものの程度の他に「感情」を表す言葉を修飾する特性がある事から、個人の気持ちを表す「つらい」は、「〜さ」が付く方が自然という事が言えます。

「有難い」は一見個人の感情のようにも思えますが、有益かどうかの度合いを表す言葉なので、「〜み」をつけることができます。

「わかりみ」に至ってはどちらも馴染まず、無理に名詞化してしまっているのが明らかです。

これは元になる言葉が動詞かどうかという点が大きな相違点で、「〜み」「〜さ」が通用するのは、元々「〜い」で終わる形容詞、副詞に限られるのがわかります。

「甘い」→甘み、甘さ、「つらい」→つらさ、「有難い」→有難み、有難さ、などです。

「わかる」は動詞なので、名詞化するなら「わかること」にしかできず、元々名詞である「理解」を含んだ「理解する」で、「理解すること」「理解度」と置き換えたほうが自然です。

恐らく若者たちは、用法の誤りを深く考えずに使っているか、もしくは生じる違和感そのものに含まれる語感の可笑しさや、言葉遊びの楽しさに重点を置いて、承知の上であえて用いているのでしょう。

そう考えれば、気のおけない友人同士やインターネットの掲示板などの限定された場で、こうした新しい表現が生まれてくるのは何も不思議のない事であり、使う状況さえ間違えなければ容認する度量の広さも、ある程度は求められるのではないでしょうか。



「わかりみが深い」の類語

  • 「わかりみのかまたり」
  • 「わかりみがマリアナ海溝」

「わかりみのかまたり」

理解や共感しかない、完全に同意という意味で用いられます。

元々誰が使い出したのかは定かではありませんが、原型は「わかりみの塊」だったと推測されます。

「〜のかたまり」が、歴史上の人物「藤原鎌足」に語感が非常に似ているところから、洒落として用いられたのが始まりだったようです。

もちろん、「わかりみ」が醸し出す「相手の思考まで完全に読み取っているわけではない」という緩やかな責任回避のニュアンスは、「〜深い」同様に依然としてあります。

「わかりみがマリアナ海溝」

こちらは単に、人類が辿り着ける場所では世界最深と言われるマリアナ海溝を比喩として用いたもので、「深海級」などと置き換えると理解がしやすくなります。

「わかりみが深い」の使い方

言葉のニュアンスを短縮して伝えられる利点があるので、使われるのは主にメールやチャット、SNSなど文章の上が多いようです。

個人の意見、相手への同調をあらわし、当然ビジネスや各種手続き、フォーマルな場では決して使ってはならない言葉です。

意味が通じないばかりか、大変なマナー違反とされる危険すらあります。

それとも今後徐々に支持や市民権を得て、数十年後にはそうした場でも当たり前のように飛び交う日が訪れるのでしょうか。

この語に馴染みのない層からの意見も「日本語の破壊と冒涜である」「いや言葉は変わりゆくもの」と二通りのようです。



「わかりみ」「わかりみが深い」を使った例文

  • 「水曜日の5時間目ってどうしてあんなに気だるいんだろう」「わかりみ深すぎ」
  • 「先輩が延々とバイト先の愚痴を言っていて、周りは呆れてたけど私にはわかりみしかない」

「わかりみが深い」の元ネタはある?

「わかりみ〜」自体の由来、言い出した人物などは不明ですが、「〜み」の仲間で始めて使われたと言われるのが「バブみ」です。

甘えたくなるような母性を指す言葉で、母親や年配女性に限らず、柔らかで包容力のある性格、雰囲気であれば対象を問いません。

「バブみ」が周知されたのがそもそも数年前と歴史が非常に浅いので、わかりみも今後認知、または変化していく可能性を大いに残す言葉と言えそうです。

icon まとめ

若者言葉はどんなに他愛なく感じても、使っている本人たちが思う以上に、様々な側面、性質が見えてくるものです。

無理に用いて媚びる必要は全くありませんが、日本語の発展のためには一考の余地があると言えましょう。